Google Analytics では、Cookie やパラメーター送信により、高度なトラッキングを実現しています。その仕組みと値をまとめました。
この記事の目次
１．Google Analytics トラッキングの仕組み?Cookie とパラメーターの使われ所
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※＞＞高解像度版（2818×1500px）
Google Analytics のトラッキングコードが実行されると、
１．訪問者情報などをCookie に記録
２．トラッキングコードが計測する値
３．管理者が付与したパラメーターがあれば、それも付加
して、Google Analytics のサーバーに画像を呼び出すカタチで、リクエスト送信されます。自製パラメーターというのは、Google提供のURL生成ツールなどで付与された値です（TOP画像にあるようなURLを見たことありますよね）。
＞＞ツール: URL 生成ツール – Analytics ヘルプ
ということで、Google Analytics は３箇所をデータの拠り所として計測します。あとイベントトラッキングなど、任意のタイミングで発生するものは都度送信されます。
２．Cookie の種類
Google Analytics が、訪問者のPCに書き込むCookie には、以下のものがあります。記録される項目が複数ある場合は、がピリオドで区切られ記録されます。
__utma
ユーザー情報。保存期間２年（アクセスする毎に延長）。
ドメイン名（数値化＝ハッシュ化されてます）、ユーザー識別ＩＤ、訪問時刻、前々回の訪問時刻、トータルの訪問回数。
__utmb
セッション情報。保存期間３０分（アクセス毎に延長）。
訪問毎に新しく設定され次の__utmcと連携して開始と終了を管理。
__utmc
utmbとともにセッションを管理。ブラウザ終了時に消失。数値が１つ格納され、__utmbとともに終了を管理。
__utmv
ユーザー定義用。保存期間２年（アクセスする毎に延長）。
カスタム変数などユーザー定義情報が記録される。
__utmx
ウェブサイトオプティマイザー用。保存期間２年（アクセスする毎に延長）。
__utmz
キャンペーン用。保存期間６ヶ月（アクセスする毎に延長）。
最新の参照元、キャンペーンタグ、検索キーワードなどが記録。
__utmmobile
携帯用。GIF89aなどを含む一連のCookie。
Google Analytics のクッキーはファーストパーティクッキーと呼ばれ、ユーザ自身もプログラムを組めば参照可能です。ryownet氏のライブラリを使うと簡単にそれらの数値を取り出しページ内で再利用できるので有用です。
３．トラッキングコード生成パラメータ
Google Analytics のトラッキングコードがga.jsなどのトラッキングAPIを実行するとき、gif画像とともに付与され、Google Analytics側に送信される項目。GETパラメータ。
http://www.google-analytics.com/__utm.gif?utmwv=4.6.0?、とリクエストされる。
utmwv
トラッキングコードのバージョン番号
utmn
キャッシュを防ぐための乱数
utmcs
文字コード
utmhn
ホストネーム。どのドメインで利用されているかわかる。通常はそのサイトのドメインが記録されるが、翻訳サイト経由で閲覧されると、そのドメインが記録されるなど。
utmsc
訪問者の表示ビット数（色数）
utmsr
訪問者の画面解像度
utmfl
FLASHのバージョン
utmje
JAVAが実行可能かどうか。可能なら1が格納される。
utmul
ブラウザ設定の言語
utmdt
ページタイトル。UTF-8でエンコードされたものが格納。
utmhid
アドセンスで利用されていると見られる乱数。
utmr
リファラー。
utmp
リクエストページ。
utmac
Google Analytics トラッキングコードのＩＤ
utmcc
クッキー情報部分。
utmvid
ビジターＩＤ。
utmip
リモートホスト名。
４．キャンペーントラッキング用・自製パラメーター
utm_source
キャンペーンのソース。例：google、citysearch、newsletter4など。
utm_medium
メディア。例：メール、CPC
utm_term
広告キーワード。
utm_content
広告内容。
utm_campaign
キャンペーン名。
５．AdWordsとグーグルアナリティクスの扱いの差異
AdWordsでは以下の項目について、より強力にトラッキング出来ます。
・クリックをトラッキングする（設計にも）。
・JavaScriptオフのユーザーもトラッキング可能。
・ユーザーがCookie オフでもトラッキング可能。
・入り口ページでエラーがあっても大丈夫。
（ランディングページにGoogle Analytics 非実装でも大丈夫。）
・不正なクリックを排除。
・リアルタイム集計。
・アカウントのリンク設定に関係無く計測。
・リダイレクトも追跡可能。
やっぱり、Google Analytics はAdWordsと併用することで、より強力になりますね。上限500万PVも撤廃されますし。AdWords利用時には、ある意味、有料版グーグルアナリティクスとも言えるかもしれませんね。
６．参考資料
以下のエントリーや書籍がとても有益でした。また上記で紹介していないeコマース関連のパラメーターは公式に紹介されているほうをどうぞ。携帯版ga.jsを制作している考察などからも理解深まりました。ありがとうございました。
＞＞トラッキング コードのトラブルシューティング – Google Analytics – Google Code
＞＞Cookie と Google Analytics – Google Analytics – Google Code
＞＞Cookie と Google Analytics – Google Analytics – Google Code
＞＞Google Analytics の cookie がウェブサイトの cookie に影響することはありますか。 – Analytics ヘルプ
＞＞Google Analyticsのレポートをイントラネットで使用するには – Google Analytics 公式ヘルプフォーラム
＞＞できる100ワザ Google Analytics 増補改訂版 SEO&SEMを強化する新・アクセス解析術
＞＞Google Analytics 完全解説
＞＞eクッキー(cookie) – Google Analytics Wiki
＞＞再)ga.jsのコードを見てみる。 | Google Analytics アクセス解析
＞＞Google Analytics API::JavaScript開発者向けデータ出力API
＞＞GAのクッキー情報を手軽にJS変数として使う「ga.utils.js」 – Web Analytics Latte
＞＞Google Analytics for Mobileについてをまとめたページ Tipsもあり | 晄夏ノート -hicage no oto-
＞＞Google Analytics携帯向けライブラリ「KtaiAnalytics」を書いた – さかなチキンぱん。
＞＞Google Analyticsでブラウザの表示領域サイズを解析するためのWordPressプラグイン
＞＞再）utmvの使いどころ、流入元を追加的に記入する | Google Analytics アクセス解析
＞＞Cookieを使用するGoogle AnalyticsでSEO/SEM効果分析をする際の注意点 – コモド [Comodo]
＞＞F’s Garage：Google Analyticsはマジ怖い。
＞＞404 Blog Not Found:Google AnalyticsのAnalysis、そして滞在時間のウソ
＞＞google analytics モバイル版で異なるドメインの場合とステップURLが同じ場合の処理 | 日々是好日
＞＞Google Analytics for Mobileを改造してみた
＞＞Google Analytics | MOL – Part 4
＞＞ケータイ用ページへのGoogle Analytics設置 – ある1つのサンプル
＞＞Flash lite1.1コンテンツをGoogle Analyticsで解析してみる – Web Analytics Latte
＞＞Google Analytics勉強会資料
＞＞Google Analytics Data Export API で遊んでみる | スマートネットワーク 開発ブログ
＞＞Live Http headers – HTTP ヘッダ表示ツール
＞＞Google Analyticsでページロード時間を計測する | MOL
＞＞Google Analytics イベントトラッキングガイド | MOL
＞＞アクセス解析ツールのタグチェック | Web Analytics Or Die
＞＞Hideki SAKAMOTO の雑記 (2007-12-08)
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