慎重な吟味を要するアクセス解析のときには、
平均値を鵜呑みにしてはイケマセン。
例えば、次のようなセッションがあったとします。
セッション サイト滞在時間
1 5分
2 5分
3 2分
4 2分
5 1分
平均サイト滞在時間は、(5+5+2+2+1)÷5セッション=3分です。
しかし、この3分は全体を表しているでしょうか?
グラフにしてみるとよくわかります。
上位2セッションが、平均を押し上げていることがわかります。
そういうときには、中央値を使うと便利です。
簡単に言ってしまうと、データを小さい順に並べたときの中央に位置する値です。
この例ですと、3番目のセッションの時間です。つまり2分。
「真ん中の人は2分サイトを見ている」と聞くと、「平均3分」と言われたときよりも、印象が変わりますよね。
残念ながらGoogle Analytics では中央値は、表示されませんので、
上図のように、平均サイト滞在時間は約10分となっていても、
サイト滞在時間で並べ替える(項目名をクリック)と、
上位の2つのセッション郡が平均を押し上げていることがわかります。
さらに、CSV形式などデータをエクスポートしてExcelなどで分析すれば、
慎重な吟味が出来るでしょう。
平均値と中央値、ぜひ活用してみて下さい。