ティラノビルダーで条件分岐と変数を使ったループのサンプルと解説

ティラノビルダーで条件分岐と変数を使ったループづくりをしました。楽しいですね。

こんにちは、ゲーム制作大好きカグア!です。

本記事では、Webアプリなどを作成できますティラノビルダーを使った、条件分岐とループ(変数)のテクニックについて解説します。

追記:2017年8月21日 公式ガイドブック情報を追加。

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ティラノビルダーの条件分岐と変数とは

ティラノビルダー
>>ティラノビルダー|ノベルゲーム開発ソフト。スマホにも対応

ティラノビルダーは、商用利用も無料のノベルゲーム開発ツールです。シケモクMK(@shikemokumk)さん が開発を行い、他にもUnityでも動作できるジョーカースクリプトなど、精力的に環境整備に尽力されている方です。

なかでもティラノビルダーを使いますと、タグや命令などプログラミング言語を使うことなく、ノベルゲームを制作できます。多くのノベルゲームやアプリが開発されています。

プログラミングせずともゲームが作れる、ということですが、ゲームで重要な条件分岐や変数(フラグ)の扱いはどうなるのでしょうか。

それでは、早速解説していきましょう。

条件分岐と変数の考え方

条件分岐には2つあります。1つはボタンで分岐させる方法。もう1つはジャンプさせるときに判断させる方法です。

ボタンによる条件分岐

  1. 選択肢の数だけボタンを配置
  2. 選択肢の数だけ「ラベル+テキスト+ジャンプ」を配置
  3. (2)の先に分岐後の共通に戻るラベルを配置

ボタンによる分岐では、単純にそれらに該当する処理の部分を作っておき、そこにジャンプさせる、という処理になります。

変数による条件分岐

  1. プロジェクト>変数管理 で変数を準備
  2. 流れの中で変数をセットし代入など処理
  3. ジャンプによって分岐
  4. 条件に該当しない場合は次へ進むためジャンプをもう1つ配置する場合も

条件分岐では基本的に変数を使います。変数はあらかじめ「変数管理」から設定しておく必要があります。ポイントとしては、条件分岐のさいに、条件に合致しないときはスルーされるため、その次の行にもジャンプか該当しなかったときの処理を置くか、受け皿をつくっておくことです。

この条件分岐を応用しますと、後述のループが作成できます。ループの場合は、条件に合致しなければループを脱出するだけなので、そのままの流れで処理を書いています。

プログラミングの考え方

上から順にプログラムが実行される、それがティラノビルダーにおけるゲーム開発の特徴です。ですから、分岐させるにしてもループにしても、ラベルを付けてブロック単位で考える、という習慣をつけることが重要です。

そして、ボタンや条件によって、ジャンプさせることで、結果として異なるシナリオを進ませる、という流れになります。

では、実際にプログラミングをしていくことにしましょう。

ティラノビルダーの使い方

ボタンで条件分岐させる

条件分岐をさせる流れ

作例1:シンプルにボタンを2つ表示させて、押したボタンに対応したメッセージを表示させます。
単純な分岐

ティラノビルダーのサンプル

ポイントは、分岐させるそれぞれを「ラベル+メッセージ+ジャンプ」というセットで考える点です。
メッセージの条件分岐

ティラノビルダーでは、処理をジャンプさせるとき必ずラベル単位で飛ばします。ですから、何か処理をさせたいときにも「ラベル+処理+停止させるなど終了処理」という単位で考えて、上から順に追加していきます。

ですから、ボタンが多くなりますと、どうしてもプログラムが長くなる傾向がありますので、わかりやすいラベル名を付けて見やすくするよう工夫しましょう。

変数を使ってループさせる

ループの流れ

作例2:ループさせるときに、変数を自分で用意し繰り返すごとに+1し、3回目でループを脱出します。
ループ

ティラノビルダーのサンプル

図で見ると、じつは条件分岐よりも複雑に見えますね。ポイントは「変数の準備+変数に1加算+繰り返す分岐」です。
ループのスクリプト

変数の扱い

変数は、それ自身に代入するか、足し算・引き算・掛け算・割り算・割り算の余りを代入するかの処理をできます。また、変数同士を計算に使ったり、乱数を入れられたりもします。

好感度のような加算されていくようなステータスであれば、加算や減算をし、フラグのようなゼロイチであれば定数を代入で良いでしょう。

ループの処理

ループは変数を使い、ループ内のどこかで+1させたり-1させたりする処理を入れ、ループの最初か最後で脱出の判断をするジャンプ命令を入れます。

条件には、等しい、等しくない、より大きい、より小さい、の4つが設定できます。以上、以下はないので注意してください。

変数の中身を処理中に確認する

ティラノビルダーでは、iScript とよばれるプログラミング言語を利用もできます。そこで「alert(変数名);」と入れますと、その変数の中身をアラート画面で確認することができます。
変数の中身を調べる

こんな感じにプレビューさせているときに、アラート画面を表示させ、処理のなかみを確認するときに便利に使えます。
アラート画面

条件分岐やループをさせるとき、変数やフラグの中身を確認したいときに便利なデバッグ方法です。ぜひ活用してみてください。

条件分岐とループと変数の基本的な考え方は以上です。

お疲れ様でした。

サブルーチンとマクロを学ぶ

さらに、このあたりの仕組みやアルゴリズムを学習されたい方は、公式サイトのティラノスクリプトについて調べると良いです。
>>サブルーチンとマクロ-使い方&チュートリアル – ティラノスクリプト

サブルーチンとは一連の処理をまとめている部分、マクロは関数のようなものです。

ティラノスクリプトもおすすめですよ。

追記:pixivのBOOTHから、公式ガイドブックも発売されました。
>>ティラノビルダー公式ガイドブック – ティラノマーケットスクエア – BOOTH(同人誌通販・ダウンロード)

関連情報リンク

Velociraptor
Photo:license by 98317926@N04

チュートリアル。必読。まずはここをクリアしましょう。
>>使い方&チュートリアル|ティラノビルダー

変数やフラグなどwiki的にまとめられています。
>>フラグ・変数 (初級編) – ティラノビルダー制作テクニック wiki

アプリ開発クラウドのmonacaを使い、ティラノビルダーで作ったゲームをアプリにします。
>>・ゲームを完成させよう!: 「monaca」を使って、Androidに対応したアプリを開発するブログ

ゲームコンテストも開催されました。
>>フリーゲームコンテスト「ティラノゲームフェス2016」結果発表、119作品が登録 | ガジェット通信

キャラがぬるぬる動くLive2D! も使えます。すごい。
>>二次元イラストがぬるぬる動く! Live2DでWebGLアドベンチャーゲームを作ろう (1/4):CodeZine(コードジン)

まとめ

ティラノビルダーはとても楽しくプログラミングができるツールです。開発の基本的な考え方を理解しますと、本当に簡単にノベルゲームが出来てしまいます。

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ティラノスクリプトというスクリプトを元にしていますので、さらに学習されたい方は上記の書籍などで、ティラノスクリプトを勉強すると良いかと思います。

ゲーム作り楽しいですね。

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