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書店数減少は止まるか~BOWLららぽーと富士見店の新しい売り方

公開日: : 最終更新日:2018/09/29 ストラテジー , , , , ,


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BOWLららぽーと富士見店
カフェと書店の新しい融合。本のある生活スタイルを提案する書店として、BOWLという書店が注目を浴びそうです。

こんにちは、書店めぐり大好きカグア!です。

カフェと書店の融合は近年の試みとして注目を集めていますが、BOWLは他のどの書店とも違う売り方でしたので、レポートします。

追記:2018年9月29日 時期はわかりませんが、2018年9月に閉店していました。

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BOWLららぽーと富士見とは

リーディングスタイルが手がけるブックカフェ

リーディングスタイル
>>リーディングスタイル株式会社|READING STYLE

「本と関わる形”というものを考える集団」と会社概要にも書いてあるように、新しい書店のあり方を提案しています。

経営母体としては、大手取次である大阪屋の子会社です。ブックカフェのコンサルティングも手がけ、有隣堂書店のストーリーストーリー・カフェもプロデュースした実績を持ちます。
>>リーディングポートJPによる複合書店「BOWL(ボウル)」オープンについて ニュースリリース

魅力的なカフェが地域に愛されている

Instagramにもたくさん投稿されている、地域でも人気のカフェになっています。
>>BOWL ららぽーと富士見店 Instagram写真と動画

地元ならではのメニューも開発しているなど、人気店になっています。

垣根のない売り場とイベントに注力

書店の新しい売り方にもいろいろなポジションがあります。

  • TSUTAYA:書店に読書用ソファを大量配置、スタバをFC経営
  • 紀伊國屋書店や三省堂書店:書店にカフェを誘致や併設
  • ヴィレッジヴァンガード:雑貨のように本を販売

くつろげる空間で本を雑貨のように売る、というスタイルが流行しているように見えます。BOWLはヴィレッジヴァンガードのように本を売りカフェの魅力も売るという新しいスタイルのように見えます。

