「ジェフ・ベゾス果てなき野望」レビュー

ジェフベゾス果てなき野望1

一気に読めちゃいます。

膨大なインタビューに基づくAmazonの隆盛

知人に「あっという間に読んだ」と言われ、即効購入。ボリュームがある本なので電子書籍で購入(こちらのほうが安いですし)。

翻訳は、「スティーブジョブズ」など、IT系海外書籍翻訳で実績のある井口耕二氏。安定の筆運びです。著者であるブラッドストーン氏は、本著でコンサル会社主催のビジネスブック・オブ・ザ・イヤー2013を受賞します。

内容は、ベゾス氏の生い立ちから、Amazonの成長の道程を、膨大なインタビューによって紡ぎ出します。その取材力は、長年音信不通だった、ベゾス氏の実の父親まで探し出します。

交渉を有利に進め事業を拡大する、その手法

この本は誰にオススメかというと、全てのビジネスマンに向けておすすめできると思いました。

世界を相手に、アップルやグーグルといった大企業を相手に、いかに事業を拡大していくのかという様は、(参考にするかどうかは別として)経営層に刺激を与えるでしょう。

また、パワープレイを常套とする上司を持つビジネスマンには共感を得られるでしょう。

そして、Amazonを普段利用するユーザー、アフィリエイトでお世話になっているプレイヤー、それぞれに「Amazonはこういう会社なのだ」「ベゾス氏はこういう考え方なのだ、次はこうなる」と、興味深く読めることでしょう。

前半はベゾス氏を中心としたAmazon創業時の様子、そして、後半は多角経営や買収など事業拡大をになうパワープレイヤーたちのベゾスウェイが、たんたんと、そして激しい攻防が描かれます。

数字と情熱を重要視する合理的で冷徹な手法を解説している。

という具体的な手法の連続に、ページを捲る手が止まらなくなるはずです。

おすすめです。