1年半でフォロワー2万人にしたごく普通の40代女性とは。動画の企画からサムネ作成までスタッフとの二人三脚でつみあげてきたお手本のような運営が参考になります。

ごく一般の40代女性が、2020年からユーチューブをはじめて、1年半で2万人のフォロワーを獲得した事例があります。ゆるやかながらつねに成長をしていくアカウントは、その運営方法がまるで教科書のようなお手本のような投稿でした。他のSNSでも応用できる考え方ですので、ご紹介します。

化粧品店経営女性がユーチューバー

40代女性の成功を、日経クロストレンドが報じています。

埼玉の47歳化粧品店長がYouTubeでバズる秘密:日経クロストレンド
https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/casestudy/00012/00745/

化粧品店をいとなむ鈴木さんは、ごくふつうの40代女性です。そのコスメの圧倒的なノウハウをユーチューブで伝えています。その実力は、NCCコスメティック甲子園全国大会最優秀賞金賞受賞や、コスメ関連資格取得など、筋金入りです。

  • 投稿は、15~20分の動画を2日に約1本のペース
  • 化粧のノウハウを鈴木店長が解説
  • 実店舗への誘導にも成功

YouTuberリサーチツールのノックスインフルエンサーで調べてましても、まるで教科書のような成長をつづける、優良チャンネルです。

ユーチューバー

まさに、ファンからも愛され、YouTubeからも愛されている、お手本のような運営といってよいでしょう。

動画のテーマ選びは重要

チャンネル開設当時19本の動画タイトルをマイニングしてみますと、しっかりとしたノウハウチャンネルであることがわかります。

専門チャンネル

実店舗への新規顧客の来店をもうみだす、直近18本の動画のタイトルになりますと、かなり人にフォーカスした内容になるなど、テーマ選びもしっかり局面を意識した内容になっていることがうかがえます。

ユーチューバー

こうした動画テーマの選び方から、適切なサムネづくりまで、その動画制作や投稿テクニックは教科書のようなクォリティで誰しも参考にすべきチャンネル運営といえます。

ユーチューバーの基本戦略

YouTubeの公式アカデミーでも紹介されている基本戦術で、3H戦略というものがあります。

  • ヘルプ:ノウハウや解説をする
  • ハブ:ファンのための継続的な内容
  • ヒーロー:話題性のあるもの

一般的には、上から順に多く投稿するとよいとされています。ヘルプコンテンツは、解説する人を選びません。検索でたどりついた人は、答えがわかればよいので、出演者が一般の人でも視聴されやすいからです。

だんだんとファンが増えてきますと、ハブコンテンツも増やしますと、リピーター育成になります。そして、不定期であってもバズがコンスタントにでるようになりますと、そこでいっきに新規のユーザーも積み増しされていくのです。

前述のグラフでも、アイラインの動画がバズりフォロワー2万人への足がかりをつかんでいることがわかります(あの動画はヘルプコンテンツですが)。

チャンネルをお手本とするときの注意点

ただいっぽうで、以下のような前提には注意して、自身のチャンネルや、TwitterやInstagramなどに応用していくとよいでしょう。

  • そもそも化粧品に対する圧倒的な知識が豊富にあった
  • 化粧品店を営んでおり商品が身近に豊富にあった
  • スタッフKさんが企画編集サムネ作成などプロデューサー的立場にいる
  • コスメというマスを狙えるジャンル

とくに、スタッフKさんの存在は大きく、動画編集も投稿がすすむにつれ、クォリティが上がっていくのがわかります。そして、コスメというマスを狙えるジャンルゆえに、積み増しをする効果がききやすかった、ということはあるかと思います。

とにかく今のユーチューブでは、ジャンル選びが重要で、その方向性を間違えますと、どんなにサムネがよくとも再生数はのびません。

それでも実店舗への誘導をふやすなど、ビジネスに好影響がでています事例としては、今後も注目していきたいですね。

大人の語彙力ノート 誰からも「できる! 」と思われる | 齋藤 孝