和食器の美しさと陶芸する楽しさを伝えるInstagram

Instagramで磁器の作品を投稿しているInstagramerさんがいます。世界中にファンをもち、いまではフォロワー34万人という国内屈指の陶芸家アカウントになっています。その魅力は、和食器でありながら、シンプルかつどこかモダンなデザインを感じさせる独自の世界観とこだわりです。その魅力とは。

陶芸家・阿部春弥さん

長野県上田市出身の陶芸家・阿部春弥さんは、いろあざやかで繊細ないろあいの陶磁器をつくる作家さんです。

>>特集 食卓が華やかに フォロワー34万人!真田町出身の陶芸家が作るこだわり食器【長野】(テレビ信州) – Yahoo!ニュース

「白だけだったんですけど日本料理屋さんと話をしていて黄色い和食器があるといいよねって話があって黄色を作ったり、あると食卓が華やかになって使うのが楽しくなるようなの何かなって言って増えていってる感じですかね」

磁器は電子レンジでもつかえる食器として生活にとてもなじむものです。その磁器は、繊細な造形とさりげなく料理をいろどるデザインで、世界中のひとたちを魅了しています。

阿部さんの作風の特徴は、その繊細ないろあいと、六角形の模様。ハニカムパターンのような、どこか西洋風で幾何学的な模様ながら、和食にあう伝統的なふんいきも感じさせます。

Instagram運用は動画と写真

阿部さんのInstagram運用は、動画、写真、リポスト、リールなど、さまざまな投稿形態で見る人を飽きさせません。

>>阿部 春弥 JPN potter(@abe_haruya) Instagram

とくに、阿部さんのInstagramをいちやく有名にしたのは、2019年6月の投稿です。まだ、Instagramがリールを実装する前に、動画でその陶磁器の作り方を紹介したのです。

>>阿部春弥 JPN potterはInstagramを利用しています:「Thank you @instagram Please take a look・・・」

当時としては珍しかった動画と、その繊細な指さばきと、するすると磁器の原型をけずる気持ちよさと、その指からつぎつぎと生まれてくる六角形と、ハイスピード撮影も盛り込んだ陶芸のダイナミズム。それらが奥行き豊かな光のグラデーションとともに、作品をきわだたせ、見る人すべてを魅了する動画になっています。

他の投稿のコメント数と比較してもこの投稿が抜きん出ていて、分析ツールで見ますと、この投稿でフォロワーを11万人から34万人まで増やしています。約3倍で23万人増と、Instagramの懐の大きさを感じさせるできごととなっています。

もちろん、あくまで外部からの分析ツールでの数値ですので、あくまで予測にすぎませんが、それでも、日常にとけこむデザインながら、光と影とをうまく演出しその造形を際立たせている投稿は、次も見たいとフォローしたくなることは間違いないでしょう。

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Instagramというと、やはりきれいな写真、非日常などのフォトジェニック。動画といえどもそのルーツは今でも変わらないのだと実感させられる素敵なアカウントです。

ぜひみなさんも阿部春弥さんの世界にふれてみてください。