Googleタグマネージャでクリック計測とクロスドメイン設定

クリック検知

Googleタグマネージャは現在バージョン2です。いっぽうでネット上に出回っている情報のほとんどがバージョン1という現状です。

こんにちは、カグア!です。Googleタグマネージャは便利なのですが、概念や用語が身近ではないため、難しく感じる人も多いのではないでしょうか。

ただ、とくに広告や制作に関わる方に関係しそうな、クロスドメインと電話コンバージョンなどに使えるクリック検知を防備録的にコンパクトにまとめました。ぜひブックマークしていただき必要なときに辞書がわりに使っていただけると幸いです。

Googleタグマネージャのバージョンとは

Googleタグマネージャは、v1のときに日本語化されました。しかし、2015年10月現在、新しくアカウントを作りますと、自動的にv2からはじめることになります。現在は、このv2が最新版となります。

ネットの情報にv1のものが多いのは、情報発信力のある人がv1の頃から使い始め広がった経緯があります。いっぽうで新バージョンの情報が少ないのは、じつはそれほどユーザーが増えていないからかもしれません。

Googleの公式ヘルプフォーラムの開設が待たれますね(現在は公式フォーラムはなく、テーマによってAdWordsやGoogleアナリティクスのフォーラムに書き込まれることが多いです)。

さて、それではいってみましょう。本記事ではGoogleタグマネージャのv2の操作で方法を解説しています。

1.クロスドメイン設定

タグ>ユニバーサルアナリティクス

allowlinker

>その他の設定>クロスドメイントラッキング>自動リンクドメイン
>その他の設定>設定するフィールド>フィールド名「allowLinker」値「true」

<意味>
Aタグをクリックして遷移するとき、設定したドメインを含むリンクのときに、自動的にURLにCookie渡しのパラメーターを付与させなくてはいけない。それを機能させるのが、Linker。それをallow(許可)しないといけない。

なお、クロスでサブドメもある場合は、両方設定してください。

2.サブドメイン設定

cookiedomain

タグ>ユニバーサルアナリティクス

>その他の設定>設定するフィールド>フィールド名「cookieDomain」値「auto」

※クロスドメインも含むときは、前述のクロスドメイン設定もあわせて設定する。

<意味>
サブドメイン設定をしないと例えば、www.aaa.jp と、shop.aaa.jp とで別々のCookieを書いてしまう。両方を同じプロパティで計測するならば、Cookieも統一しなくてはいけないため。

3.電話コンバージョンなどクリック計測

電話コンバージョン

変数>クリック関連すべてをチェック

トリガー>新規

1.クリック
2.すべての要素
3.一部のクリック「Click Text」「含む」「xxx」
※クリック全部を取るなら、「element url」など、element~ を選ぶ。

<解説>
リンククリックでも取れますが、要素すべてをキャッチしたほうがより確実。もれが少なくなります。
(1)で選んだ「クリック」が、クリックを検知する準備、ということで「クリックリスナー」を設定している、という状態です。v1でいうクリックリスナーがv2では無くなっていますので注意。クリックリスナー&要素テキストで検知するのがもっとも確実です。

・クリック~ Aタグにぶら下がってる要素
・element~ Aタグに限らずdom全般でつかえる要素

GTMやクリック計測の関連情報

電話タップは、スマホはいろいろな挙動があるので困ります。最大公約数で割り切るしかない。
>>GoogleAnalyticsのトラッキングコードが、iOS系Safariで正常な動作をしない – Google プロダクト フォーラム

クロスでリダイレクトだともう大変。
>>クロスドメイン+リダイレクトを使用したサイトの集計について – Google プロダクト フォーラム

サブドメインもじつは結構たいへん。
>>ユニバーサルアナリティクスのサブドメイン間の計測 – Google プロダクト フォーラム

情報見つけましたら、随時追記していきます。

演習:クリック計測トリガーの作成

クリック計測

忘れそうなので図にまとめました。ポイントはクリック関連の変数はぜんぶチェックして、トリガーは「クリック」全ての要素、です。

上図のタグを作っていただきますと、公開後、画面上の文字をクリックするごとにコンソールに文字が出てきます。コンソールはChromeの場合、[F12]を押してくださいね(Macは[Command]+[Option]+[I]キー)

変数は、カスタムHTML内でも使えますので、上図の変数でチェックしたClick Textなどを{{}}で囲えばすぐに値が取得できます。

まとめ

じつはこのまとめ、検証など含め結構たいへんでした。とくにクリック検知については、ネット広告の専門家であるでぶててさんにいろいろと教えて頂きました。ありがとうございます。

>>でぶててのWEB録

実践 Google タグマネージャ入門 増補版: 畑岡 大作(アユダンテ株式会社): 本

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クロスドメイン設定は、GTMだけでは完結しませんが、allowLinkerなど忘れがちかと思いますので、参考にしていただければと思います。

>>Googleアナリティクス基礎:クロスドメイントラッキングの設定

Googleタグマネージャを使えば、トラッキングがほんと楽しくなりますよ。ぜひみなさんも面白いテクニックを見つけましたら、タイムラインでお教えください。

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