GAのユーザーエクスプローラのエクスポートJSONをCSVにする方法

Googleアナリティクスのユーザーエクスプローラーがデータエクスポートに対応しましたね。CIDごとであればJSONを吐き出してくれるそうです。

本記事では、ダウンロード可能になったJSONデータをCSVにする方法と機能の感想などまとめます。

本記事の執筆は、Googleアナリティクス歴8年目のカグア!(@kagua_biz)です。なお、情報は2018年05月時点でのものです。ご注意ください。

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ユーザーエクスプローラーのエクスポート

JSONをCSVにする方法とは

JSONファイルとはデータを書いたテキストファイルの一種です。こんな感じに、{}や,や”” で囲われた文字列がずらっと並びます。
JSONファイルの実態

これを改行など一定の規則性で整形しますと、実態はこんな感じのデータがあることがわかります。なんかデータ構造っぽいですよね。
json

このように一定の取り決めルールのもの、データをテキストファイルでうまくまとめようというファイルの形式の一つが、JSONです。

「JSON API」などとGoogle検索しますと、ネット上に多くのJSON形式で取得可能なデータがあります。テキストデータなので、PHPやJavaScriptなど多くの言語で、扱いが簡単なことで広く普及しています。

CIDごとのデータをエクスポート

先日、衣袋さんのツイートで、Googleアナリティクスのユーザーエクスプローラがデータの出力に対応したことを知りました。

全体のエクスポートはもともと対応していたようなのですが、クライアントID(CID)ごとのユーザーの導線のデータは、今回からのようです。
ユーザーエクスプローラ

BigQuery クライアント ID

BigQueryにエクスポートされたGoogleアナリティクスクライアントIDのハッシュ値、だそうです。BigQueryで対応するデータをルックアップまたは削除する際に役立つとのこと。
ここも詳しくなった?

Googleアナリティクスの公式ブログでも、BigQuery に関するトピックが公開されていましたね。
>>BigQuery 用の Google アナリティクス サンプル データセットのご紹介:アナリティクス 日本版 公式ブログ

JSONをCSVに変換する方法を試した

JSONをCSVに変換してくれるサイト

エンジニアの人にとってみれば、どうもJSONをCSVにするのは簡単すぎるようで、探すとソースコードはあるものの、Webサービスっぽいものは、とりあえずここを見つけました。
>>JSON to CSV
さくっとJSONをCSVに変換

コピー&貼り付けで、簡単にJSONをCSVに出来ます。ただし、CSVをEXCELで開く場合は、シフトJISコードですのでテキストエディタなどで文字コード変換をしておきましょう。

ユーザー行動データをEXCELで見る

エクセルでCSVファイルを開いてみますと、縦軸に日にちがくるようで、私のデータの場合やたら横に長い表になっていました。
エクセルだとやたら右に長くなる

なので、行列置換してみました。すると、以下のようにユーザー導線が管理されていることがわかりました。ヒットがカラムっぽいです。

sessions/0/duration
sessions/0/deviceCategory
sessions/0/channel
sessions/0/activitySummary/PAGEVIEW
sessions/0/activities/0/time
sessions/0/activities/0/type
sessions/0/activities/0/details/0/ページのタイトル/0
sessions/0/activities/0/details/0/ページの URL/0
sessions/0/activities/0/pageTitle
sessions/0/activities/1/time
sessions/0/activities/1/type
sessions/0/activities/1/details/0/ページのタイトル/0
sessions/0/activities/1/details/0/ページの URL/0
sessions/0/activities/1/pageTitle
sessions/1/duration
sessions/1/deviceCategory
sessions/1/channel
sessions/1/activitySummary/EVENT
sessions/1/activitySummary/PAGEVIEW
sessions/1/activities/0/time
sessions/1/activities/0/type
sessions/1/activities/0/details/0/ページのタイトル/0
sessions/1/activities/0/details/0/ページの URL/0
sessions/1/activities/0/pageTitle


Googleアナリティクスに携わるかたは、Googleアナリティクスがどうデータを管理しているのかを知る、という点では一度見ておくと良いかと思いました。

折角なので2年分見てみた

せっかくなので2年分に期間指定して、おそらく自分ではなさそうな訪問数の多いかた(CID)を見てみました。

どうやらダウロードは見えているデータだけのようで、最大500件という感じです。裏技っぽくURLの500というところを5000としてみましたが、ダメでした。
ユーザーエクスプローラのデータをエクスポート

ですので500件にしても、ダウンロードはさくっと一瞬で終わります。

早速EXCELで見てみますと、まあ私のサイトだけかもしれませんが、まあそうよね、といったアクセスが見られます。ユーザーエクスプローラで見るのと、そんなに変わらない印象。そりゃそうですけども。
500件って微妙だな

問題解決系の記事は、同じ人が何回も確認しにくる、という典型的なパターンです。

一気に全部が取れるならば、API界隈のかたが何かのツールに取り込んで、サクッと活用できるのかもしれませんが、一般のかたはとりあえずはユーザーエクスプローラでも良さそうな印象でした。

データスタジオの利用は厳しそう

データスタジオではJSONを読み込めませんので、一度CSVに変換して、文字コードUTF-8で読み込みます。

ただし、列数が200より多いと怒られます。同日のセッションでヒット数(ページビューやイベントなど)が200以内であれば、何か使える場面もあるかもしれません。
データスタジオに怒られた

データスタジオは、BigQuery にコネクト可能ですから、BigQuery使いのかたはごにょごにょできるのかもしれませんね。

となみに、データスタジオでもGDPR絡みで気をつけないとですね。ヘルプがありました。
>>About the General Data Protection Regulation (GDPR) – データスタジオ(ベータ版)のヘルプ

データスタジオでぜひともJSONを、扱えるようにしてほしいと思いました。

・ ・ ・ ・ ・

本当の意味での生データがさくっと全部エクスポートできるようになって、JSONをCSVに手軽に変換できるツールが登場しますと、また何か活用法があるかもしれません。それでもこうした玄人好みのアップデートは嬉しいところですね。

お疲れ様でした。

ネガティブフィードバック「言いにくいこと」を相手にきちんと伝える技術 : 難波 猛

関連情報リンク

パイソンで変換。
>>PHP: Convert JSON to CSV.

PHPで変換。
>>【PHP】WebサービスのAPIを使ってCSVファイルを作ってみた! | Web.fla

エンジニアのかたにとってみれば当たり前なのですかね。
>>シェル上でPHPを使ってjsonデータをCSVに変換しようの巻|Never catch a cold.

EXCELで活用。
>>JSON ファイルを CSV ファイルに変換したい | IIJ Engineers Blog

ユーザーエクスプローラは個人情報のかたまり!?
>>GDPRとは? Web担当者やWebアナリストはどう対処すればいい? | Web担当者Forum

まとめ

探してみると思いのほかツールがなかったJSONtoCSV変換でしたが、Googleアナリティクスで久しぶりのマニアックな新機能でわくわくしちゃいました。

どういう場面で使うかなどはこれからいろいろな知見がSNSで出てきそうですが、楽し出そうです。JSONをCSVに変換するプログラムをさくっと書けると楽しいのだろーなー。

久しぶりのGoogleアナリティクスネタでした。

・ ・ ・ ・ ・

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