「だれかに話したくなる小さな会社」レビュー

だれかに話したくなる小さな会社

小さな会社のブランディング。

この本をレビューする私の立ち位置

・私は97年に独立し、2004年に法人化をし、現在にいたるまで1人で業務を続けてきました。実質フリーランスです。
・私自身「KAGUA」という当サイトのブランドを重視した活動をしています。

通販サイトのレビューを予め読んで、ある程度の良い悪いも理解した上で、読み始めました。

何回も読むタイプの本

とても読みやすく、イラストも多数ありますので、1日で読める本だと思います。もちろん、内容が薄いというわけでなく、読みやすいという意味で、です。著者の豊富なコンサル体験から、事例が多数織り交ぜられていますので、ボリューム的には、まあ一般的なカジュアルビジネス書としては十分な量だとは思います。

一方で、ある企業の事細かなブランド戦略や戦術などが書かれているのではなく、考え方が中心の本ですので、いわゆる何度も読んで、習慣やチームが変わっていくための本だと思います。

数字や事例が多数提示され、読者が判断、感じ取るタイプのノンフィクションではなく、やさしいコンサルの先生から教わる、といったタイプの本です。

起業したいと思っている人にもおすすめ

だれかに話したくなる小さな会社2

・誰かに話したくなる会社とは
・小さな会社のブランディングとは
・それらを実践するための重要な考え方やポイント

これらがわかりやすい平易な文体で語られます。

・インナーナルブランディング
・クレド
・経営の三車輪
・わかりやすい化

これらは、体に染み込ませて、普段の習慣から変えていき継続することで、強いブランドが培われていくと思います。ですので、一方で、すぐに現金が必要という人には、そういった戦術やノウハウは書かれていませんので、注意して下さい。

クレドという言葉も知ってはいましたが、体現している会社など事例が、随所に織り込まれていますので、すんなり腹落ちします。あとでwebで調べよう、と思わせます。私は電子書籍版で買いましたので、それらの会社にマーカーをしておいて、あとでまとめてそれらのマーカーを一覧する、といった使い方で何度も読んでいます。こういう何度も読むタイプの本は、電子書籍版が出ていますとホント助かりますね。

自分の会社に誇りを持ちたい人に

ブラック企業という言葉が出まわるようになって数年が立ちますが、働きがいが注目されていますよね。

>>「働きがいのある会社」ランキング:2014年 | Great Place To Work Institute Japan|働きがいのある会社

本著で表されているような会社も、ある程度リピーター(信者!?)をつかむと、きっと上述のような、素敵な会社になるものだと思います。これから起業しようとしている人には、こういう会社を目指してみませんかという一つの指針に。小さい会社に勤務している人は自身の道標として。大手で働く人も、チームを強くする考え方の指針として。

自分の働いている場所に誇りを持ちたい人におすすめです。

だれかに話したくなる小さな会社
だれかに話したくなる小さな会社