【書評】川崎和男さん「ドリームデザイナー」

デザイン、プレゼン、生き方、元気・・・多くのことを与えてくれます。
世界的に有名な工業デザイナーの川崎和男さんの本です。とは言いましても、NHK教育で放映されています「課外授業ようこそ先輩」の内容と取材、加筆で構成されています。
目次はこちら。文体や内容も平易な言葉使いや、適度なボリュームで書かれているため、とても読みやすいです。
序 川崎和男ちょっと長いプロフィール
1 川崎さんのデザインに出会う
2 デザインのトレーニング
3 やってみよう制作と発表
4 本格的なプレゼンテーション
5 授業を終えて
川崎和男という生き方
川崎さんは若い頃、交通事故に遭います。その後、車椅子での人生を送ることになります。
しかし、その再起には確実は目算があったわけでなく、故郷で直感的に出会った刃物に、全力を傾けていきます。結果、川崎さんはそのナイフによって、東京でデザイナーとしての賞をもらい見事復帰を果たすのです。
さらに、川崎さんを一躍有名にした「人工心臓のデザイン」。それも、半ば勢いとも解釈できるような発端だったとは驚きです。
人生は本当にわからないものです。計画通りにいくわけもなく、ならば自分を信じて突き進むのもありなんだと、勇気づけられます。もちろんこのデザインは、医学博士号取得や普段からの思いなど伏線はあるものの、とっさにそう答える度胸や心意気はすがすがしさが感じます。インタビューでもこう答えており、格好良く生きる、を体現しています。
小学生がプレゼン対決!課外授業の行方は・・・

さて、そんな川崎さん。番組では、小学生にデザインを教える課外授業に挑みます。
小学生に対する説明ですが、わかりやすい言葉で、かつ大人でも勉強になる内容を話します。参考になります。
しかし、2日目は課題を出すのですが、そこであまりの生徒のおとなしさに檄が飛びます。
そして、課題が集まりプレゼン大会に。ここで優秀な作品には、グッドデザイン賞審査員である川崎さん直々に、賞をもらえるという趣向が。ただ、そこでも檄が飛びます。
デザインの課題は、ナイフか携帯電話。携帯電話が作りたい!と言ったチームにナイフを、ナイフを作りたいと言ったチームに携帯電話をデザインさせます。その真意は!そして、プレゼン大会の行方は・・・。
川崎さんの情熱があふれんばかりに伝わってきます。読みやすい文体とボリュームなので、数時間で読了は可能です。しかし、とても多くのことがつまったこの本は、何度でも読み返したくなること間違いなしです。
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