ウィキペディアは信憑性はないとも言われていますよね。ただ、中には裏取りをされた資料からの引用もあるため、信頼性も部分的にはある、という意見の人もいるのではないでしょうか。
こんにちは、自作PC大好きカグア!(@kagua_biz)です。不定期の工場見学シリーズの記事です。
本記事では、マウスコンピューターさんで工場見学をしてきましたので、そのレポートをお届けします。
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wikiの信憑性について
国内PCメーカーとして上場していますマウスコンピューターでは、2018年10月22日時点では以下のように書かれています。
>>マウスコンピューター – Wikipedia
長野県飯山市の工場はセル生産方式を採用し・・(中略)・・特に組立・構成ミスの防止と出荷時の動作保証にはこだわりを持って取り組んでおり
かつてマウスコンピューターといいますと、ベアボーンをベースにしたPCが多い、故障が多いという「噂」もありましたが、wikiを見ますと動作保証には並々ならぬこだわりがありそうです。
そこで、実際にマウスコンピューターの飯山工場に行って、検査方法などについて見てきました。
本記事の注意と前提
なお本記事の前提です。執筆をしています私は、普段は別メーカーのPCを使うなど、とくにマウスコンピューターさんには特別な思い入れはありません。
- マウスコンピューターから交通費と宿泊費を頂いていますが、記事への原稿料や報酬はもらっていません。
- 未発表の新製品や取引先とのライセンス上見せられないもの以外は何を書いても良いと言われています。
- 顔のぼかしや伝票のぼかしは私の判断で入れています。
それでは、飯山工場レポートをどうぞ。
マウスコンピューターでの工場見学
長野県にある工場はかつてのイーヤマ
長野県飯山市にやってきました。北陸新幹線で長野の次の駅です。
工場は吸収合併しましたディスプレイで有名なイーヤマの工場を使っているとのことです。最新鋭のピッカピカというわけではありませんが、とても大きな工場です。
日本で一番長いとされる千曲川(信濃川)の川幅よりも大きな敷地面積であることがわかります。毎日数百台ものパソコンを出荷しているというのもうなづけます。
それでは早速工場見学に向かいます。果たしてwikiにありますような、検査や品質に対するこだわりが見られるでしょうか。緊張してきました・・・。
それでは、マウスコンピューターさんの工場に入っていきます。
生産工程のほとんどはチェックや検査
工場での説明を聞いてまず最初に驚いたのは、作業の流れです。PC工場のイメージとして組み立て工のかたがズラッと並んで組み立てているイメージだったのが、どうやら違ったようです。以下のように、工程のほとんどが検査やチェックなのでした。
入念な部材チェックや生産計画
工場の2階にありますのは、PCの生産計画を立てたり、新しいモデルの規格チェックなどの部署です。
どんなにハイスペックなPCを考案しても、こちらで製品としてきちんと耐えうる品質を維持できなければ、そもそも製品として並ばないそうです。騒音や衝撃のテストなどもしっかり行われ生産前チェックが入念に行われます。
熱対策など実際に組み立ててみないとわからないことも多いでしょうから、なるほどです。
色の異なるオーダーシートで誤作業を防ぐ
説明をしてくださったのは工場長の松本さん。曜日によってオーダーシートの色を変え、目によるチェックをしやすくしているそうです。
このオーダーにしたがってまずはPCのパーツをピッキングします。棚に整理されて並べられたパーツを、オーダーシートに従って集めていきます。
そして、組み立てに入る前に、別の人によるピッキングのチェックを行います。そこで問題がないものだけ、組み立てに入ります。セル生産方式ですべて1人の人が作り上げるそうです。
機能検査やエイジング検査を行う
WindowsなどOSやドライバのインストールをします。その後、オーダーに基づいたツールによる機能試験が行われます。
人の手による試験も行われます。何万通りもの組み合わせを、注文のあった1台1台チェックします。
さらに、エイジング試験や衝撃耐久検査など、負荷試験を行います。以下の画像は、長時間高温の環境下において劣化を早める特別な部屋だそうです。たしかに暑い・・・。
梱包前にさらにチェックする
