神経を抜いた歯が痛い根尖性歯周炎の根幹治療した画像15枚と費用

yoshida

3年前

突然夜中に奥歯が痛みだしました。あまりの激痛に眠れなくなりました。あとでわかったのですが神経を抜いた歯の根っこで炎症がおきたようです。

本記事では簡易的な根管治療の経過をブログにレポートします。費用などご参考になれば幸いです。なお情報は2019年6月時点でのもので国保です。

本記事の執筆は、フリーランス歴24年目のカグア！（@kagua_biz）です。なお、情報は2019年8月時点でのものです。ご注意ください。

この記事の目次

神経を抜いた歯が痛い！
神経を抜いた歯が痛い原因
根管治療の流れと手順
歯の神経を抜く怖さ
- 根管治療を体験してみて
- 根管治療の奥深さと怖さ
関連情報リンク
まとめ

神経を抜いた歯が痛い！

夜中に突然、奥歯が腫れて痛みだしました。経験したことのない痛さ。歯の奥の方でなにか悪いものがある感じで、おさまる気配がいっこうにないのが特徴

画像では左のほほ。あきらかに右と異なり腫れているのがわかります。本当に痛い・・・。この日は結局ほとんど眠れませんでした。

埼玉県さいたま市にあるいきつけの歯医者さんに行ってきました。

神経を抜いた歯が痛い原因

思い返してみると数年前に神経を抜いた歯でした。たしかに、疲れがたまると、なんか痛いなあとは思っていました。どうやら、神経を抜いた歯では、神経を抜いた部分に細菌が繁殖して歯根で炎症を起こすことがあるのだそうです。とりあえず、もともとあった被せ物をとった状態です。

歯の根の先で膿が溜まってしまうことは、実は日本では珍しくありません。平均６割近くの歯の根の先に膿が溜まっているという統計があります。
＞＞神経を抜いた歯が痛くなるのはなぜ？ – 東大阪の歯医者です。

つまり、神経を抜いた歯はその上から被せ物をします。しかし、そこに細菌が入っていると、ふたがあるわけですから、

細菌、やりたい放題

なわけですね。ですから、細心の注意をはらって蓋をする、定期的に炎症が起きてないかフォローをする、ということがかかせないのだそうです。

知りませんでした・・・。けっこう気軽に、痛ければ神経を抜く、という認識でした。神経を抜くとそんなリスクがあったのですね・・・。

というわけで、この日から長い、根幹治療生活がはじまります。

根管治療の流れと手順

神経を抜いた穴を丁寧に掘る

2019年2月21日木曜日

1回目の診察。
レントゲンを撮影、かなり酷いと言われる。
「かぶせたものをしたのってかなり古い先生？」と聞かれる。
かぶせものとその土台を何とかはずす。
ファイルで掃除して詰め物
抗生剤を3日分もらい服用
自分で、ボルタレンを服用
痛み止めを飲んでいるので、痛みはやんわり感じる程度。ただし、きれると痛い。
費用は 2000円くらい

かなりひどい状態です。普段、寡黙な先生が「うわ・・・これはかなりひどい状態ですよ・・・」と言われたのが印象的でした。

素人のわたしが見ても、あきらかにおかしい状態なのだけはすぐに直感しました。

こりゃ痛いわけだ

もう何年も前から、歯根にすみついていた細菌が悪さをしていて、いつこうなってもおかしくなかったという状況だったわけですね。

ファイルで汚れをかき出し薬を注入

2019年2月25日月曜日

2回目の治療です。
先生の様子からは経過は良いような口ぶりです。
「この調子で数年かけましょう」というお話。
ファイルで菌をかき出し、詰め物をして終わり。薬は無し。
痛いです。前回よりも痛いです。薬はもらえませんでした。
保冷剤で冷やして、なんとか眠りました。
費用は 2000円くらい

とにかくこんな小さな穴、そして根っこの近くは、さらに1mmよりも細い穴を、丁寧に汚れをとり、そこに薬をつめていくのです。

治療している間のほとんどは、そのファイルと呼ばれる細い「かきだし棒」で、コシコシ汚れをとってくださる時間でした。

抗生剤を飲み内側からも細菌対策

2019年2月26日火曜日

痛みが止まりません・・・。どうしようもなくなって、歯医者さんにかけこみました。

予約は入れてませんでしたが歯医者さんへかけこみました。
痛いです。ただ耐えられない痛みではないです。
眠れました（慣れただけかも）。
ずしーんというような常に、歯の根本と顎のあたりにじくじくと痛い感じです。
ご飯は1食だけ食べられました。あとは柔らかい蒸しパンを放り込みました。
抗生剤を5日分処方されました。たんなる痛み止めと誤解して1回しか飲みませんでした。

処方されました抗生剤がこちら。最初はもらえなかった薬でしたので、逆に飲まないほうが良いのかなと、勝手に思い込み一日しか飲みませんでした。←これが逆効果だった。

2019年2月27日水曜日

痛いです。前日と同じくらいな感じ。
ネットでいろいろと「根管治療」「根尖性歯周炎」を調べました。
抗生剤や痛み止めの薬は、我慢して、飲みませんでした。

薬とかき出しの日々で経過観察

2019年2月28日木曜日

重いずしーんというような歯痛はなくなりました。
腫れはあります。
口を大きく開けると腫れている部分が痛みます。
噛むときは違和感があります。
歯ぐきというよりは、炎症部分の下の顎の近くがじんわり痛い感じです。

