カグア! Creator Economy News

プロゲーマー梅原氏の「1日ひとつだけ、強くなる。」レビュー。40歳にしてなおトップでいつづけられる向き合い方や考え方が今も参考になります。

梅原

先日もCPT2021を制した梅原さん。40歳になる今も最高峰のトッププレイヤーとして君臨するプロゲーマーの梅原大吾さんの本を2回読みましたのでレビューします。感想としては、まさに生き方や考え方、そして豊富なエピソードと読みやすい文体で、とても良い内容でした。

レビュワーの立ち位置や背景

格闘ゲームはプレイしたことはありません。なんとなくはどういうゲームか知っている、という程度です。いっぽうで、梅原さんと同じく格闘ゲームでプロとして活躍されているときどさんの書籍を読んだことがあります。

梅原さんの「1日ひとつだけ、強くなる。」は、数年前に一度読み、ときどさんの本を読んだ数カ月後に、再び読み返した、という感じです。後述します目次にぴんときたかたには間違いなくおすすめです。

なおすでに本書は、紙本では、中古本も品薄になっていて、楽天では紙の本にプレミアがつくほどになっています。電子書籍であればすぐに読めますので、おすすめです。私はGooglePLAYブックスで購入しました。

40歳をすぎてもなおトッププレイヤーとして活躍しつづける梅原さん。

>>対応力の高さで「CPT 2021 日本大会3」を制したウメハラ選手、筆者との対戦も – 岡安学の「eスポーツ観戦記」(71) | マイナビニュース

先日の試合でも伝説級の試合をなんども展開し、おとろえを知りません。そんな梅原さんの思考や考え方は多くのスペシャリストに参考になると思います。

1日ひとつだけ、強くなる。 世界一プロ・ゲーマーの勝ち続ける64の流儀 | 梅原 大吾


Amazonで詳しく見る

Amazonで口コミ レビューを見る

楽天で詳しく見る 

Yahoo!ショッピングで詳しく見る

本書におすすめの人向けレビュー

ゲーム好きを生き方にしたい人

ゲームが大好きだけど親に反対されている、そんな若い人にも本書はおすすめです。本書では、梅原さんの強さが書かれていますが、それは私が解釈するに「生き方」の違いだと思います。


Photo:license by 30478819@N08

1回2回の勝利ではなく勝ち続けること、梅原さんはそこにこだわっています。実際、勝ち続けた回数でギネスももっていほど。

ではなぜそれほどまでに勝ち続けられるのか。それは、勝つことが目的ではなく、ゲームとどう向き合うかという「ありかた」まで考えているからだと本書は教えてくれます。

「ゲームに関わる仕事につきたいけれど親に反対されている・・・」そんな人に、どうやったら稼げるのか、どうやったら親を納得させられるのか、という短期的な視点でなく、人生という広い視野で考えることの重要性を本書では教えてくれ、きっと希望を見いだせると思います。

いっぽうで、本書を読んでも背中を押されないのであれば、それはまだ熱量が足りない証拠。もっとじっくり人生を考えてみるのも良いかもしれません。それくらい、本書では伝えたいことがシンプルに書かれ、自分との差を見せつけられる気がします。

実際、梅原さんはプロゲーマーとして成功する前に、雀荘での仕事、介護のお仕事など、いくつもの仕事を経験し、それぞれのエピソードも本書では語られています。視野を狭くもたない、苦手なものにもあえて飛び込む。

そんな柔軟でニュートラルな姿勢からは、学びはとても多いです。

目標を達成してしまったビジネスマン

目標を達成すると達成感で、モチベーションが落ちてしまうという経験はありませんでしょうか。ひたすらに何かにうちこみ続け、ただそれを手にしてしまったならば、とたんに燃え尽きてしまう。


Photo:license by garryknight

また、経営者やリーダーなど孤独を感じやすいポジションのかたは、そうした孤独感からモチベーション低下を感じることがあると思います。そうした、ビジネスマンに本書は、モチベーションの保ち方や目標に対する考え方を示唆してくれます。

本書の気に入っているところは、梅原さんのノウハウだけでなく、彼の経験にもとづくまわりの出来事も事例として含めてくれているところです。

動画の配信で人気があることや、「ゲームをやっているところを見たい」とネット上で言われることがうれしくて、ゲームに対する向上心を失ってしまう人がトッププレイヤーの中にもいる。

説得力が増しますし、わたしは直接的に「こうするといいよ」と言われるより、こうしないほうがいいよ、と言われるほうが自分ごとにとらえられる天の邪鬼なので、両方の書き方で書かれている本書はとても好きです。

ゲームが仕事になるなんて羨ましい、そう言われることも多いプロゲーマーですが、それでもやはり飽きとの戦いはあるようです。それを梅原さんはいかにして克服しているのか、本書でしっかりと書かれています。モチベーションを維持したいビジネスマンが、ストイックに仕事に打ち込める、そんな人に本書はとてもおすすめです。「格闘ゲーマーだって正直飽きる」の節がおすすめかと思います。

アマゾンのレビューでも、本書でいうゲームを、自分自身の仕事に置き換えても、すべて通用するとの高いクチコミ評価もあるほどです。わたしもそう思います。

一歩がなかなか踏み出せない人

いろいろなことを考えてしまい、なかなか最初の一歩が踏み出せない人がいるかと思います。そういったかたは、勝つ人の思考はこういうふうなのかと知ることで、自分自身への振り返りに役立つと思います。


