タフなエリートの秘密とは『「レジリエンス」の鍛え方』感想レビュー

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人材工場P&Gの凄さ。

レジリエンスとは

レジリエンスとは、精神的なタフネスのことです。

もはや単なるエリートでは、変化の早い競争環境では勝ち続けられないことを、誰しも実感しているはずです。

どんなことがあっても、へこたれない心と、仮に折れてしまってもすぐに立ち直れる復元力という強さを兼ね備えた人が、本当のエリートであると著者は語っています。

そもそも世界中からエリートが集まり、ものすごい倍率を勝ち抜いた人材が入社し、世界中の競争にもまれ成果を出していく。そんなスーパーエリートたちは、折れにくいメンタルがあるからこそ、その責任をまっとうできるのです(実際、P&Gの役職に付きますと、世界中からヘッドハンティングの声がかかるそうです。それも「いつかその時が来たら思い出してくださいね」という気遣いされるほどの待遇だとか)。

しかし本書は、肩肘張らず誰にでも習得可能なノウハウとして、レジリエンスを紹介しています。

レジリエンスの身につけ方をわかりやすく解説

「うまくいっている人を観察する」「目をつむって呼吸に集中する」など、具体的なノウハウも書かれています。読者目線でわかりやすく、その身につけ方を解説しています。

そして、本文で何度も強調されていることが、「レジリエンスはポジティブシンキングではない」ということです。ポジティブシンキングと言われると、物怖じしてしまう人もいるのではないでしょうか。私もどちらかというと、ネガティブシンキングなほうなので、このくだりには救われる気がしました。

復元力と表現されていますが、レジリエンスは折れにくくすることも大事なのですが、凹んだこともしっかり受け止めて、どうやったら復元するのか、というところまで紹介されているのです。

私たちの身のまわりには、変えられないもののほうが多いはずです。そんななかでは、精神的に凹まないことはありえません。しかし、その確率を減らし、かつ復元するスピードをあげることができれば、そのぶん前進することに費やせるはずです。

著者の多くの指導経験に裏打ちされた文章は、きっと誰にもすんなりと入ってくるのではないでしょうか。

著者は元P&G、その責任に鍛えられた

著者である久世浩司氏は元P&Gだそうです。P&Gは人材工場ともよばれているそうで、たしかに、あのベストセラービジネス書の著者も元P&Gでしたね。

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USJの森岡氏もそうとうタフネスです。本文中でも、アイデアが思いつかなくても、現場で軋轢(あつれき)が生まれようとも、折れない心と精神で、アイデアを現場に説き新事業を成功させてきました。

成功するリーダーは、自分が折れないというレジリエンスが、その戦略の意図や狙いをチームに説くパワーにあふれているのです。それこそが成功の確率を高めます。

『「レジリエンス」の鍛え方』の著者は、結果的にパワーネゴシエイターとも言えるかもしれませんが、本書に書かれている具体的なレジリエンスの身につけかたで、読了後にはあなたもきっとタフネスになっているはずです。

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