マルチカスタム変数は、以前の記事で、基本は紹介しましたが、
いよいよ利用可能になりましたので紹介します。
マルチカスタム変数とは
サイト運営者が、訪問者のクッキーに任意の情報を記録できる機能です。
今までは1つしか記録出来なかったのが、5つまで利用出来るようになりました。
これがマルチカスタム変数です。
ちなみに、もともとあったユーザー定義も今まで通り利用できるようです。
つまり、どうやら6つまで任意の値が記録出来、便利そうです。
書き方
pageTracker._setCustomVar( 3, ”Memberstatus”, ”male”, 1 ); pageTracker._trackPageview();
たとえば、トラッキングコードにこのように記述し、
以後、その訪問者のクッキーには、この値が書き込まれたままトラッキングされますので、
アドバンス セグメントで絞り込む等、詳細分析が可能というわけです。
第4パラメーターの細かな使い方は、過去エントリーを参照して下さい。
マルチカスタム変数とは
実際の使い方
今までのユーザー定義のように、ユーザーメニューからは辿れず。
とりあえず、見てみるにはカスタムレポートを作ります。
カスタムレポート>ディメンション>ユーザー
とたどっていきますと、Custom Variableという値が選べます。
Key1~5、それぞれのValueも1~5までドリルダウン設定が可能です。
同様に、もうアドバンス セグメントでも、選択可能に。
どこまで使えるのか
ユーザー定義では、訪問者のIPアドレスを取得しそれを記録しておく等の
変数的利用が可能でした。
マルチカスタム変数も、ある程度動的な使い方が可能のようです。
トラッキングした該当ページのURLを記録してみました。
このように、マルチカスタム変数の1つのチャンネル内で、さらに細かな値が
記録出来てしまうのです。
マルチカスタム変数は、分類としては5つまでなのですが、
実質無制限に訪問者を分類可能になった、これこそが真価と言えます。
(ヘルプをまだ読破していないので、もしかしたら限界値があるかもしれませんが)
使い方は無限大
今回の新機能でウェブアナリストの間で評価が高かったのが、この機能です。
たしかに、これで、時間別、ユーザーID別、年代別、いろいろと分類出来そうです。
属性をうまく分ければ、このようにどの属性のユーザーがCVしたかまで、わかりますので、
本当にすごい進化をとげたものです。
設定可能な値のまとめ
1.マルチカスタム変数
ユーザーのクッキーに記録して、訪問者をいくつも識別可能。記録後も追跡可能。
2.ユーザー定義
ユーザーのクッキーに記録して、訪問者を1つだけ識別可能。記録後も追跡可能。
3.イベントトラッキング
セッション単位でのみ、クリックなどユーザーの動きを識別可能。
4.eコマーストランザクション
セッション単位でのみ、購買行動単位で識別可能。購買から遡って分析が一部可能。
ユーザーを識別する際に、いろいろと使えるようになりました。
トラッキングエンジニアという職種も登場しそうな勢いですね。