2019年3月4日

3回目の治療。
抗生剤を飲まなかったことを注意される。完全に私の判断ミス。
歯茎が押すと痛いと伝えると「長期戦になる」と言われる。
抗生剤を飲まなかったことを、治療中も注意される。
舌の治療をした翌週にその結果次第で、今の歯の治療をどうするか決める。
ラバーダムは使わないのですか？と聞くと使わないと回答される。
診察費 1200円くらい

最初、薬を処方されなかったため、飲まないほうがよいのかと勝手に判断して、抗生剤を飲みませんでした。しかし、今日診断で「痛いから出したわけで炎症が残っていることをなくしたかった」と言われました。痛みをなくすための抗生剤を結果としては飲まなかったことになるので、治療が長引くと言われました・・・。

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治療にいくたびに、詰めものをとり、神経を抜いて出来た穴を、ファイルとよばれる書き出し用の小さな棒で、ひたすら細菌をかきだします。ただ、これも非常に細いですので、折れてしまう問題などもあるそうです。

根管治療は本当に専門的技術の必要な、高度な治療なのだと思い知りました。そうならないために、神経を抜かないほうがいいのだと、本当に後悔しました。

進行が止まったことを確認し埋める

2019年3月11日

4回目の治療。
舌の出来物の治療方針を伝える。並行して進めて良いと言われる。
前日、痛む歯の2本後ろの歯の歯茎が痛むことを伝える（ちらっとみて問題ないと言われる）
詰め物を外し、ファイルで掃除
薬をつめて、3ヶ月様子を見ましょうと言われる。
薬は歯の成分と同じ薬、とだけ言われました。
レントゲンを撮るも、とくに診断はなし。おそらく3ヶ月後の比較のためと思われる。
治療費約1200円くらい

根っこの細い穴の中の細菌や汚れを丁寧にかきだせた、と判断できてからは、歯のもとと近い素材でうめていきます（矢印部分）。

この状態であと薬もいれて、蓋をして3ヶ月様子をみる、とのこと。その間に痛みや、炎症がおきなければ大丈夫かも、ということみたいです。

3ヶ月後に再度レントゲンで確認

2019年6月10日

5回目の治療。
3ヶ月後の薬の効きを確認
詰め物を除去
レントゲン
先生の診立てとしては少し影は減ってるとのこと
被せものを作るための型とり
一時的な被せ物
診察料 700円

つめものの様子と、レントゲンを確認してくださいました。レントゲンからは、問題ないということみたいです。素人目にはよくなっているようには見えないのですが、逆に悪くもなっていないので、このままかぶせても大丈夫だろう、ということなのかなと思いました。

神経を抜いた部分にしっかり、歯と同じとおぼしき素材が充填されていることがわかります。

というわけで、上にかぶせる金属のかたをとって、いったん閉じました。

これでもとにかく簡易的な根管治療、ということですよね。いつかはちゃんとしっかり直したい。

歯の神経を抜く、ということがこんなにもリスクなのだと痛感しました。

被せ物をして応急処置終了

2019年6月14日

6回目の治療。
かぶせものをとり、金属のかぶせものをかぶせる
調整していったん終了
今後のことを相談
診察費 2500円くらい＋たぶん次回も2000円くらいかと

応急処置としてはここでいったん終了ですが、何年もかけて歯根の炎症の治療をしていくことになると告げられました。

診察7回/半年/国保で約1.8万円ほど

最後に、歯に土台となるつめものをして頂きました。あとは次回、ここに被せ物をするだけです。この日はこれで終了しました。

次回はおそらく2000～3000円くらいでしょう。ですので、今回の応急的な根管治療のだいたいの費用は、診察7回/半年/国保で約18000円くらいという費用感となりましたね。

というわけで、根管治療の経過ブログはいったんここで締めます。

ただ、今回はあくまで根っこの炎症に応急処置したものです。自由診療などで、もっと徹底的に根管治療する場合には、もっと費用も時間もかかりますので、ご留意ください。

先生、いろいろとありがとうございました。

いつかは本格的な根管治療は、やりたいなと思いました。

歯の神経を抜く怖さ

根管治療を体験してみて

さて今回、あらためて歯の病気の怖さをしりました。ブログに書きながらも若かった自分が目の前にいたら叱ってやりたい気分です。そして、根管治療というとてもむずかしい治療をしなければならない大変さ。

そのことをちゃんと理解していれば、もっと歯磨きを丁寧にして、神経を抜かずともよいくらいの状態を維持したと思いますが、後の祭りです。

その後、別な歯科医で、パノラマレントゲンをとってもらい、他の神経を抜いた歯で、根幹で炎症をおこしていないか、調べてもらいました。
＞＞神経を抜いた歯の膿を探すレントゲン結果に愕然！費用は5400円

自由診療ですが、かなりの本数があったため、ある程度先が知りたかったというのが大きいです。

そして、何箇所か今回のような、激痛の予備軍が見つかりましたので、粘り強く歯医者さんで治療しようかと思います。

根管治療の奥深さと怖さ

この機会に根管治療についていろいろと調べました。歯科医のレビューをみますと本当にいろいろです。そして名医は自由診療で費用が高くとも何ヶ月待ちということもわかりました。

それでも、まだたくさん根管治療をすべき予備軍があることがわかりましたので、もう二度とあの激痛は味わいたくありませんので、いろいろと探してみようと思います（今回の先生はラバーダムを使わないなど応急処置的な治療でしたので）。

根管治療でマイクロスコープを使い、緻密に行いますと自由診療でかなり高額になりますが、それでも覚悟をもって数年ごしにとりくもうと思いました。

みなさんもどうぞお気をつけてください。

あなたの歯の寿命、大丈夫ですか? 歯医者さんとの賢い付き合い方——知らないと損する! 世界基準の歯科治療 | 石井宏