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チャンネル登録者数10万を超えたい人におすすめのYouTuber本

ユーチューブ配信者本

チャンネル登録者数40万超え(2019年6月)のユーチューバー、てつさんの本を読みました。テーマ選びからキャラの作り方、企画の進め方などビジネス本として興味深く読めました。

ユーチューバー本の概要

どういう人におすすめの本か

2019年にはいりユーチューブは、国内でももはやプロの世界になりつつあります。そうした状況下で、チャンネル登録者数が伸びないと悩まれている方が、トップランナーの考え方や戦略を追体験することで、学びがあると思います。

私はまだチャンネル登録者数1.9万ですが、なるほどそうやって運営していくのかーと勉強になりました。あと、アンチや売名といった負の部分との付き合い方も興味深かったです。いっぽうで、表紙をみて色物と決めつけて読まないことは、勿体ないと思えるほどのしっかりした内容です。

ただし上記のことに嫌悪感を覚えるほどの人であれば、読まれないほうが良いと思います。チャンネル登録者数を伸ばすことについては、かなり泥臭い生々しい手法が展開します(具体的にはそれほどですが)。

そうした手法にはそぐわない、ちょっと合わない、というかたはあまり合わないと思います。チャンネル登録者数が伸びない、そんなときに泥臭い方法でもとにかく試してみたい、という熱量のある人には合うと思います。

パチスロ馬鹿が動画配信を始めたら再生回数が1億回を超えました


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レビューしている人の立ち位置と注意点

本レビューを書いているわたしはこのような立ち位置です。ですので、近い人は共感できると思いますし、そうでない場合はちょっと合わないかもしれません。

いちおうはチャンネル登録者数は1万を超えていますので、登録者数の伸びや具体的な戦術というよりは、いかにして組織で運営して質を高めていくか、といった運営やブランディングに興味がありました。

アンチや炎上なども取り込むかたのようなので、検索サジェストではいろいろと出てきますが、最初は先入観なしで読みました。

また、YouTubeではつねにアルゴリズム変更が行われています。そして、2020年以降芸能人参入もふえ、それによりプロのチャンネルも増え、さらに感染症拡大によって、一般の人もユーチューブ参入が激増しました。

そのことにより、今まで以上に、動画が露出することは難しくなっています。これらの書籍に書かれているノウハウは通用するものと、いまは通用しないものとが混在します。

ですので、読まれるかたは、そのあたりをさしひいて、自分なりに解釈して活用してください。

チャンネル登録者数が伸びないと悩む前に

とにかく行動する

てつさんたちがはじめて生放送をしたときのエピソードです。パチンコ店にコネなどないてつさんは決めたらすぐに行動します。この行動力が凄い。

「自分たちも動画や生放送やってみないか?」という話になったのです・・・「考えるより行動したほうが早い」これがモットーの僕は、翌日から仕事帰りに飛び込み営業を開始しました。

普通に本業があって疲れて帰ってくるところで、パチンコ店に営業です。しかも当時は動画配信など認知されているわけもなく、けんもほほろにされます。しかし、諦めなければ道は開けるとこのエピソードでは教えてくれます。ある日、インターネットで「生主さん募集」の店舗をみつけ、ついに第1回の生配信を行うのです。このときの視聴者数もせきららに書かれていて、共感する人も多いのではないでしょうか。


Photo:license by 149561324@N03

また、YouTubeチャンネルへの集客数に悩んでいたころにもこうしたエピソードがありました。

ホームで電車を待ちながら、どうすれば視聴者が増えるのかを議論していたとき・・・「コスプレで包装とかやってみます?」と冗談を言ったのです。・・・「ウケるかどうかわからないけど、やるだけやってみよう」

アイデアを否定せず、まず行動してみる。判断はそれからでもいい。そんな前向きな人にこそ、ユーチューブの神様が降りてくるのだと思いました。

緻密に考え行動は大胆に

チャンネルのコンセプトが固まってきますと、撮影ノウハウなど日々の撮影や動画投稿のはなしに進んでいきます。第2章ではそうしたユーチューブらしく運営するノウハウがあますところなく明かされています。たとえば、てつさんがジョーカーのキャラクターをした理由や、なぜそもそもキャラクターを設定したのかなどです。

また、パチスロ・パチンコ動画といった、映像的にはほとんど固定角度のあまり動きのない映像では、トークが命と力説します。そこでも苦労をおしまず緻密に考え行動しているところが凄いところです。

毎日毎日、ネタ帳に思い付いたボケや話題を書き込み、収録中は考えたネタをひたすら何時間も喋り続ける。そして、収録後は編集員と相談し、ウケそうなネタを選定してツッコミの演出を考える。採用されるネタの割合は、10喋って1くらいです。・・・数を撃つしかないのです。

訓練できるところは訓練する。とにかく手間を惜しまない姿勢に感動すら覚えます。とくにツッコミはお笑いの質を左右するため、後半の組織論でも引き合いにでるのですが、あるチームのネタにはあるチームしか編集が合わない、という話題も出てきます。その話も、編集時にツッコミのセンスが変わるから、とこの章を読むと想像ができます。


