アドバンス セグメントではなく、フィルターで絞り込むには理由がある

フィルタって難しそう・・・Google Analytics の漫画です
がんがるって・・・・

 Google Analytics のアドバンス セグメントを使えば、「新規ユーザー」を瞬時に絞り込むことが可能です。
 その上で、「新規ユーザー」のキーワードや平均ページビューなど、利用者の傾向をつかめます

 しかし、フィルター機能を使い、あらかじめ絞り込んだプロファイルを作っておくと便利な点があります。

 それは、アドバンス セグメントで使える値を1つ増やせる、ということです。
 (増やせるといっても、かぶらないようにする程度なのですが)

 アドバンス セグメントは複数の条件で絞込みが可能です。
 例えば・・・ 「全体」のうちの「新規ユーザー」「直帰以外のセッション」「検索トラフィック」でグラフ比較!
 などと出来ます。

 しかし、アドバンス セグメントは同時に設定できるのは、4つまでです。
 さらに、2つ以上項目を選ぶと、自動的に「全体」も選ばれてしまうので、
 実質、選択できるのは3つまでなのです。

 アドバンス セグメントで「新規ユーザー」を絞り込んでしまうと、選べるのはあと2つまでとなり、
 比較したい3種類のトラフィックを選べないのです。
 「参照トラフィックが増えた日を知りたい~~~!」という検証も、ちょっと面倒なことに。

 そこで、予め「新規ユーザー」で絞り込んでおいたプロファイルを使い、
 アドバンス セグメントで3つのトラフィックを分析します。

 検証用に、プロファイルとフィルターを作る方法は以下のとおりです。

 Analytics 設定画面で、「新しいプロファイルの追加」をクリック。

プロファイルを新規作成

 「既存のドメインのプロファイルを追加」をクリック(こちらを選ばないと元のプロファイルが上書きされてしまうので注意!プロファイルを複製するイメージです。)。
 ドメインを選択し、任意のプロファイル名をつけます。

プロファイル名をつけ保存。上書きしないよう注意します

 Analytics 設定画面に戻り、画面下の「フィルタ マネージャ」をクリック。
フィルタマネージャを選択

 「フィルタを追加」をクリック。

フィルタを追加

 フィルタ名をつけ、「カスタムフィルタ」を選びます。
 条件を「一致」にし、フィルタフィールドを「ユーザーの種類」、フィルタパターンを「New Visitor」にします。
 フィルタをかけたいプロファイルを選択し、「追加」をクリックし、保存します。

フィルター設定方法。カスタムフィルターを選びます。

 これで翌日以降、フィルタリングされたプロファイルにも記録されます。

 プロファイルを選ぶメニューでは、「新規ユーザー」が選択可能になります。
 そして、アドバンス セグメントで、「検索トラフィック」「ノーリファラ」「参照トラフィック」が選択可能に。
アドバンス セグメントで3つのトラフィックが選択可能に!

 これで、日ごとに違いが比較できます。
 「参照トラフィックが増えてる!」
 「あー!ブックマークされるからかぁ!」
 「なるほど、こういうエントリーを書けばいいんだな。」
 などと、振り返りができるはずです。

参照トラフィックのほうが増えている日があるぞ!

 「New Visitor」以外にもリピーターでもフィルタリングは可能です。

 PS ちなみに、あともう1つ理由があって、
 フィルターで、あらかじめ 新規ユーザーとリピーターを分けていれば、
 メニューからすぐに、それらを選べる、というものです。

 アドバンス セグメントですと、最低でも、3回はクリックしなければなりません。
 たかが1クリックと言えども、作業の効率化にはこだわります。

◆正確な滞在時間を計るため、
宜しければこちらをクリックして下さい。→→→読んだよ!

 【サイト内関連記事】
 Google Analytics初級セミナー
 Excelで時間帯別セッション数を集計しブログの更新時間を検討する
 アドワーズ攻略のためのGoogle Analytics必須テクニック
 Yahoo!アクセス解析の経路分析をGoogle Analytics でも試みる