Photo:license by adouea

本書でも行動力の重要性に書かれていますが、そこで行動力のない人のことをこう言っています。

行動力がない人の共通点・・・「リスク」ととらえるものが多すぎる、目先のことしか考えられないので異常に行動が小さくなる。

わたしの身近にいる人で、ふだんからとても慎重なかたがいます。たしかに、慎重であることと行動力がないことは紙一重かもしれません。ただ、行動して結果を出し続ける人の思考はこうなのか、と理解することで、もし自分自身にもっと行動力をつけたいと悩まれているのでれば、本書はきっと役立つはずです。

呼吸をするかのように、日々行動することを意識しています。そんな生き方もあるのかと、新鮮な気持ちになるかと思います。

さらに味わい深くなる読み方

本書でも出てきますプロゲーマーの「ときど」さん。かつて、梅原さんをやぶったこともある有名プロゲーマーです。そのときどさんも著述をされています。

東大卒プロゲーマー (PHP新書) | ときど

Amazonで詳しく見る

Amazonで口コミ レビューを見る

楽天で詳しく見る

Yahoo!ショッピングで詳しく見る

こちらは、ときどさんがプロゲーマーになるまでの葛藤を吐露した内容になっています。勝ち方の考え方も書かれていますが、本筋は人生の選択や自分とどう向き合うかが、テーマです。

そしてこの本に梅原さんにアドバイスをもらうエピソードが描かれています。ですから、ときどさんの本を読んでから、梅原さんの本にかかれているときどさんのエピソードを読むと、なるほどこういうことなのかーと、とても味わい深く読むことができます。

ときどさんの本も、人生で自分とどう向き合うか、というテーマの本として、おすすめです。まだのかたは、ぜひ一度読まれてみてください。面白いです。

・・・というわけで、本記事の最後にわたしの個人的な本書の感想レビューを書きたいと思います。

1日ひとつだけ、強くなる。目次

はじめに

GAME01 視点を高くする ストリートファイターZERO3全国大会、17歳

GAME02 感情を支配する Evolution 2003、22歳

GAME03 成長とは変わること 闘劇2004、23歳

GAME04 飽きても続ける プロ・ゲーマーになる、28歳

GAME05 「ここ一番」で勝つ MADCATZ UNVEILED JAPAN、32歳

GAME06 才能を越える 今の僕が思うこと

奥付

個人的な感想は「まさに神や・・・」

梅原さんのプレイがなぜすごいのかを本書ではおしげもなく書いています。とはいえそれを読んだからといって、簡単に真似はできません。

実際にプレイはしなくても見ていて面白いプレイをされるのが梅原さんの魅力ですね。
>>梅原大吾さんの1日ひとつだけ、強くなる。を読んで。 | 株式会社Cluex’s Blog

こう書かれる理由が本書では、はっきりこう書かれています。

プロだから

梅原さんはプロならば見ている人をわかせるプレイをするべきだと語っています。ただ勝つだけで心に残らないプレイヤーとは何が違うかも、語られています。そういう視座の違いに、一言一言驚かされます。

ものすごく正論なんですけど、それを語って、違和感のないところが梅原さんの凄いところですね。

さて、最後に梅原さんの珠玉の一言が掲載されています。これをさらっと書けてしまうことに驚きます。神かよ・・・。梅原さんの生き方にシビれました。

個人的にはこうした職人的なストイックな生き方は、嫌いではないので、考え方は言い回しで「おお!」とうなった本は初めてでしたので、とても良い読後感です。

電子書籍で買いましたが、マーカーしたい箇所がたくさんだったので、いずれ紙の本も買おうと思います。

・ ・ ・ ・ ・

さて、読後、ふと目の前にあるエナジードリンクを見ると・・・

野獣を解き放て

梅原さんが「ザ・ビースト」の愛称で呼ばれてことと重なります。なんという偶然。

神がかった本書の、まさに運命的なものを感じた一瞬でした。

わたしも、1回の勝ちや成果ではなく、成果を出し続ける「生き方」や「視点」について、もっとよく考えてみようと思いました。

おすすめです。

1日ひとつだけ、強くなる。 世界一プロ・ゲーマーの勝ち続ける64の流儀 | 梅原 大吾


Amazonで詳しく見る

Amazonで口コミ レビューを見る

楽天で詳しく見る 

Yahoo!ショッピングで詳しく見る

関連情報リンク

梅原さんのYouTube動画チャンネル。
>>Daigo the BeasTV – YouTube

梅原さんの出演されたテレビ。
>>ダイゴとDaigo ウメハラ出演回とそれすら利用するときどの貪欲さ – YouTube

羽生名人も、神がかっている人ですよね。たしかに、AIとの戦いは昨今注目。
>>AIと向き合い、ともに歩む将棋界。リコーと日本将棋連盟が挑戦する新しい仕組みとは? | BUSINESS INSIDER JAPAN

こういうこともやられているのが凄い。
>>悩みどころと逃げどころ 感想 ちきりん,梅原 大吾 – 読書メーター

リアタイで見たかったー。
>>ときど『情熱大陸』&梅原大吾『プロフェッショナル』 2番組を比較して見えた、プロゲーマーの真実|Real Sound

まとめ

ときどさんの本を読み、ふと思い出して再び読み返した梅原さんの本。当時はわからなかった言葉やくだりも、少し理解が深まったような気がしました。

それ以上に、ときどさんにかけた言葉の重みが、本書を読むと本当によくわかり、読書の新しい広がりを感じることができ、とても嬉しかったです。

ゲーム好きならば間違いなくおすすめ、ゲーム好きでない方もぜひ読んでほしい、そんな1冊です。

・ ・ ・ ・ ・

>>安っ!アマゾンで半額以下になっている食品タイムセール
セール特設ページを見る

↓↓↓無料のニュースレターを配信中です

野獣