メタバース空間で過ごす時間が長くなる人が増えれば増えるほど、そこで消費されるマネーも増えていくものです。バーチャル空間内で魅力的な商品に出会い欲しくなる。そうした消費者の衝動を受け止めるマーケットプレイスにどれくらい運営が力を入れているのか。調べてみますと、想像以上に差が開いていることがわかりました。
この記事の目次
ゼペットは数千万円を稼ぐ女性が登場
>>Is this the world’s largest virtual fashion show? – BBC News
ゼペットではすでに2018年頃からこうしたマーケットプレイスが始まっており、多くのアイテムをデザインし発表するクリエイターがいます。
「ゼム」と呼ばれるゲーム内通貨を使用して販売され、モニカのアイテムの価格はそれぞれ 1 ~ 5 ゼムの範囲です。5,000 zems 相当の売り上げごとに、クリエイターは $106 (£80) を受け取ります。Zepeto ユーザーは、リアルマネーを使用してこれらのゼムの支払いを行います。
ストアでの、クリエイター登録費などはなく無料で販売開始できます。
ロブロックスはアバターショップ
>>Roblox、2023年からゲーム内広告を導入へ ユーザーのマネタイズ手段を増やしエコシステムの拡大を目指す – PickUPs!
ゲームメタバース大手のロブロックスは企業とのコラボやすでにオープンしているマーケットプレイスで賑わっています。
さらに最近ではそうした流通額増大へむけて施策としてマップ内広告も展開するとのこと。
>>エピック「Robloxだけ手数料免除は不公平」アップル「ゲームじゃないもん」→慌ててゲームの文字を消したRobloxに米司法省が事情聴取 | ギズモード・ジャパン
「子どもにゲーム開発を教える場」(Roblox)というと聞こえはいいのですが、Robloxではゲーム売上の4分の3を手数料として徴収しています。~「え? 75.5%って、アップルのAppStoreからも手数料30%取られたら手取りマイナスじゃん!」と思っちゃいますけど、ことRobloxに関してはアップルの手数料は発生していないのです。理由はよくわかりません。
手数料は思った以上に高いようです。
国内大手のクラスターはすでに販売可能
>>自作のモデルをアイテムとして商品登録してみよう – Cluster Creators Guide
>>ワールドクラフトストア商品登録スタート|cluster – メタバースプラットフォーム|note
3Dの商品をつくり、クラスターで販売登録ができます。商品ごとに審査がありますが、ワールドクラフトストアというメタバース内で販売が可能です。
支払いはVポイント(1ポイント=1円として払い出しが可能)というメタバース内通貨なのですが、10000ポイント以上から払出申請が可能です。
>>Vポイントについて – ヘルプセンター | cluster(クラスター)
BOOTHとVRChatが提携
>>VRChatとBOOTHが提携しました / Announcing a new collaboration between VRChat and BOOTH – BOOTH
pixivのマーケットプレイスであるBOOTHではすでに多くのVRMで使えるアバター向けのグッズやテクスチャが販売されていました。
今回のリリースでは、世界的なVR大手のVR-Chatと提携とのことで、まずはBOOTH内でVRChatのアイテム表示がわかりやすくなったことと、VRChat内にBOOTHのショールーム的なマップが作られたとのこと(トップ画像)。VRChat内で購入できるようになったわけではありませんが、BOOTHで買ったものでここまでできる!という意味でインパクトがあります。
ダウンロード商品の販売手数料は、商品価格×5.6%+22円(無料配布の場合、サービス利用料は発生せず)。
>>売上にかかるサービス利用料はいくらですか? – BOOTHヘルプセンター
サンドボックス
SANDとよばれるメタバース内通貨で流通する模様。イーサリアム上に構築されたゲームプラットフォームということもあり、仮想通貨界隈から大きな注目を集めています。
メタバース「ザ・サンドボックス(SAND)」は27日、イタリアの高級ファッションブランド「グッチ」のワールドが、期間限定で開設されると発表した。ワールドは同ブランドの「実験的コンセプトストア」となっており、開設期間は、10月27日から11月9日まで。
