音声配信をはじめるとき、現在とても重要なことがあります。それは、スマートスピーカーで認識される名前にすることです。
せっかく音声配信をはじめても、スマートスピーカーで認識されなければ、まずスマスピからは番組は聴いてもらえないでしょう。
この記事の目次
音声配信をはじめる時に一番重要
スマートスピーカーが今後増えることを考えますと、音声配信でもっとも重要といっても過言ではありません。それが番組名です。
ちなみに、わたしのラジオ番組である「カグア飯」は認識されません。
- Alexa
- Google Home(Googleアシスタント)
- Siri
いずれの音声認識システムにも「カグア飯」とは認識されません。「家具屋めし」「家具 雨 し」など、「家具」が最認識され、絶望しかありません。
Googleアシスタントで、かろうじて「カグアラジオ」が認識するのですが、それでも50%の確率で「家具 粗塩」とも認識されます。
スマートスピーカーで「アレクサ、カグア飯を再生して」は、できないのです。
はっきりできない、と断言できるのは、現在アレクサスキルを開発していて、開発サポートから以下のような返事が来たからです。
呼び出し名 カグア飯ですが、Alexaに学習させることで認識率の向上を図る意向なのですが、期間が約3ヵ月ほどかかってしまうとのことです。また、約3ヵ月後に再テストして、認識率が向上するか現時点で断言ができない~(中略)~もしくは、他の呼び出し名にご変更いただくこともご検討いただけますと幸いです。
ただ、この回答はもともと想定していました。アレクサやグーグルホームで事前に確認して、認識されないことをテストしていたからです。しかし、じつは開発前はこう言われました。
スキルの呼び出しを、フレーズに沿ってデバイスでテストしたところ、現状認識率に問題はないようです。
この返信をもって、開発をはじめたのです。しかし、開発を依頼したエンジニアのかたから、認識されないとの報告を受け、再度問い合わせをしてみました。すると、前述の回答だったのです。
開発前に知りたかった・・・。サポートに聴くときにも、適切な聴き方をしないといけないと勉強になりました。
ですので、もともと音声認識される単語で、すでに取られていないもの、というのが、音声配信を始めるとき、もっとも重要と断言します。
番組名が音声認識されない様子
こちらは、アマゾンのアレクサスキルの開発画面です。開発中にこうして音声認識のテストをできます。残念ながら「カグア飯」は認識されません。
Googleアシスタントでも試しましたが、認識されません。
どうしても「家具」と絡めて認識したいようです・・・(泣)。
音声配信の番組名の付け方
スマートスピーカーで確認する
3つのスマートスピーカー(音声認識システム)で、ただしく認識するかを事前に確認しましょう。
Google Homeは、Googleアシスタントアプリで代用が可能です。また、Amazon Echo は、Alexaアプリで代用が可能です。
それらで、実際にどう認識するのかを確認可能です。
スマスピで予約されている言葉を避ける
「再生して」「予約して」といった、予めスマートスピーカーで、動作をさせるために登録されている言葉を使ってはいけません。
>>ユーザーによるカスタムスキルの呼び出し | Alexa Skills Kit
サイトで詳しく見る
アレクサで推奨されているスキル名
重要なのは「スキルが認定されて公開された後は、呼び出し名を変更することはできません」ということ。前述の公式ヘルプで具体的に書かれています。
その大変さがわかる記事がこちらです。ヘルプに書かれている以外に、日本語で認識しづらいものもある、と知りました。
>>Alexa スキルの呼び出し名の上手な付け方 | aoxa ? あおくさ
サイトで詳しく見る
このドキュメントを見てから、音声配信の名前を考えればよかった・・・と今でも後悔しております。
- 推奨:特有の名前+機能を表す(例:算数チューター、浅草グルメ)
- 推奨:呼び出す時に自然なフレーズになるように(「~で開始して」などと実際には組み合わせて呼ぶため)
- 推奨:必ず起動できるよう特有のもの。一般名詞は却下される可能性。
- 実際の組織名、個人の知的財産権の侵害ダメ
- 1語はダメ
- 助詞を含めてはいけないが例外として「の」はOK
- 「スタート」や「実行して」など起動フレーズを含めるのダメ
- アレクサ、アマゾン、エコー、スキル、アプリ はダメ
- ひらがな、カタカナ、漢字のみOK。数字やイニシャルなどは間違えやすくなる
- デフォルトであるもの、既に取られているものはダメ
- 対象言語に合わせる(例:radioなら、レイディオではなくラジオ)
けっこう、NGなパターンが多いのですよね。2語とかなんですね・・・。
このドキュメントを読んでから、いろいろと調べてみますと、たしかに一般名詞+機能を表したスキル名ばかりであることに気付きます。
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音声配信の名前はお笑いコンビ名
こうして調べてみると、あることに気がつきます。そうです、お笑いコンビや芸人さんの名前が、これらの法則に近いのです。わかりやすい一般名詞で、存在しないもので、馴染みやすい、と。
- オリエンタルラジオ
- 爆笑問題
- 南海キャンディーズ
さすがに2語の組み合わせ、というものこそ少なく1語が多いですが、それでも馴染みやすく誰かとかぶらない、という点では通じるものがあると思います。造語がほとんどありません。
ですから、わたしの場合「カグア」は番組名としては、そもそもありえないのですよね・・・。
ですからもう開発もはじめてしまいましたので、ある程度番組内容を想起できて、誰にも取られていなくて、認識されやすい単語を考えることにします。
ただスキルっぽい名前にしていいのか
という問題はあります。こうしてドキュメントを読んでみますと、スマスピに「させたいこと」を表現する名前が適切であることがわかります。
つまり、その一般名詞を独占しているとも言えなくもありません。果たしてそれは良いことなのでしょうか。疑問は残ります。
イチ音声配信名が、そうした動作名をおさえてしまうことは、どうなのかなとも思います。
ですので理想は、なるべく固有の名前っぽくしつつも一般名詞で認識されやすいもの、と言えます。
そういう意味では有名ポッドキャストの「ドングリFM」の音声配信のネーミングとして強いなーと思うのでした。開設当時はスマスピとかはなかったはずなので、凄いですね。
>>Spotify 楽しいラジオ「ドングリFM」
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関連情報リンク
アマゾンエコーでは以下のドキュメントを読んでおきましょう。
>>カスタムスキルの呼び出し名を決定する | Alexa Skills Kit
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Googleアシスタントは、開発者向けの英語ドキュメントのみです。
>>概要| DialogflowとレガシーアクションSDK | Google Developers
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2012年では、きゃりーぱみゅぱみゅは認識されなかったようです。
>>成功者求む! 何度やってもSiriに認識してもらえないある言葉 #sirinipamyu – iPhone
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まとめ
- 音声配信を始める時に番組名はとても重要
- スマートスピーカーで認識できる単語と使っていい単語がある
- 早いものがちなので本当に重要
ウェブサイトのドメイン名(URL)と同じように早いもの勝ちで、まだ使われていないものを選ぶ必要があります。しかし、ドメインであれば「cash」を「e-chash」というように回避方法はいくらでもありますが、スマートスピーカーは話し言葉ですので、こうした回避方法はまず不可能です。
ドメイン以上に早いもの勝ち、、、このことをもっと早く認識していれば良かったです。
みなさんも音声配信をはじめるときには、ぜひお気をつけ下さい。
・・・と、こんな感じの父親目線で、SNS、ドライブ、ゲーム、生活防衛ネタが多めでブログ記事を2009年から書いています。よろしければLINE@をフォローしていただけると更新情報を受け取れますのでおすすめです。記事を気に入ったというかたはぜひ。
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