WordPressをマルチユーザー環境で使ったので、以下メモです。
この記事の目次
1.実施環境
同時使用数は45。
ホスティング:heteml(スタンダード)、MYSQL:5.0.82
Wordpress 3.03、BuddyPress 1.2.6
BuddyPress.org | Home
学生には事前にアカウント名とパスワードなど、登録情報を配布。自動ブログ作成プラグイン作成は断念(どうやら現状では、アカウント登録時に自動的にサイトが作られるプラグインは無い模様)。
2.マルチユーザー実施のメモ
授業でマルチユーザーを利用する・・・、ということで実施の実情もメモ。
1)パスワードは少し弱めにした。強いパスワードだと、その入力だけで5分くらいかかるので。
2)ユーザー名は4文字以上に。<<3文字でプリントを作ってしまった・・・。
3)認証メールがそもそもログイン出来ない場合も・・・。6割くらいがログイン未経験。
4)数字の桁数を間違える。
5)チェックを見落とす(設定でチェックがないと開かない項目がある)。
6)すんなりアカウント登録が出来たのは9人中2人。
管理系のあれこれ。
1)ユーザー名はスーパーユーザーでも変更不可
2)メールアドレスで空欄は出来ない
3)参加サイトのメニューを選んでしまう者もいるので注意
4)同時接続数30でも障害が起きるときは起きる。
5)一斉接続は止めよう
3.Google Analytics でトラッキング〜ディレクトリごとにユーザーの使用頻度がわかる
使いこなしてるアカウントほど、当然ながらPVは多い。コンテンツ詳細でカテゴリーごとに辿っていくと、利用頻度の高いアカウントがランキングされる。これはこれで興味深い。
一方で、これは利用者本人が使っているだけなので、外部からの評価ではない。
ユニーク ユーザー数:86
ページビュー数:1512
平均ページビュー数:13.26
ちなみに、設定したのはポータルのテンプレートと、各ユーザー毎に適用されるTwentyTenのテンプレート。
・BuddyPress
・TwentyTen
それぞれのヘッダー部に非同期トラッキング設置しました。
4.マルチユーザー、マルチサイトの負荷の高さ
当たり前ですが、ユニークユーザーよりも圧倒的にPVが多いですよ。
45名クラスで、一斉にユーザー登録を開始。無事、ユーザー登録が済んだのが34名。メールが届かなかったのが11名。ある程度登録作業が済んだ後、再登録してもメールが来なかった(もしくはページがありません、という表示になった)のが4名。つまり45名もの負荷に耐えられなかったのです。
次のクラスは30名。今度はおのおのに登録作業を任せた。よって登録タイミングは重なることはまずない。それでも、2名は再登録してもなおメールが届かずアカウントの有効化は出来ませんでした。
WordPressCamp名古屋で250名もの学生利用におけるスケーラビリティ関連のプレゼンを見、そこでは問題なさそうだったので、挑んだわけですが、ここまで厳しい状況もあるとは・・・。
登録画面でトラブったり、投稿でYOUTUBEが貼れないなど。BuddyPressが重いのか、MYSQLが重いのか切り分けをしないとまあ判断はできないですが。
5.雑感〜Google Analyticsの設置も工夫をすると良いかも
サーバートラブルで思ったようにトラッキングは出来なかったのですが、設置方法は一工夫あっても良いかと思いました。
例えば、CVを狙うならば、その関係するコミュニティだけに貼り、ユーザー毎の導線を把握するとか、ポータルの管理人であれば、全体の負荷や人気コミュニティなどコンテンツの動向に注目できるような仕掛けをする、など。
いろいろと勉強になりました。負荷対策、どうしようかなあ・・・。
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