ブラウザでも購入可能なストア
>>相鉄グループがメタバースECに進出、XR技術活用の仮想空間上で店舗を開設 | ネットショップ担当者フォーラム
相鉄グループが、バーチャルショップ「SOTETSU GOODS STORE」を開設しました。ブラウザなどでもうすぐに購入が可能です。制作は、2017年ころからWebAR技術を用いたサービスの制作・開発を手がけているパラン。
一般向けのマーケットプレイスというわけではなく、あくまで実証実験という印象。
国内屈指のメタバースEC
>>VRイベント&メタバース開発・運営のHIKKY、ドコモとメディアドゥから総額70億円調達しシリーズAをクローズ | BRIDGE(ブリッジ)テクノロジー&スタートアップ情報
HIKKYでは、年に2回、3DCGアイテムの展示即売会バーチャルマーケットをVR上で開催しています。世界から100万人以上が来場する規模になっており、国内屈指のメタバースECとなっています。
KDDIやドコモの動き
KDDIやドコモなど国内キャリアは各社ともに手探りの状態です。
>>ドコモやKDDIなど5社、NFTの実証実験 マケプレでデジタル通貨決済 – ITmedia NEWS
セカンドライフのときもそうでしたが、日本の大手はどうも、大手同士と組んでコンソーシアムなど、共同で進める傾向があり、両者もそのような動きが多いです。
>>メタバースの運用・利用指針を整備したガイドライン策定 | 2022年 | KDDI株式会社
それに対してドコモはステージングに特化したビジネスを模索しているようです。ライブでつかえるようなアイテムの販売を独自に始めています。ただ、そこにとどまるとすると、ライブアプリが3Dになったということと変わらないような印象を受けます。
フォートナイトは非対応
>>フォートナイト クリエイティブ – クリエイターコンテンツ規定およびガイドライン
フォートナイトは、ゲームのマップをつくり無料で公開すること以外は、マーケットプレイスなどでの販売はできません。ゲーム内のスキンも運営側が販売するもののみです。マップも規約上は無料で公開するオープンなものでなければいけません。
フォートナイトは無料で多くのデバイスに対応したゲームですので、ストア販売が主な収益のため、クリエイターサポートという制度はあるものの、マーケットプレイスを開放するかというと、微妙かもしれません。
メタバース×ビジネス革命 物質と時間から解放された世界での生存戦略 | 西田 宗千佳
META社がテスト段階
METAは、社名を変えてまで望んだメタバースでしたが、今年の4月の時点ではまだ実験段階とのこと。
>>Meta(旧Facebook)、メタバースでアイテムを販売するクリエイター向けテストを開始 – ITmedia NEWS
ただすでにゲームなどのアプリを販売するいわゆるアプリストアは稼働しているため、販売の仕組みや利用できるマップの仕組みが整えばすぐにでも流通させることは容易とみられる。
アイテムなどは、Meta Quest Store経由で販売することになる。ヘルプページによると、Metaが徴収する手数料は、まずMeta Quest Storeの使用料が30%で、さらにHorizon Platformの使用料が25%。つまり、例えばアイテムを1ドルで販売すると、儲けは53セントになるわけだ。
ただ、開始前から物議を醸すほどには注目がされていますが、先行するゼペットと比べてしまいますと、不安を感じてしまうクリエイターも多いのは否めないでしょう。
まとめ
- アカウントに紐づけた外部ストアで購入
- メタバース内で購入
先行していますのは、前者のようなメタバース外で買う方式。ゼペットやロブロックスなど、多くのメタバースで採用され賑わっています。
それに対して、クラスターやドコモなど、メタバース内で購入できるようにする、あくまで本当の意味でのメタバース内での購入行動も実現しようとしているのが、国内勢に多い印象です。
その他、メタバース内で接客バイトをするなど、メタバースでの稼ぎ方も、リアル世界と同様に多様化しています。こちらに詳しく書かれています。
>>【副業可】メタバースで稼ぐ7つの方法を紹介|儲けるために知っておくべき知識と必要なスキル
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