Photo:license by lenovophotolibrary

一見大胆に見える彼らの行動も、じつはそうした映像品質への緻密な計算によるものだと理解できます。やはり成功する人たちには、理由があるのだと教えてくれます。実際、第23節ではYouTubeアナリティクスからデータの重要性を語る場面もあります。

動画投稿を継続するために

フリーランスあるあるなのですが、仕事をどれくらい受け入れるかというのは、収益をあげていこうとするとき、誰しもが直面するテーマです。

どう頑張っても1ヶ月に6本しか制作できない番組のロケ依頼を、1ヶ月に10本以上受けていました。そうすると編集作業はどんどん溜まっていき、公開がどんどん後ろに倒れるということはわかっていましたが、仕事の依頼が殺到することにも慣れておらず、すべて受け入れてしまっていたのです。・・・完全に計算ミスでした。

人気動画制作集団としての道を歩みはじめた彼らであっても、最初は上記のような試行錯誤のなかで、作業ルーティーンを見出していったことがわかります。しかし、チームで運営し1人ではできないことをしていくのであれば、こうした調整は避けて通れません。とくに最近のユーチューブではチームが当たり前ですので、誰しも共感できるエピソードかと思います。


Photo:license by fotoburo_fps

そんな組織論も本書ではしっかりと描かれています。そして、やはり大事なのはリーダーの考え方と組織全員のコンセンサスだということに気付かされます。メンバーの生活もしっかり考え、かつチームの未来をも考える経営者の視点が後半には語られていき、そして、てつさんの展望もつづられます。

事業を立ち上げた人や、プロジェクトを任された人であれば誰しも共感できる話題がたくさんあり、刺激になります。

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このように本書は、表紙からは、てつさんを知らないといろものと受け取られそうな本ですが、中身はいたって真面目なビジネス書です。ユーチューブならではのノウハウの部分もありますので、すべてのビジネスマンに、というわけにはいきませんが、小さな組織をやりくりしていく、そんな苦労をされている方には刺激になるのではと思います。

わたしもいつかチームでやっていく日がきたら、また読み返しておこうと思います。

本書に共感できた人はこちらもおすすめ

ところで、本書が良かったというかたは、たぶんこちらのユーチューバーさんの本も刺さるかと思います。
>>無駄づくり / MUDAzukuri – YouTube

無駄なことを続けるために – ほどほどに暮らせる稼ぎ方 – (ヨシモトブックス) | 藤原 麻里菜


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チャンネル登録者数は7.4万とてつさんにはおよびませんが、ユーチューバーの考えていることや、生き方を追体験できるかと思います。

目次「パチスロ馬鹿が動画配信を始めたら再生回数が1億回を超えました」

はじめに

第1章 自己紹介の巻

第2章 心構えの巻

第3章 お金の使い方の巻

第4章 悩み解決の巻

第5章 夢を見ろの巻

第6章 Q&Aの巻

おわりに

パチスロ馬鹿が動画配信を始めたら再生回数が1億回を超えました


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関連情報リンク

TETSUさんの1GAMETV公式チャンネル。
>>1GAME TV パチンコパチスロ実践動画 – YouTube

公式サイト。
>>1GAME OFFICIAL(ワンゲーム公式サイト)

TETSUさん公式Twitter。
>>てつ@1GAME【妖回胴中記】(@tetsu0722)さん | Twitter

TETSUさんのブログ。
>>パチスロバカ一代

ブルーオーシャンだった頃はまた別の厳しさ。つまりいつだって厳しい。大事なのはその質の変化をしっかり考えること。
>>YouTuber目指す大半の子が知らない厳しい現実 | 東洋経済オンライン

ユーチューバーの魅力は、動画が成功すればすぐに収益が上がること。インスタやTwitterでは別途仕事をとることが必要。
>>「ユーチューバー」などで成功した若者 日本の社会保障に「タダ乗り」したい幻想 | マネーの達人

末路というとなんとも。ただ、俳優にしろ声優にしろバンドマンにしろユーチューバーにしろ、人を魅了する仕事に憧れる熱はなかなか冷めないもの。
>>“夢はユーチューバー”と言い出す子の末路 | プレジデントオンライン

親ができることは、小さいときは付き合うこと、大きいときはお金と情報収集の支援くらい。
>>子どもがユーチューバーになりたいと言ったとき、親が知っておくべきこと | ライフハッカー[日本版]

UUUM以外はなかなか出てきませんね。やはり大手芸能事務所がどんどん部門を立ち上げていく感じですかね。
>>「ユーチューバー(YouTuber)」関連銘柄を紹介!ゲーム実況をする「ユーチューバー」の需要が増加!|ザイ・オンライン

みもふたもない回答ですね。質問をするときは誰に聞くのかがむちゃくちゃ重要。
>>YouTuberで1億円を稼ぐには?ひろゆき氏が教えるウマいヒント – ライブドアニュース

いろいろと課題はあるようですが、それも含めての運営。
>>【ご報告】トラブルの決着が付いたので一部記事を削除しました : パチスロバカ一代

まとめ

本の表紙からはいろものの印象を受ける本書ですが、中身はいたってビジネス書です。

本人の成功体験をまとめた内容とQ&A集なので、自分自身におきかえて読むことは必要ですが、一通りの成長の過程をざっくりと知れる、という意味では良い内容でした。

ユーチューバーのみならず、企業でユーチューブ運営される方にもおすすめです。

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