ドーゲンさんは、流暢な日本語でジョーク話す動画を投稿する日本語講師ユーチューバーです。外国人向けに日本語のジョークを1分程度の動画にして発信しています。またパトレオンやオリジナルグッズを販売し、クリエイターエコノミーを見事にまわしています。
ドーゲンさんは日本語でジョークを話す
日本人がみても面白いです。
日本人と外国人の考え方のギャップなどをコメディにして、ひとり語りをするスタイルで人気です。
動画は基本、トークと字幕のみで、一人です。また動画の長さも1分程度ととてもコンパクト。
それでいて、チャンネル登録者数は約43万人。有料コミュニティのパトレオンでは、約2300人のファンをかかえます。
Dogen Japanese pronunciation and pitch-accent lessons | Patreon
https://www.patreon.com/dogen
これだけ聞いても、とても大きな金額がうごいていることが想像できます。日本語講師でこれだけ稼げるとなると、夢のある話しですね。
ショップはInstagramとも連携できるSpring
オリジナルグッズを販売するのは、TikTok連携にも対応しているSpring。
クリエイター向けコマースプラットフォームSpringがInstagramとの提携を拡大
クリエイター向けの機能やサポートがあるSpringは、海外のクリエイターエコノミーで急拡大している注目のECプラットフォームです。
こうして、ドーゲンさんは自身でクリエイターエコノミーを形成し収益をあげ続けています。
日本だとピクシブのクリエイターが近い
ピクシブでは、イラストを投稿し、ピクシブファンボックスで、有料会員コミュニティを形成し、同社の提供するECプラットフォーム Boothでオリジナル商品を販売する。
こうすることで、すでに独自の経済圏を形成しているクリエイターはたくさんいます。
ピクシブの場合は、同じ企業内のサービスですので、導線も運営に任せておけば、リンクやボタンが自然と増えていきます。ピクシブのユーザーが増えれば、それにしたがいインプレッションも増えていくという流れです。
イラストレーターや漫画家であれば、Twitterとも相性がよいですので、新規はTwitterから集客をしてくるケースが多いでしょう。そして、さらに拡張しようと思えば、今はNFTでイラスト販売したり、YouTubeでメイキング動画を配信したりするなどして、広げていく人もみられます。
チャンネル登録ではなくパトレオンをプッシュ
さて、ドーゲンさんの凄いところは、YouTubeの動画のさいごに必ず、パトレオンへの宣伝を数秒いれることです。
これは、多くのユーチューバーがチャンネル登録を促すところですが、彼はそこをキャッシュポイントにしています。日本でも今後こうした動画制作は増えていくのではないでしょうか。
パトレオンでファンが増えていく分には、自分の資産です。YouTubeではいつまでたってもYouTubeのアルゴリズムからは逃れることはできません。
Patreon CPO says the company will double in size in 2022 | TechCrunch
こちらの記事では、パトレオンはすでに、YouTubeやvimeoに頼らないオリジナルのビデオプラットフォームの開発にとりくんでいるとしています。YouTubeでは広告がでますので、よりファンへのサービスをするのであれば、独自動画のほうがよいことは自明です。
パトレオンの進化はまだまだとまりません。そして、その進化とドーゲンさんはとても相性がよく、まだまだ彼のクリエイターエコノミーは発展していきそうです。