最終的に梱包する前に、もう一度チェックを人の手で行います。実際のオーダーに合っているかなど調べ、ここで不良が出ればライン全てを止めて原因を調べるそうです。
そして全ての検査が終了しますと、ようやく梱包、出荷となります。これだけのチェックや検査を経るにも関わらず、1日2回もの出荷を安定して行うそうです。
ここでも出荷資材にも色分けされた整理整頓がなされ、視覚的に間違いが起こりにくいようにされていたのが印象的でした。
いやはや、広い工場を歩いてまわりましたが、そのほとんどが検査やチェックの工程であることがわかりました。これを毎日行うのですから、本当に大変ですね。
ありがとうございました。
結論~PC工場というより検査工場
工場見学をして思ったのは、PC工場のイメージが変わったことです。これまで、BTOパソコンのメーカーは、PCを組み立てる工場だと思っていました。
しかし、工場見学をしてみてその検査工程の多さに驚きました。見学工程のほとんどが検査でした。それらのチェックスキームも、なるほどと思うものばかり。イメージが180度変わりました。
確率的に不良品が出るのは仕方ない、しかしそれを何重ものチェックで出荷させないことは可能、と言われていたのが印象的でした。そして工場のいたるところに品質管理や障害報告など、スタッフさんの意識を高める視覚化や啓蒙が行われていました。
こうした品質管理は日本のものづくりの真髄で、得意とするところだよなーと納得してしまいました。社員さんのほぼすべてが日本人で転勤のない正社員だそうです。スキルアップに打ち込める制度も重要ですよね。
wikiに書かれている品質へのこだわりに偽りなし
今回、wikiに書かれている「品質へのこだわり」という下りを、確認することができました。wikiの信憑性において、2018年10月22日時点で、マウスコンピューターのページ内の件の下りについては、偽りなしとわたしは思いました。
いやほんと、ここまでチェックされていたとは、当たり前と言えば当たり前なのかもしれませんが、その地道な作業の繰り返しに頭が下がります。凄いです。
さて、工場見学は誰でもできるわけではありませんが、PC工場での組み立て体験というイベントが定期的にあるそうです。ご興味あるかたは、組み立てしたいPCを注文時に、カスタマイズ注文画面に表示されます「BTOでワークショップ」を選択をすればOKです。
詳細についてはこちらのリンクから確認できます。工場内で行われるのでおすすめですよ。
>>組立ワークショップのご案内|マウスコンピューター
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関連情報リンク
https://www.youtube.com/watch?v=meqeoIYNDqE
小松社長のインタビュー。「インテル株式会社に在籍しており」とあります。
>>【大河原克行の「パソコン業界、東奔西走」】25周年を迎えるマウスコンピューター。小松社長が語る品質とスピードの両立、ユーザーを見ることの大切さ – PC Watch
マウスコンピューター工場内でのPC組み立て教室。自分のPCが自分で作れる!楽しそう!
>>マウスコンピューター親子パソコン組み立て教室 – YouTube
PC組み立て親子教室の募集ページ。
>>2018年度 親子パソコン組み立て教室|BTOパソコン・PC通販ショップのマウス【公式】
工場見学を多くのブロガーさん達やメディアにむけて行っています。ネットでも多くの記事を目にすることができます。
>>飯山工場見学会!Part3(モンハン推奨PCはここで生まれる) – デジタル休憩中.com
他のメーカーでも工場を公開しているケースも。
>>MSIが深センで「最強の10リッターゲーミングPC」を実機公開 – AKIBA PC Hotline!
まとめ
コンピューターは、どうしても部材の故障など、メーカーの品質管理には限界もあります。それでも、マウスコンピューターでは、極限まで不良出荷はしない、という仕組みがあり興味深かったです。
現場の方の努力もあるとは思いますが、イーヤマの吸収合併と元インテルの小松社長の手腕も奏功しているのかなと感じました。wikiのあの下りの部分が実際の目で確認できたので良かったです。
なおマウスコンピューターさんでは、PC組み立てでも工場に行けるようなので、ご興味がある方はいかれてみてはいかがでしょうか。人気だそうです。
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