大規模コンテンツホルダーでGoogle Analytics を実装するときのポイント。
どこを測定して改善を図るのか、目的を絞り込むことが大切かと思います。
今回は、そのことを踏まえ、「集客増&広告収入増」を目的と仮定し、
いろいろと妄想してみたいと思います。
RSS購読を増やし、リピーター増を測る
新聞社サイトでは、恒常的に記事が追加されますので、
効率的に読みたい読者は、「RSSリーダーを使いたい」と考えるかもしれません。
そこで、出来る限りRSS購読ボタンを配置し、クリックカウントをします。
<a href=”#” onClick=”pageTracker._trackEvent(‘repeater’,’feed’,this.href);”>
※<>は全角にしています。
などとリンクに設定しますと、イベントトラッキング機能を使い、FEED登録をカウント出来ます。
pageTracker._trackPageview() でカウントも出来るのですが、新聞社サイトの場合、
PVが膨大になることが予想されるので、PVとは別に管理したほうが良いでしょう。
それに比べれば、低くしか掘り下げ出来ませんが、
広告主にフィード購読数をアピールできるのではないでしょうか。
サブドメインもトラッキングし、つながりを分析する
多くの新聞社サイトでは、地域コミュニティや関連グッズ販売など、
コミュニティを保有している場合が多いかと思います。
それらのサイトの往来をトラッキングし、ユーザーの動向やコンバージョンの傾向を、掴めると良いかと。
公式ヘルプに、設置方法が記載されています。
サイトのすべてのサブドメインを 1 つのプロファイルでトラッキングする – Analytics ヘルプ
サブドメイン間で、同じプロファイルでトラッキングをするには、
通常のトラッキングコードに、_setDomainName()メソッドを追加します。
var pageTracker = _gat._getTracker(“UA-xxxxxx-x”);
pageTracker._setDomainName(“.xxxx.co.jp”);
ただ、こうしますと、www.xxxx.co.jp/index.html と blog.xxxx.co.jp/index.html
が、同じindex.htmlと計測されてしまうので、アドバンスフィルタを使い、URLを書き換えてトラッキング
します。
アドバンス フィルターで、次のように設定します。
フィルタの種類: カスタム フィルタ > アドバンス
フィールド A: ホスト名
引用 A: (.*)
フィールド B: リクエスト URI
引用 B: (.*)
出力先: リクエスト URI
構成: /$A1$B1このフィルタを適用すると、下記のようにページのファイル名にサブドメインが追加された状態で、レポートに表示されます。
www.example.com/index.html
help.example.com/more.html
絶大な信頼を誇る紙媒体からの誘導を検討する
集客&ネットでの広告収入、という視点で書いていますので、
本来はタブーなのかもしれませんが、あえて提案したいと思います。
ネットに対する新聞購読者の大きな特徴は、その新聞に対する信頼度だと思います。
その信頼度ゆえ、紙面で紹介された情報は、コンバージョンが高いのではないでしょうか。
読んでたら、実際、紙面からどんどんサイトへ誘導したくなりました。
サイトのアクセスが増えれば、紙面で紹介する記事をアフィリエイトとして収入を得たり、
記事に関連する商品をサイト上で、レコメンドしたり、新しい収益の可能性も。
2009年6月12日の、ある地方新聞の紙面を調べてみました。
32面あるうち、記事中(もしくは見出しなどに紹介的)にURLが記載してあるのは、
トップの自社URLと、くらし欄のコミュニティサイトのみ。
これだけ記事があり、ネットと絡めそうな記事もたくさんあったのですが、誘導は皆無なのです。
レシピなど動画で紹介したほうが、より伝わるかとも思うのですが、
理想は理想だがその後、動画サイトに定着されちゃったら困る・・・という事情もあるかとは感じてしまいます。
ただ、広告でさえ、URLや「××で検索」といった表記は極小。
電話番号に比べれば、半分のサイズという小ささ。ここまで誘導が少ないとは・・・。
新聞社サイトなので、どちらかというと、サイトから紙面に誘導したいと
いうことなのでしょうか。
ただ、そうであれば、紙面はまた違った作りになるような気はするのですが、いかがでしょうか。
ちなみに、紙面からサイトへ誘導するときは、URLを直打ちされるとノーリファラーになり、
Google Analytics で測定不可能ですので、たとえば、直打ちさせるURLは簡易的なアドレスにしておき、
そのページからリダイレクトで、狙うページへジャンプさせると計測可能かと思います。
(リダイレクトページはロボット拒否など施しつつ)
その他いくつか思いつき
・アドセンスなどコンテンツマッチは慎重に。
(イメージを損なう広告が表示されてもいけない)
・Amazonなどのアフィリエイトはコントロール可能なため、どんどん投入
・コミュニティサイトで、ブログを書いてもらい広告収入
・フィード登録を増やしRSS広告配信
・公式ショップを立ち上げ、記事と連動したグッズの直接販売
・求人、就職、進学など、地元情報に特化した広告商品の開発
・「声」で掲載されない人は、ネットに出る可能性もありますよ、的な。
・ネットでは、より全国を意識したコーナーもあるとバズるかも
・ブックマーク、mixi投稿、tweetなどソーシャル関連ボタンを充実してみては?
実は、私、学生の頃、新聞奨学生として働いていました。
今でも、その貴重な経験は社会で役立っています。ですので、新聞はとても好きです。
投書欄に投稿するくらい好きでした。
そんな新聞がこれからも、時代を映し、様々なメディアと共存して欲しいと願ってやみません。
以上、勝手ながら提案を妄想してみました。