Google Analyticsでページ遷移を追跡する方法

ページ遷移

追記:2010年のネタです、現在はユニバーサルを使ってClient IDをトラッキングするのが良いでしょう。

訪問者1人1人のページ遷移を見たい、という声をよく聞きます。Google Analytics は内部的にデータこそ、その動きを取得しているようなのですが、一般的にはそれを見ることは出来ません。

今回はそんなページ遷移の追跡にチャレンジしてみました。結論としては、擬似的にならば簡単に取れる、です。

現状のページ遷移は、コンテンツメニューにある

現状では、こうなります。
ページ遷移

コンテンツ>>閲覧開始ページ、で特定ページをクリックします。

そして、サブメニューから「閲覧開始後の遷移」を選びますと、その次に見たページを知ることが出来ます。

1ページ目と2ページ目、そして離脱ページはだいたいは分かるんですね。

セッション(訪問)ごとの閲覧ページを見たい

Google Analyticsでは、ユーザー定義という管理者が自由に使っていい変数のような値があります。同様の機能にカスタム変数という機能がありますが、今回はユーザー定義を使います(理由は後述)。

そのユーザー定義に、アクセスされた時点でユニークな値を書き込み、セッションを個別認識すれば、その訪問が見たページがわかるだろう、という発想です。

個別認識できれば後から、アドバンス セグメントで絞り込みも出来ますし、そうしますと、正確な1ページ目と2ページ目、離脱ページもわかります。(通常の「閲覧開始後の遷移」では、統計としての離脱ページがわかります。)

ユーザー定義を使うのは、セカンダリーディメンションで使えるから、です。
ページ遷移

トラフィックメニューでもコンテンツメニューでも、表形式で数値を見ているときにはたいてい選べます。カスタム変数はここには標準では出ないんですね。※

ここでユーザー定義値を選び、項目名をクリックし並べ替えすれば、上図のようにユニークな番号でまとまり、この番号の人がこのページを見た、だいたい何秒づつくらい見たのかな、というのもわかります。

擬似的になページ遷移が可能です。どのページを見ているのかと、その時間がわかれば、おおよその利用者像は掴めるはずです。

アクセスごとにユーザー定義にユニーク値を書き込む

準備物は以下です。

・cookiemanager.js
・prototype.js
・ユニーク値を書き込むスクリプト

クッキーマネージャーは簡単にクッキーを操作できるライブラリです。

>>JavaScriptでクッキーを超簡単に使うライブラリ「Cookie Manager」:phpspot開発日誌

上記URLを参考にライブラリをダウンロードし、FTPしておきましょう。

そして、トラッキングコードと同様に、以下のスクリプトを仕込みます(太字のみ<>を全角にしていますので注意)。

・・・
<SCRIPT language="javascript" src="prototype.js"></SCRIPT>
<SCRIPT language="javascript" src="cookiemanager.js"></SCRIPT>
・・・
<!--Google Analytics 非同期コード-->
<script type="text/javascript">
var manager = new CookieManager();
var count = manager.getCookie("counter");
if (count == null) {
 kigen = new Date();
 count=kigen.getTime();
 manager.setCookie("counter", count);
 }
var _gaq = _gaq || [];
・・・・
_gaq.push(['_setVar',count]);

こうしますと、セッションごとにユニークな番号が訪問者PCごとに割り当てられ、識別できるようになります。ユニークな値には、とりあえず時間を使っています。ミリ秒というとても短い時間ですから、小規模サイトではこれくらいで良いでしょう。

例えば、一番上の図では、こんな感じかと。

 「おお!index.htmlで11分も悩んでいる!これは改善か!?」 コンテンツ>>サイト上のデータ表示!!「何と!ここはクリックされてないZO!」(サイト上のデータ表示ではクリックされたリンクがわかります。)

なお、このユーザー定義では、値を1つしか書けません。したがって、すでにユーザー定義を使っている場合には、上書きされてしまい、以前のデータが消えてしまいますので、ご注意を!

追記

上記スクリプトは非同期トラッキング版です。ga.js版は以下のリンクをご参照下さい。

>>非同期トラッキングコード移行マニュアル

※セカンダリーディメンションを拡張する方法は「ススムカタチ情報設計室」さんで詳しく紹介されています。ご参照下さい。

>>標準の「セカンダリディメンション」にはない項目で深堀したい

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見るのは結構しんどいわよ。