オーダーメイドティーチングを支える技術

オーダーメイドティーチング

 教わる側からしますと、出来る限りマンツーマンで、自分にあった教え方や
 教材選びをしてもらいたいと思うことが多いはずです。

 勿論それは手間がかかることではありますが、ただ、集合研修のときにも、
 「気持ちとしては」そのような丁寧な教育をし、可能な限り行い、その人に合わせた
 教育をしていこう、そんな教育の姿勢オーダーメイドティーチングと呼んでいます。

 オーダーメイドティーチングを実現するには、以下の技術が下支えとなります。

 ・カリキュラムの徹底理解

 これを理解するためには、これを理解してもらい、次はこれを・・・、という理解の
 前提となる知識を把握していることです。今、この生徒はこの知識が不足しているな、
 だからこれを理解しづらいのだな。といった判断が瞬時に出来なければいけません。

 ・個別能力把握機会の構築

 一斉講義では個別の能力を知ることは出来ません。それぞれに課題を出し、
 それを個別に見たり、聞いたりする、そんな授業展開を構築しなければいけません。
 単に教えればいいだけではなく、最適な学習形態を状況に合わせて構築出来る
 教室全体をコントロールできる能力が不可欠です。

 ・1人1人の気持ちをくみ取る

 教わる方も気持ちがモヤモヤしていたり、不安があったりすると学習に
 専念できず理解が遅れます。また指導の受取方も人それぞれです。それらを授業中
 1人1人確認してまわることは理想なのですが、それを出来る機会もそう多くありません。
 そんなときに活用したいのがアンケートリアクションペーパーです(上図)。質問の
 仕方やフォローを工夫することで学習者の不安を事前に察知することが出来、
 教材作成や次の授業展開に反映、軌道修正することが出来るのです。

 可能な限り1人1人に合わせた教育実践する、そのような方法を追求する
 それがオーダーメイドティーチングであり、教育に対する姿勢です。
 勿論、これが一番良いというわけではありません。ただ、私にはこれが一番合っている
 ようで、私自身も「自分に合った教え方」が一番の「教える迫力」がつながるんです。

 なお、これらの指導方法については、私は大村はま先生から大きな影響を受けています。
 大村先生は、教育界で著名なペスタロッチー賞も受賞されているとても有名な先生です。
 国語の先生なのですが、教育にご関心のある方は一度触れてみてはいかがでしょうか。

 大村はま – Wikipedia

 

教えるということ
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