来年はいよいよ「新GA」ではなく、Googleアナリティクスと「旧GA」になりますね!
アナリティクス 日本版 公式ブログ: スケジュール送信と PDF 出力 そして新バージョンへの移行について
来年1月下旬に迫った新GA完全移行。旧バージョン画面にアクセス出来なくなると想定して、以下まとめてみました。
◆アウトライン
1.以前作ったカスタムレポートは削除されます
2.URL構造が変ります
3.ログイン後のプロファイル一覧画面では、それぞれの訪問数等を把握できません
4.サイト内検索とコンバージョンのモニタリングはカスタムレポートで対応
5.PDFエクスポートは対応中です
6.$indexについては今のところ公式発表は無し
7.指標やディメンションの名前が微妙に変わります
8.トラッキングコードは基本変更無し、この機会にスマートフォン用検索サイトの追加はいかが?
9.専用アプリを使っている方は注意
10.ネット上の情報は新旧混在です
この記事の目次
1.以前作ったカスタムレポートは削除されます
以前のバージョンで作ったカスタムレポートは、移行しないと消えてしまいます。Googleアナリティクスの意見交換会でGoogleから告知されました。この機会にV5用へ移行しておきましょう。新しいカスタムレポートはフォルダ管理なども出来て便利ですよ。
ちなみに、マイレポートは残念ですが移行も出来ません(今も特に移行や共有といったメニューはありませんので)。
活動報告:_gaTracker第3回ミーティングを開催しました | _gaTracker (ジーエートラッカー)
2.URL構造が変ります
GoogleアナリティクスのURL構造が変ります。以前のバージョンでブックマークなどしている人は、ブックマークし直しましょう。
3.ログイン後のプロファイル一覧画面では、それぞれの訪問数等を把握できません
追記 訪問数のみ一覧出来るようになっています。
旧バージョンではログインしますと、プロファイルが一覧され、それぞれの訪問数などを把握出来たのですが、新バージョンからはそれが無くなりました。
しかし、メニューからはアクセスしやすくなりましたので(以前はアカウントとプロファイルが2つのメニューに分かれていた)、それで補うなど各自で工夫が必要です。APIを利用すればそういったツールを自作することも可能です。また、5プロファイルまででしたらFerretアナリティクスを使う、という無料ツールもあります。
簡単アクセス解析のFerretアナリティクスβ|無料で使えるSEO/SEMツールのフェレットプラス(FerretPLUS)
4.サイト内検索とコンバージョンのモニタリングはカスタムレポートで対応
2012/7/19現在、対応されました。
サイト内検索のキーワードと、コンバージョンの相関関係をモニタリングしていた方は、この指標切り替え(タブ?)が無くなります。「このキーワードでサイト内検索をした人はCVしてるなぁ」といった動きが調べ辛くなります。
今後、実装される可能性もありますが、ひとまずはカスタムレポートを作って対応しておきましょう。
5.PDFエクスポートは対応中です
追記 これは対応されました。
11月1日に「アップデートする」と発表があったものの、実装はまだです。さすがに、これは自分でPDF変換をするなど今の所は工夫するしかなさそうです。
なお、GoogleアナリティクスAPIを使い、登録したメール宛てに、アクセス状況が届く「コンバージョンメーラー」というスクリプトを、私が以前、公開していますのでご参考までに。
CVをフォトフレームにメールするスクリプト「コンバージョンメーラー」 | カグア!
6.$indexについては今のところ公式発表は無し
前述のPDFエクスポートは、公式にも対応が発表されていますが、$indexは触れられていません。ページごとのCVへの貢献度がわかる便利な指標なので、ぜひとも復活を期待したいところです。
なお、ISHIMOTOさんがスクリプトで組み込む手法を公開されています。必要な方はこちらをどうぞ。
Googleアナリティクス v5 レポートで$インデックスを確認したい!(2ヶ月ぶり2度目) | MOL
7.指標やディメンションの名前が微妙に変わります
メニューや指標の呼び方が変わっている所も確認しておきましょう。
例えば、以前は平均ページビューだったメニューは、「ユーザーのロイヤリティ」というメニューに内包され、指標切り替えに移動し「ページ閲覧深度訪問時のページ数」と呼び方も変わっています。
「タブ」「指標の切り替え」「表示中のセグメント」あたりに移動していることが多いので、覚えておきましょう。
8.トラッキングコードは基本変更無し、この機会にスマートフォン用検索サイトの追加はいかが?
トラッキングコードはとくに変更する必要はありません。ただ、サイトの表示速度は標準で対応されましたので、以前にそれ用のコードを追加していた方は削除しても良いでしょう(あっても大丈夫とのことですが)。
Google Analytics Blog: Site Speed, now even easier to access
ただ、前の前のバージョンである、urchin.jsというトラッキングコードは、「サポートが終了」するとのこと。まだ使えはすると思いますが、この機会に非同期トラッキングコードへ移行をしておきましょう。
urchin.jsのサポートが切れるそうです、第3回_gaTrackerレポート | カグア!
また、最近ではスマートフォン専用ポータルからの検索流入も増えています。例えば、ドコモdメニューなどは標準アプリとして新機種には搭載されていますので、その他確認しておきましょう。
Google Analyticsの非同期コードで検索エンジンを追加する | 運営堂
9.専用アプリを使っている方は注意
これは新バージョン完全移行とはちょっと違うかもしれませんが、いちおう。
GoogleアナリティクスAPIを使った専用のアプリやソフト、Webサービスを使っている方は注意です。先日、Access Management APIのV3.0が発表されました。
What Is The Management API – Overview – Google Analytics – Google Code
国内では目立った動きは出ていませんが、海外ではユーザーグループやディスカッションを中心に動きが見られます。
Management APIを使っていると思われるアプリやWebサービスを使っている方は、それぞれのサポートをチェックしましょう。
10.ネット上の情報は新旧混在です
さすがにもう最近はほぼv5です。
新バージョンは、ネットでは以下のように書かれることが多いです。
・新GA
・新しいバージョン
・v5
とくに注意事項がない場合は、スクリーンショットから判断するなど、各自で判断することになります。一方、公式フォーラムではバージョンが統一されるので、回答がより的確になるかもしれません。
ありがとう、Googleアナリティクス!
非常に長い並行運用の期間を経て、いよいよ来春完全移行です。
旧バージョンになり、アドバンスセグメントが実装され、Googleアナリティクスは一気に広まることとなりました。その役目を終え、ついに新たな局面へと一歩を踏み出します。無料ツールで、ここまでの規模と快適さを提供してくれているGoogleアナリティクスは、来年もどんな進化をとげ、私達を驚かしてくれるのでしょうか。期待せずにはいられません。
スタッフの皆様、関係各位の方々、本当にありがとうございました!そして、これからもどうぞよろしくお願い致します。
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