Webマーケティングの10年先へ
レビュワーの立ち位置
「アマゾンにも負けない本当に強い会社が続けていること。」のレビューを書いている私の立ち位置は、こんなかんじです。
・会社経営を10年以上しています。
・Webマーケティング界隈で10年以上活動。
・権さんとは親しい知り合いです。
・書籍は献本していただきました。
・レビュー依頼はされていません。
本書の特徴をざっくりいうと
・考え方が学べる本です。
・中小企業さんにオススメです。
・Webマーケティングを数年やってきた人にもオススメです。
・考え方と事例とバランスよく書いてあります。
・図版と平文、適度に混ざっていて読みやすいです。
・丁寧でわかりやすく温かみのある文体で、短時間で読めます。いわゆる繰り返し読む本です。
こちらの本が刺さった人は、共感できると思います。
>>「だれかに話したくなる小さな会社」レビュー
だれかに話したくなる小さな会社 電子書籍: 浜口隆則, 村尾隆介: Kindleストア
価格競争をやめる、の意味
やわらかな文体が終始続く本書も、じつはさらっと厳しいことを書いています。ただ、そこは同感です、そんなに甘くないです。
書名にもあるアマゾンですが、世界に名だたる通販業界の巨人です。そこと真っ向勝負できるところは限られています。彼らも彼らで「すべての実店舗を潰す」気概で
戦っています。
>>Amazon社員「我々のミッションは世の中にあるリアルショップをすべて無くすこと。それも10年以内に」 : IT速報
もちろん、Amazonに出店するという選択肢もありますが、それも工夫は必要です。たんに売るだけでは、売れている商品をアマゾンが察知すると、出店しているどこのショップよりも最安でぶつけてきます。
そもそも勝負を挑むべきではないのです。
KADOKAWAドワンゴ会長の川上氏も、「直接対抗するのは嫌い。」とし、YouTubeに対してニコニコ動画が独自の戦略をとったことにも言及しています。いわゆるビッグ4(アップル、グーグル、フェイスブック、アマゾン)と直接対決しない重要性をといています。
そういう点では、価格競争をしない、テクニックに走らない、たんなる流行りに乗らない、という本質論を説く姿勢には共感をおぼえます。
>>Kindle対抗へ──ドワンゴが「i文庫」「読書メーター」を買収した理由、川上会長に聞く (1/3) – ITmedia ニュース
この先10年、どうするべきか
本章の後半は、実際に価値を高めて生き残っている企業やサービスの事例について、解説しています。そこから、10年先のビジョンをもつ重要性を説いています。
選ばれる理由を作り、基礎である3Cをしっかり磨きましょうと。
そして、私が刺さったのはタイミングの重要性です。
本文中、1つの事例をひきあいに、次の事業が成長する上昇トレンドと、現在の主力事業のダウントレンドが交差するさまを図示しています。このタイミングが少しでも狂えば、キャッシュがまわらなくなります。
いわゆる商品のライフサイクル、ブランドマネジメントの話ではあるのですが、それを平易でわかりやすく暖かな文体で書かれていますので、受け入れようという気持ちになります。これが本書の魅力です。
いわゆる海外の翻訳ビジネス書で人気のある書籍なども、「どうせうちにはあわないや」と、毛嫌いしてしまう人もいるかと思うんですよね。でも、本書はそんな方にも安心してオススメできる内容です。抽象論にとどまらず、具体例も明示されるのですんなり入ってきます。
いっぽうで、10年後までに何をやるべきか、どうすればいいのか、など具体的なノウハウを知りたい人には向きません。
アプリやスマホ、O2O、アドテク・・・、Webマーケティングに飽和や停滞、ガラスの天井を感じている人は、読むと安心できる本です。10年先のビジョンを持つ大切さを再認識できます。
複雑とはシンプルなのだと気づかせてくれます。
アマゾンにも負けない、本当に強い会社が続けていること。 電子書籍: 権 成俊: Kindleストア
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