今どきのJavaScriptが勉強できる本!おすすめ書籍の感想

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こんにちは。JavaScript大好きのカグア!です。

先日、ドットインストールのJavaScript講座が新しくなったと知りました。

>>プログラミングのレッスン検索 – プログラミングならドットインストール

たしかに見てみますと、以前の講座の動画ではなかったプログラミング要素があるなど、刷新されていました。ひと通り動画を見たのですが、本気で今どきのJavaScriptを勉強したくなりました。

そんなとき、出会ったこちらの本。とてもわかりやすかったので、結構な厚さですが持ち歩いていつも勉強しています。それくらいおすすめのJavaScript本です。
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今どきのJavaScriptの基礎を理解されたい方にオススメです。

本書との出会い

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さっそくですが、本書は「HTML5プロフェッショナル認定試験レベル2」という試験のためのテキストです。ですから、解説とサンプルコード、練習問題と解答、という構成に終始します。とくに6割ほどいきますと、後半はHTML5のAPIまわり(GPSやファイルAPI)の解説がメインになり、網羅的になります。これは試験対策本なので仕方ないかと思います。ですから、このあたりのAPI関連に興味があるかたは、Webで調べてもそれほど差がないかもしれません。

ですから、本書の最大の魅力は、いまどきのJavaScriptの話法が、前半部分にひと通り解説されているところです。

第1章でいきなり「strictモード」

第1章で、基礎構文とalertが解説され、そしてvarが解説された数ページ後に「strictモード」が登場、そんなJavaScript本です。もちろん、それは、HTML5の試験のカリキュラムに沿った・・・と言ってしまえばそれまでです。しかし、このstrictモードは、前述のドットインストールでも新JavaScript講座に登場したほどのくだり。昔のJavaScript本ではまず登場しなかった記述です。

ここで私が、「strictモードは、JavaScriptのバージョンなんたらで実装され・・・」と、解説できれば良いのですが、そこまでは詳しくないのでごめんなさい。でもしかし、本書でこういう今どき(わたしが知らなかっただけですが)の書き方にふれ、買ってみたところそういう解説がよく整理されていて、とても良かったです。

試験対策本だからこその網羅性

本書は、HTML5の試験の解説書だからこそ、そういうちょっとした疑問や細かいところが解説されていたとも言えます。HTML5の試験はレベル1がHTML5とCSS、レベル2がJavaScriptという試験範囲なのです。本書すべてJavaScriptに関しての解説になり、JavaScriptの基礎を理解したい人には、豊富なサンプルとほどよい解説で、参考になるはずです。

・strictモード
・無名関数
・コンストラクタ
・オブジェクト、プロパティ、メソッド
・厳密に型も確認する ===
・プリミティブ型
・イベントハンドラとイベントリスナーの違い
・this
・プロトタイプオブジェクト
・スコープ
・DOMとユーザ関数

これらのまとまった情報って、ネットにはなかなか無いんですよね。Quiitaなどで、thisとかスコープの話とかはあるのですが、このあたりをひと通りさらっと学べて、ちまたに出回っている今どきのJavaScriptコードを理解するのには、ほんと助かりました。

jQueryを使わずに、$(‘hogehoge’).~ などとDOMを扱うくだりは、なるほどー、とホントすっきりしました。

詳しいカリキュラムや目次はこちらです。
>>>>HTML5 Professional Certification Level.2 出題範囲|試験概要|Web資格なら「HTML5プロフェッショナル認定試験」公式サイト

こういうサンプルを用意するのもほんと大変なんですよねえ。お疲れ様です。

脱コピペしたいデザイナーにおすすめ

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本書は資格対策本なので、JavaScriptを知らない人にもおすすめです。タグの基礎知識があり、コピペレベルでJavaScriptを使っているが、原理原則をしっかり理解したい方に最適です。

このあたりは、これまでほんとなかなか整理されて今どきの書き方がすべて網羅してある、という情報ってほんと無かったのですよね。網羅して情報量がたくさんあるものはHTML5以前のものが多かったり、今どきの情報も分散してたりして。

死角はないのか

本書のおしむらくは、もちろん無いわけではありません。まず、そもそもが資格対策本なので、試験範囲に入っていないものは解説されていません。

知りたかったなあ、というのは、条件演算子です。if() のかわりに、今どきのJavaScriptですと、比較:処理1?処理2 という記述ができるのですが、本書では何ごともなかったかのように記載されていません。なんなのでしょうかね。あとは、非同期通信など、通信制御に関する技術的な解説も含まれません。XMLHttpRequestは扱われていますが、APIの1つとして触れている程度です。

そして、今後おそらくAmazonのレビューなどでも書かれると思いますが、あまりにも、解説>>コード>>演習、という流れが単調で、網羅的になっているという点。これは資格対策本としては仕方ないかと思います。ただ、コードに対して、タグの最低限の知識は前提として持っていないと、やはりキツイとは思います。試験もLevel1あってのLevel2なので、そこは仕方ありません。

またこれは、試験制度や著者が悪いというわけではなく、編集の問題かと思いますが、さくいんが残念ながら貧弱です、最初目を疑いました。試験対策本だからこそ重要なはずが、たったの2ページ。これはとても残念でした。ですから、わたしは前述のように自分でマーカーをひき、付箋をはり、使い勝手を向上せざるを得ませんでした。

ソースコードの正確性という点では、資格対策本ゆえの、厳密さが求められる、そちらに編集のリソースが割かれた、と言ってしまえばそれまでですが、それでも本書は3800円という、比較的高額な部類に入るはずですから、せめてメソッドと重要ワードとでそれぞれで2ページは欲しかったです。文章自体はとても平易でわかりやすかったです。さすがに実践で講師経験のたくさんある著者さんだなあと思いました。
講師

>>中島 俊治の講師プロフィール | マイクロソフトMVP受賞のHTML5大好きお兄さん | 東京 | ストリートアカデミー

まとめ~JavaScript基礎の再入門に最適

本書は3800円とわりと高額です。

しかし、ネット上ではまとまって、これだけの今どきの話法を解説した情報は少ないため、価値のある本だと思います。

なかなかこのあたりって、ネットで書くと逆に詳しい人から突っ込まれたりなど、おそらく書きづらい面もあるのだろうと思います。とくに、今どきのそういう文法の基礎的な考え方というのは、APIのリファレンスみればこう書く、みたいなシンプルなものでもないでしょうから。

ですので、本書は、まず今どきのJavaScriptの基礎固めをして、jQueryやAngular.js、React、Nodeなどライブラリ全盛の昨今についていきたいと考えている人に、オススメなJavaScript本と言えます。

なんか今どきのJavaScriptをちゃんと勉強したいなぁ、とずっと思っていたのですが、まさか資格対策本というアプローチは思ってもみませんでした。あーでも、これだけ「今どき」と強調しちゃうと、またそれはそれでツッコミがくると思われますが、でもほんとスッキリしたのですよ。ライブラリをたくさん使ってると変数名とかバッティングしないのかなあとか、いろいろと。

わたしは試験を受けるつもりはないので、演習はほとんどスルー(ごめんなさい)、そして3章以降はさらっと。これで1日で読破しました。とはいえ、概念的なことなので何度も読んで理解して、体に染み込ませました。そういう使い方をして、それで3800円は損したという気にはなっていません。

JavaScriptの基礎を再入門したい方、ほんとオススメのJavaScript本です。

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無名関数とかスッキリした。