Google Analytics 導入を成功させる方法

Google Analytics では、Twitterからの短縮URLはちゃんと記録されます

Google Analytics の漫画です

Google Analytics は無料のアクセス解析ツールとしては、とても高機能ですが、

すでに、高価なアクセス解析ツールを導入済みの会社に、切り替えを薦めるのはなかなか難しいのではないでしょうか。

そこで、私なりに、社内を説得する方法を考えてみました。

熱すぎ、論理の飛躍しすぎ、言いすぎ、わがまますぎ、・・・などなどあるかと思いますが、よろしければ読んで下さい。不快にしてしまったら、ごめんなさい。

それでは、以下をどうぞ。

「無料なんでしょ?大丈夫なの?」

「大丈夫です!無料とはいえ500万PVという制限が実はあるんです。あ、勿論その制限もアドワーズというキーワード広告を利用すれば無くなります!ですから、完全には無料ではないんです。技術やセキュリティは、広く普及している一般的な技術を使っていますから、さすがに、社内にサーバー持って、自社運営することと比べたら、外部にそりゃデータは出ますけど、自分で持ったら持ったで、それもリスクじゃないですかぁ。他のアクセス解析ツールと同等のセキュリティはありますから、大丈夫ですよ。」

「データを外部に出すんでしょ?」

「外部に出すと言っても多くのアクセス解析ツールで利用されている一般的な手法です。イオン銀行さんとか金融機関でも使われてるんです。」

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「高価なツールを、もう入れてあるんだぞ。」

「Google Analytics も元々高価なアクセス解析ツールをGoogle社が買収し、無料で公開したんです。ですから機能は豊富ですし、活用するにもネットでいろいろと情報が出回っているので、ウチなりの使い方も僕たちで見つけられますよ。前のツールの導入費用をペイするくらい使い倒してみませます!・・・というか収益も出してみせます!」

「別にツールなんか、どんなんでもいいんだ」

「無料で高機能なものを使って、更にサイトを活用すれば、ここから収益が出るかもしれません。もうマーケティングでネット抜きなんて有り得ないじゃないですかぁ。」

「へんなタグいれたら周りからツッコミ入るだろ!何それって?」

「Google Analytics には、キーワードやリンク元を自動でメールでレポートする機能があるんです。アクセス解析のレポート送信先を、社内のメーリングリストにしておきましょうよ。週ごと、月ごと、期間もいろいろ設定できますから、「レポートをみんなで自動で共有しようと思ってな」、って言えばいいじゃないですか!」

「うちはネットがメインじゃないだろ!」

「そうです。ですから、今の仕事もがんばりますよ。今の仕事をほっぽっといて、ネットだけに注力するって言ってるわけじゃないんです。そこのところ、どうかわかって下さい。でも、今、ネットや通販は伸びてるって言うじゃないですか。そういうチャレンジが、僕には悪いこととは思えません。主力にするくらいの気持ちでやりたいから言ってるんです。」

「導入費用や初期費用もかかるんだろ?」

「ホームページに数行のプログラムコードをコピーして貼り付けるだけです。自分でやれば手間だけです。僕、ブログやってますから、大丈夫です。出来ます。あと、万一、僕が突然交通事故で死んじゃったとしても、Google Analytics なら利用者がたくさんいますから、次の人もすぐに勉強して活用できるはずです。それと、外注先もたくさんありますから大丈夫です。」

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「とりあえず、今、(不況で)ネットどころじゃねえだろ!」

「・・・そうですよね。でも、僕やってみたいんです。普段の仕事もちゃんと結果出します、がんばります。辛い冬を耐えて、しっかり春の準備をして、綺麗な花って咲くじゃないですか。ウチのネットも今はまだ花は咲いてないですけど、結果出せるようがんばります。きっと芽が出たら嬉しいと思うんです。」

「そうは言ってもなぁ・・・・」

「今のツールの年間コストは××円ですよね。これを単純にカットできます。不況なのでコストカットの実績って結構大事じゃないですか。」

「うーん・・・・」

「まずコストカットの実績を示す。その上で、Google Analytics を活用して、新たな稼ぎの種を見つける。そういう流れなら、新しい展開も説得力あるじゃないですか」

「・・・・そんなにうまくいくか?!」

「Google Analytics は利用者が多いんです。ネットでノウハウ見つけやすいです。僕、勉強しますよ。高価なツールを新たに導入するわけじゃ無いじゃないですかぁ、今のツールでも、見てるのはPVと増減くらいです。それなら、タダで活用できるほうがイイと思うんです。僕、がんばりますよ。」

「俺が求めてるのは、ツールじゃなくて結果なんだよ。結果。毎週、アクセス解析のレポート提出されても、何の役にも立たねえんだよ。アクセス数が伸びたって言われても、ハァ?だから何なの?なわけ。」

「そりゃ、わかってますよ。ですから、僕が使いやすいツールで、コストがかからないツールに切り替えてもいいですかって、聞いてるんです。移行作業や手続きは、僕が、何とか時間作ってやりますよ。」

「つーか、面倒な部下だなぁって思ってきた!Google Analytics うんぬんよりは、オメーが推してるからイヤだって気になってきたぞ・・・。」

「・・・申し訳ありません。。。」

「それで、お前はいいのか?」

「僕だって、アクセスが増えなかったり、使いこなせなかったりしたら、悲しいですよ。だから勉強しますよ。やるからには、僕も覚悟してます。でも、いけそうな気がするんです。Google Analytics なら利用者が多いので、きっと大丈夫だって。楽観的過ぎますかね。」

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「お前ってやつは・・・」

「僕、覚えてますよ。この就職難のときに、採用の面接で部長がいたの。で、後から他の人に聞いたんですが、部長が推してくれたんですよね?僕を。」

「何だ知ってたのか。そういえばそうだったな・・・。俺も、あんときはとくに理由は無かったな。でも、何かやってくれそうなオーラは出てたんだよ、わかんねーけど。あ、俺も楽観的だな!」

「僕、そんな部長に恩返ししたいんです。まず最初のコスト削減なんて、入れるか入れないかだけじゃないですかぁ。入れちゃえば、単純に毎月のコスト減らせるんです。すぐに実績になります。それだけでも別にいいんです、僕は。・・・あ!別にいい子ぶってるわけじゃないんですよ!だって、部長に取り入っても、出世とか出来そうにないじゃないですかぁ(笑)!」

「なにぃ!!!・・・ハハハ!それもそうだな!」

「僕がやりたいからやるんです。ただそれだけです。変なやつを採っちまったな、って諦めて下さい。」

「・・・わかった!もう勝手にやれ。でも、逐一報告はしろよ、わかったな!」

「はい。ありがとうございます!」

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このやりとりで、成功するかどうかはわかりませんが、しかし、多くの場合、最後の一押しをするのは、感情だと思います。勿論、きっかけとかタイミングとかもありますけどね。

でも、Google Analytics に限りませんが、ツールの向こうにある、ゴールを共有できたらいいなと思います。

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