さらにイベントのPRにも力を入れるディスプレイからも、さまざまな仕掛けを用意しているように見えます。

それでは、実際の店舗を見てみましょう。

BOWLブックカフェの店内の画像19枚

おしゃれな外観に本とカフェが融合

BOWLららぽーと富士見店は、ららぽーと1階の吹き抜け空間に面しています。店舗にむかって、左が書店、右がカフェになっています。
BOWLららぽーと富士見店

おしゃれなディスプレイが目を引きます。実際、Instagramでもこのディスプレイは投稿されてました(2017年2月時点)。
BOWLららぽーと富士見店

こちらが書店側。書店側に雑貨も多く販売されています。この書棚は始めてみましたが、レイアウトを簡単に変えられそうで良いですね。
BOWLららぽーと富士見店

書店側からのカフェへの導線。雑誌以外の3冊までを書店から持ち込めます。
BOWLららぽーと富士見店

BOWLららぽーと富士見店のカフェの様子。とてもおしゃれです。
BOWLららぽーと富士見店

かわいい雑貨が豊富な癒やし空間

書店の店舗は木目調で丸みを感じさせるディスプレイが豊富で、癒やしを感じる空間になっています。
BOWLららぽーと富士見店

書店エリアの左側が雑貨販売コーナーとなっていますが、面積としてはほぼ半々の印象です。
BOWLららぽーと富士見店

雑貨の種類はとても豊富で、いわゆる雑貨から、食器などの生活品も販売されています。
BOWLららぽーと富士見店

かわいい箸置きもありました。箸置き、いいですよね。
BOWLららぽーと富士見店

雑貨と本を販売している強みから、提案する棚も、テーマにかかわる商品を全方位で陳列できます。
BOWLららぽーと富士見店

食器やキッチンアイテムや文具など、とても豊富なアイテム数です。
BOWLららぽーと富士見店

書店側は今どきのテーマ陳列

本棚の陳列は、いまどきのテーマ重視です。文庫やハードカバーなど、関連度重視での配本です。
BOWLららぽーと富士見店

文庫コーナーも背表紙をたてる魅せる陳列になっています。
BOWLららぽーと富士見店

ランキングコーナーももちろんあります。
BOWLららぽーと富士見店

本を紹介するポップは手書きではなく印字タイプでした。
BOWLららぽーと富士見店

一般的な書店と大きく異なるのは、いわゆる平積みといった棚のスペースはほとんどないという点です。表紙陳列がそこを補完しています。
BOWLららぽーと富士見店

イベントなど企画が盛りだくさん

店内にはさまざまな告知ポスターがあります。こちらの試し読みガイドは数カ所に貼られていて、安心してカフェで試し読みができます。
BOWLららぽーと富士見店

プレスリリースにも書かれていましたが、イベント開催も行うとのことですが、わたしが行ったときにはコンサートが企画されていました。
BOWLららぽーと富士見店

Instagramも展開されています。
>>BOWL ららぽーと富士見店さん(@bowl_fujimi) Instagram写真と動画

また期間限定ながら、ららぽーと富士見にあります映画館のチケットを見せますと割引があるなど、これからも期待をさせてくれる雰囲気づくりに好感がもてます。

カフェもメニューが充実でおしゃれ

ヘルシーなランチや、美味しいスイーツがたくさんあって、リピーターも多そうです。
BOWLららぽーと富士見店

他には例えばスイーツでは、シフォンケーキがドリンクとセットで950円といった値段で提供されていました。お酒もおいてあり、男性にも人気です。

BOWLららぽーと富士見店の感想

いわゆるブックプロディーサーのかたの提案型の書店という印象でした。雑貨や蔵書の選び方のセンスやディスプレイ、カフェの美味しそうなメニュー等、すべてがきらきらしている店舗でした。

じつは、BOWLららぽーと富士見店には他に専門の別の書店があります。ららぽーとに行けば、ユーザーとしては魅力的な選書が増える、というメリットが感じられるはずです。ゆったりとした時間を過ごせて、センスの良い雑貨や選書に囲まれる空間として、新しい立ち位置の書店だなーと感じました。

おすすめですよ。

関連情報リンク

大手取次大阪屋の子会社です。
>>出版取次が参入する理由は? – 日経トレンディネット

リーディングスタイルは、カフェ方面からのアプローチも。
>>King、CMでも話題沸騰のキャンディークラッシュソーダ初の期間限定コラボカフェ8月1日(土)より丸の内KITTEにてオープン!|Kingのプレスリリース

小売店統計から、本とそれ以外の割合の表。他の記事も参考になります。
>>出版不況を吹きとばせ!売れる本屋の販売戦略 : 出版・書店業界がわかるWebマガジン KOTB(ことびー)

紀伊国屋書店Kinoppyは何気に高機能でマルチプラットフォームが凄いんですよね。
>>【第4回】リアル書店は生き残りのためにどんな戦略を描いている?  ―国内最大級の紀伊國屋書店に聞いてみた | ダ・ヴィンチニュース

トレンドとしては人口減少もあって、ダウンは続く見込みです。
>>デジタル社会経済のもとでの書店生き残り戦略 | 経営研レポート 2015 | NTTデータ経営研究所

出版社も戦略を進化させています。
>>幻冬舎MCだからできる書店流通・PR戦略 | 幻冬舎メディアコンサルティング

TSUTAYAの一挙手一投足に注目が集まります。
>>CCC創業者、増田社長が語る TSUTAYAの構想と戦略 | 月刊「事業構想」2015年9月号

紀伊國屋書店の買い取りには注目が集まりましたね。
>>紀伊國屋とDNP、アマゾンに対抗する意図 | メディア業界 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

地域に特化した戦略。
>>徹底的なローカル戦略で町に貢献!愛され書店「ストーリーズ」

出版社もいろいろと戦術を考えます。
>>書店で目立つ販売戦略とは FAXマガジン:第30号

目標がどれくらいだったのか気になる。ブランド力があるしプチ贅沢にはお手頃。
>>「あなたの年代がターゲットではない」と反論 目標の倍売れたチョコ – withnews(ウィズニュース)

書店のレビュー。
>>ららぽーと富士見店のブックカフェBOWLとヤオコーの書籍売場 : ウラゲツ☆ブログ

まとめ

本を雑貨のように売る、というのは近年注目されてきた売り方ですが、ここまで踏み込んだ書店ははじめてではないでしょうか。

書店人のしごと―SA時代の販売戦略 | 福嶋 聡

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BOWLは、大手書店チェーンと比較しますと、まだ数店舗しかありませんが、今後の展開に注目したい書店です。大手ショッピングモールのなかで独自の存在感を見いだせるでしょうか。

お近くの方はぜひ。おすすめですよ。

「カフェもおしゃれ。」
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Yoshihiko Yoshida
メディア運営業界23年目。Googleアナリティクス公式コミュニティ・アンサリスト最高ランク「レジェンド」国内初獲得。「マツコの知らない世界」Googleマップ案内人TV出演。Googleストリートビュー認定フォトグラファー。教育システム情報学会会員。元立教大学非常勤講師。主な著書「Googleアナリティクス基礎講座」(技術評論社)。趣味はデジカメとゲームとパン作り。>>もっと読む

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