ポッドキャストで収益化する方法が確立してきました。ポッドキャスト大手のSpotify傘下のアンカーでは、すでに差込型の広告や、ホストリード広告がはじまっており、各社が音声収益化にむけて下地がととのってきましたので、まとめました。
この記事の目次
ポッドキャストの収益化の事例
Anchorポッドキャストで収益化
Anchorでは、とくに、ポッドキャストアワードで入賞するなど実績のあるポッドキャストに、個別に広告を開放しているようで、radikoのような建て付けといってもいいかもしれません。
Anchorで音声広告(広告差し込み)
#43 デジタル音声vsラジオの性能バトル..!効果+25%で〇〇が圧勝のワケ – オトマーケ | Spotify でポッドキャスト
こちらの冒頭にアドビの音声広告が流れます。アドビプレゼンツ、とはっきり言っています。
Anchorで音声広告(ホストリード広告)
#84 番外編 英語が喋れるようになりたいMiki – Off Topic // オフトピック
こちらの配信の開始17秒くらいに、広告のよみあげがあります。
企業案件で収益化
【PR】クボタ本社に潜入してきた【つるちゃんがオンラインイベントに出るよ〜】 – ノウカノタネtheWorld
こちらはSpotify依頼かどうかはわかりませんが、表題にもPRとありますように、企業案件です。
ただ、こちらもポッドキャストアワードノミネート番組です。
番組の制作依頼で収益化
bytes by Off Topic 超最新ITビジネスニュース解説!
こちらはSpotifyオリジナルのポッドキャストですので、制作というかたちでの収益化となります。
前述のノウカノタネさんも、番組制作を受けているそうです。
Radiotalkでスコア獲得で収益化
みんなのラジオ – Radiotalk(ラジオトーク)
https://radiotalk.jp/program/45742
Radiotalkは独自に、Radiotalk持ち出しでクリエイター支援をしています。ライブや視聴回数などのエンゲージメントにおうじて配信者にスコアが付与され、そのスコアに応じてポイント、さらに現金化、というポッドキャスト収益化が実現しています。
前述のshunさんは、Radiotalkで音声配信専業のプロトーカーとして生計をたてています。毎日、配信2回、ライブ2回をこなす日々です。
Kindle本をAudible化するために必要な3ステップ : パソコンが苦手なフツーのKindle作家が音声で著書の価値をより伝える方法 | 飛立未鳥 | Kindleストア
Amazonで口コミ レビューを見るプラットフォームのサブスク
Apple、ポッドキャストをサブスク対応に 5月から提供 – ITmedia NEWS
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2104/21/news063.html
年額19.99ドルのApple Podcasters Programに加入したポッドキャスターは、自身のポッドキャスト番組を有償提供にすることが可能で、各サブスクリプションの価格は作成者が設定できる。デフォルトでは月額請求だが、年間請求も設定できる。
Appleに使用料をはらう必要がありますが、有料サブスクを開設することができます。今後、Spotifyも同じようなクリエイター支援のプランをリリースするとのことです。
有料コミュニティを運営で収益化
ポッドキャストはリスナーとのつながりが強い媒体です。そうした絆をベースに、有料コミュニティをつくり、ポッドキャストで収益化をしている配信者も出てきています。
裏ドングリFM
https://donguri.fm/circle
https://bit.ly/3mcoCGL
中年男性二人のゆるいトークが人気の長寿ポッドキャスト番組です。前述のポッドキャストアワードにも上位にノミネートされるなど、音声配信かいわいでは人気の番組です。
noteとCAMPFIREをつかい、月額1500円の有料コミュニティを運営し収益化をしています。
stand.fmではメンバーシップによるサブスク
stand.fmでは、メンバーシップという月額課金の有料会員を募ることができます。
stand.fm月額メンバーシップよくある質問
https://help.stand.fm/sub_faq
月額で1プランのみですが、誰でも開設できるため、多くの収益化番組が誕生しています。
また、ライブ投げ銭や、投げ銭レターにも対応しています(差し入れのように投げ銭できるのはいいですね)。
SPPとよばれる、再生回数などのエンゲージメントに応じた収益化も用意されています(審査制)ので、2022年には収益化の成功事例も期待されています。
その他 音声配信による収益化
Voicyは審査制ですので、誰でもできるわけではありませんが、有料チャンネルを開設することができます。また、Voicyでは個別のホストリード広告やVoicyからの広告など、Anchorのような建て付けで、いちぶの番組では収益化が多様化しています。
Spoonでは、ライブを中心にひび多くの投げ銭が流通しています。ランキング上位になりますと、そうとうな額の収益化が達成されています。
2022年は音声広告元年か
今年前半のClubhouseブームでいっきに音声配信が注目され、競争が加速したことで、ポッドキャストの収益化の下地がいっきに広がりました。
またリスナーが増えたことで、多くのファンをかかえる番組がでてきたことで、収益化の多様性もひろがってきました。
来年はいよいよ本格的に、音声広告配信がはじまりそうな勢いですが、Anchor以外でもRadiotalkやstand.fmで広告がはじまるのか、注目ですね。