想定外のトラブルはコンセプトに立ち返って判断〜GoogleアナリティクスAPIエンジニア取材

リクエスト制限以外にも気をつける点が・・・!

Googleアナリティクスのデータを、よりシンプルにわかりやすく見せる、いわゆるラッパーツールとして9月7日にリリースされました「Ferretアナリティクス」。アクセス解析界で著名な小川さんのレビュー記事も66ブックマークされるなど、話題になりました。

簡単アクセス解析のFerretアナリティクスβ
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Google Analyticsのレポートがちょっと難しい貴方に。「Ferret Analytics」でデータを取り込んでわかりやすく表示しよう!無料 – リアルアクセス解析
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・時間短縮にうってつけ。
・これは見やすい
・見やすい!
・単純なアクセス解析を探していました

ツイートでも、そのシンプルさと整理された情報に、好意的なコメントが広がっていました。そこで、エンジニアである渡辺氏にインタビューすることが出来ましたので、以下ご紹介します。

GoogleアナリティクスAPIに興味がある方にオススメです。

リリース10日で1000件越え〜Ferretアナリティクスの反響

カグア! 開発お疲れ様でした。反響はいかがでしたか?

渡辺氏 ありがとうございます。すでに利用サイト数はもうすぐ1000になります(9月16日現在)。元々の利用が約4000でしたので、リリース開始後約10日で、以前のサービスの4分の1を獲得したことになります。とても大きな反響と捉えています。

カグア! それは凄いですね。みんな待ってたんだなあと。

渡辺氏 実際、Googleアナリティクスを使おうと思ったらレポートやいろいろな操作で、結構大変ですよね。メニューも多いので、そもそもどこを見ていいかというか。ですから、今回のリリースで、その辺の敷居を少し下げられたかなと思います。初心者向けに「かんたん、シンプル、行動に移せる」という開発コンセプトを目指そうと。

カグア! API自体は公開されてかなり経つわけですが、PCではこういうツールはなかなか無かったですよね。

渡辺氏 そうですねえ。データ自体はすぐに取得できちゃうので、それよりは付加価値が注目されてしまうからではないでしょうか。弊社では、わかりやすいチュートリアルや、初心者へのコンテンツ充実にも注力しました。お陰様でユーザー様からのコメントも、API周りというよりは、そういうチュートリアルやウィザードが助かる、という声が多く頂きました。ただ単に数字を持ってくるだけでなく、廻りのところでそういう付加価値を付けることが難しいのかもしれませんね。

パフォーマンスと使いやすさのバランス

カグア! 以前は自社開発でアクセス解析を提供していたようですが、それと比較してFerretアナリティクスのトラフィックやパフォーマンスなどは、いかがですか?

渡辺氏 今のシステムではトラフィックは全く問題ないですね。

カグア! 一方、開発途中では、データ取得途中でユーザーがページを移動してしまうと、ブラウザがクラッシュしてしまうという事象も確認されたとか。

渡辺氏 そうなんですよ、さすがに焦りました。でも、データ取得時にスタートのフラグをたて、処理中に遷移したならば、アラートを出すようにしました。初心者向けツールなのに、クラッシュしたら相当焦りますよね。

Data Export API – スタート ガイド – Google アナリティクス – Google Code

・各ウェブ プロパティで 24 時間あたり 10,000 リクエスト(1 つのウェブ プロパティ内のすべてのプロファイル/テーブル ID)。
・この割り当ては毎晩回復します(太平洋標準時)。
・すべての Data Export API クエリで IP アドレスあたり 1 秒間 10 リクエスト(10 qps)。
・IP アドレスあたりの同時リクエスト数 4(5 番目のリクエストを行うには最初のリクエストが終了するのを待つ必要があります)。

カグア! リクエスト制限内でやってても出るトラブルって、結構厳しいですね。

渡辺氏 1つ1つ潰していくしかないですね。(Ferretアナリティクスの)パフォーマンスが遅く感じる方もいるかもしれませんが、一方でこういう判断もしました。GAで同時に全ての値を返してもらえば良くなるんですが、一度にたくさんのリクエストをすると返してくれないデータも出てくるのです。ですから、(遅いこととデータが取れていないこと)どっちを採るかと考えたときに、やはりデータが取れてこない方が、ユーザーさんが「何で数値が出てこないの?」というほうが困ると考えました。順次リクエストを出して、データを全て表示させるほうを重視する判断をしました。

カグア! 最悪、取得できないときは、、データが取得できないときはリンクを表示されてますよね。

渡辺氏 はい。お陰様で大きなトラブルは出ていません、一安心です。

ソースは全てオープンに

カグア! あと、何気にこれソースが全部見れちゃいますよね。コメントもわかりやすい!

渡辺氏 はい、オールJavaScriptですからねw。GoogleアナリティクスのAPI自体も、オープンじゃないですか、それを単にカスタマイズしただけですし隠す必要も無いかなと。

カグア! グラフもAPIを使っているんですよね。

渡辺氏 GoogleチャートAPIですね。これ、ライブラリが凄い充実してますよね。開発当初は、グラフはFlashを使って派手にしようという声もあったのですが、結局これにしました。ですからiPadでも見られると思います。

Google Chart Tools – Google Code

カグア! 凄い!iPhoneやiPadでもついにGoogleアナリティクス!

渡辺氏 そうですねw。

カグア! 私自身こういうAPIプログラミングが出来たらいいなあ、と思うのですが、そのへんの情報収集ってどうされてます?

渡辺氏 公式は充実してますよ。あと、メソッド名で検索すると、海外の活発なフォーラムや、FAQ的なサイトやメーリングリストなど結構見つかります。でももっと日本語の情報も出てくると、私自身、刺激をもらえるという意味で嬉しいですけどね。

カグア! ありがとうございました。がんばります!

・・・簡単アクセス解析ツールFerretアナリティクス、まだの方はぜひ使ってみて下さい、無料です!

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【株式会社ベーシック】ターゲティングメディアカンパニー

エンジニア 渡辺信生 http://twitter.com/#!/taro_sakura
(株)ベーシックで各種サービス開発に携わる。バンド活動の後、独学でプログラムを体得しエンジニアとして入社。現在はJavaScript、PHPなど様々な言語を使い、Webサービスを開発している。
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