ユーザーの行動をトラッキング。
追記 2015年3月9日 本記事は2009年当時の内容です。
Google Analytics 公式ブログにて発表されていましたが、どうやらアドバンス セグメントでイベントトラッキングが使えるようになったようです。
確認したところ日本語版でも対応していましたので、早速試してみました。
この記事の目次
イベントトラッキングとは~Webページの様々なイベントが取得可能に
ページが読み込まれたとき、リンクがクリックされたとき、メニューを選択したとき・・・などWebページでは様々なイベントが発生しています。
それらをカウント出来るのが、イベントトラッキングです。それらのイベントに、Google Analytics で記録時に新たに任意の名前をつけられます。
コンテンツ>イベントのトラッキング、それらの集計が見られます。
公式ヘルプでは、Flashビデオの再生と停止などのボタンに組み込み、ユーザーの利用状況を計測する、といった事例が紹介されています。
このように、ページが表示される(pageview)以外にも記録を取ることが出来る、それがイベントトラッキングです。
イベントトラッキングの真価は、カジュアルな属性定義が出来るところ
イベントトラッキングは上記のような使い方以外にも、様々な利用の可能性があります。
実はこれまでは、変数のように自由に使える値は、ユーザー定義しかありませんでした。(その値はユーザー>ユーザー定義、で操作し閲覧可能。)
例えば、リファラからキーワードの順位取得をし書き込んだり、フォームで選んだ属性を記録し絞り込みに利用したり、など。ユーザー定義で記録した属性は、さまざまな分析で利用が可能なのです。
>>Google Analyticsの「ユーザー定義」レポートの設定方法
>>Google Analytics のユーザー定義を利用したサイト最適化
>>Google Analyticsの「ユーザ定義レポート」をリスティング広告へ活用しよう!
>>Google Analyticsで検索順位を調べるフィルタ設定
しかし、イベントトラッキングは、ユーザー定義以外にも、ユーザーが自由に書き込める場所を提供してくれました。
たとえば、問い合わせフォームの送信完了ページに、以下のように記述します。(Google Analytics のトラッキングコードはga.jsにしている必要があります)
記述書式:_trackEvent(カテゴリー, アクション, ラベル*, 値*) *任意追加
記述例:<script type=”text/javascript”>
try {var pageTracker = _gat._getTracker(“UA-xxxxxx-xx”);
pageTracker._trackPageview();
pageTracker._trackEvent(‘200907′,’cvr’,’toiawase’);
} catch(err) {
}
</script>※太字部分のみ追加します。<>は全角で掲載しています。
例えばこうしますと、2009年7月というカテゴリー名で、cvrというアクションで、toiawaseラベルでカウントしてくれます。
・・・というと何だかよくわかりませんが、toiawaseというイベントがページとは別に、1件カウントされた、と思えば良いのです。(これはイベントととしてカウントされていますので、PVには影響が出ません。)コンテンツ>イベントのトラッキング>ラベル、等の操作で確認できます。
これらのカテゴリーやアクション、ラベルは、任意に設定が可能です。ですので、実質ユーザーが利用できる変数が増えたと言っても良いのではないでしょうか。
なお、ユーザー定義がクッキーを利用し値を2年間保持できるのに対し、イベントトラッキングは訪問時ごとに関連付けられます。(例:3ヶ月前イベントトラッキングされた人が、今度のアクセスでどういうページを見たか調べる >>出来ません)
さらに真価を加速させるアドバンス セグメントの対応
そして更に、今回のアドバンス セグメントの対応により、分析の幅が広がりました。
というのも、前述のように自由なカウントが出来、それを元に絞り込める(アドバンス セグメント)わけですから、以下のような分析が(今まででも同様の操作はそれなりには可能だったわけですが)容易になります。
例1:問い合わせ完了した人が、どういうページを見ているか(問い合わせ完了ページにイベントトラッキングを仕掛ける)
例2:外部リンクのカウントをし、どのリンクが人気があるか(<A>タグに、onClickイベントで仕込みます。イベントなのでPVに影響も出ず◎)参考:外部リンク アフィリエイトで稼げるキーワードを見る方法
例3:ダウンロード数を測り、その利用者の見たページを調べる(PDFなどのダウンロードの<A>タグにonClickを仕掛けます。その際に、onClick=”pageTracker._trackEvent(‘download’,’pdf’,this.href);”)などとJavascriptのメソッド等を記述可能です)
このように仕込みましたら、イベントをアドバンス セグメントで絞込み、動向を分析すれば良いのです。
実際に、イベントをアドバンス セグメントで絞り込み解析してみる
では、早速イベントを仕掛け、アドバンス セグメントで絞り込んで見ましょう。
例えば、問い合わせ完了ページにイベントトラッキングを組み込み、そして、問い合わせが完了したのはどの時間帯が多いのか、アドバンス セグメントを作成し分析してみます。
アドバンス セグメント>アドバンス セグメントを新規作成
例えば、ディメンション>コンテンツ>イベントのカテゴリー、をドロップ。
値の▼をクリックし、絞り込みたいカテゴリーラベルを選択。
アドバンス セグメント名を入力し、「セグメントのテスト」をクリック。抽出数を確認したら、「セグメントの作成」をクリック。
アドバンス セグメント管理画面に戻ったら、「レポートに適用」をクリック。
表示されたレポートは、既にアドバンス セグメントで絞り込まれたセッションのみが表示されます。ですから、いかようにも分析が可能です。
例えば、ユーザー>ユーザーの傾向>セッション数、を選び「時間別」をクリックします。すると、このイベント発生の多い時間帯は、9時と16時だということがわかります。
この絞込み例は、他の機能でも出来そうですが、前述のように、その値に変数を使えたり、分類が出来たりするところがイベントトラッキングの利点かと思います。
絞り込み後は、地域を調べたり、人気ページ(上位のコンテンツ)を調べたりと、様々な分析が可能になります。
イベントトラッキング&アドバンス セグメントまとめ
・イベントトラッキングに対応したアドバンス セグメントは便利。
・イベントトラッキングは、カジュアルに利用可能な変数のようなもの。
・さらにイベントトラッキングの値には、メソッドや変数なども指定可能。
・いろいろなイベントにイベントトラッキングを仕込もう。そうすれば分析が可能。
なお、<A>タグなどにイベントトラッキングを仕込むときは、その上部にトラッキングコードが記述されていませんと、正しく動作しませんので気をつけましょう。
ご参考になれば幸いです。
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