水は低きに流れます。もはや不可避かと。
ネット通販が台頭してきますと、実店舗で商品チェックをして、購入はネット通販で最安を探す、といった購買行動が増えてくることは明らかです。
◆実店舗のショールーム化とは
ネット通販はとても便利です。最安を探すことも楽ですし、在庫切れかどうかを自分で調べることも出来ます。
実際、実店舗にいって「在庫切れなの?」と失望した経験がある人ほど、ネット通販によせる期待は大きいものと思います。
そして、実店舗で実際の商品は確認するけれど、購入はネットで最安を探して(もしくは使い慣れたショップで)購入、という流れが増えているそうです。これを実店舗のショールーム化と言います。
実店舗にしてみれば迷惑な話ですが、実店舗で実際に確認したいというニーズは少なくありません。何も対策が講じられていなければ、やはり水は低きに流れるわけで、多くの実店舗は悩みの種だと思います。
実際、「ネット最安値対抗します」といった張り紙をしている店舗も見たことはありますが、競合する商品を扱う以上はもはや不可避かと思います。
◆ショールーム化の実情
すでに、多くの業界や地域でショールーム化の流れにみまわれている実情があります。
【リポート】アキバよりデカイ韓国の電気街が不況すぎてヤバイ – ガジェット通信
>日本でも、秋葉原などがそうかと思います。すでに、AKIBAはビジネス街、アニメ、AKBの街といった変貌を遂げていると感じます。
CDの販売減に反比例して増える公演数、ライブ市場は有望か? :日本経済新聞
>音楽業界はiPodなどデータミュージックの普及の過程ですでに洗礼を受けています。若者人口が減っている中では、公演数増加はその現れかと。すでにAKBは新曲も基本無料でYouTubeで見られますよね。購買の価値について媒体を変えて対応した例とも言えるかと。
現実店舗の「ショールーム」化のリスクは家電以外のあらゆる量販店に及ぶ—Pacedが詳細レポートを発表
>アメリカの事例。とくに大型量販店が影響を大きく受けているとのこと。ターゲットいう店舗がプライスマッチ(ネットも含め他店と同様の価格に対応するサービス。購入後1週間以内でも対応)を始めたそうですが、それも対前年度比は買わなかった様子。そもそも、ランニングコストが圧倒的に違うので、正面衝突は無理があると思われます。
◆現状では試行錯誤しかない
おそらく成功事例が出始めると、それにぶわーってなるんでしょうけど、そうなってからでは遅い業種もあるかと思います。
ですので、もう今から本気で試行錯誤しておくことは悪いことではないと思います。「購入はネットで。じゃあうちはどうする?」という一番最悪の状態を想定して、いかに売上を上げる?みたいな。
ネットで売りにくいものとしては、無形のものや鮮度が重要なものやすぐ欲しいものです。
逆に大きいものや重い物はネット向きです。価格で勝負しようとすれば、そもそも業態が違うので対向する時点で勝負にならないものもあるはずです。
実店舗は、もはやショールーム化前提で戦略を見直す局面が来ていると思って良いのではないでしょうか。水は低きに流れます。
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