YouTubeハッシュタグが企業であまりつけられない理由

ハッシュタグ YouTube

YouTubeにもハッシュタグをつけることができます。ページ閲覧時にはモバイルでもタイトル上にハッシュタグが表示されますので、伝える情報を増やせます。

本記事の執筆は、ゲーム実況歴4年目のカグア!(@kagua_biz)です。なお、情報は2021年7月19日時点でのものです。ご注意ください。

YouTubeのハッシュタグとは

YouTubeハッシュタグは動画タイトルの上に表示

通常の動画アップロード画面でもタグ(キーワード)は付けられますが、ハッシュタグは概要欄に入力し、動画タイトル上部に表示されます。タイトル上部に表示されるのは、3つまでのようです。

デフォルトでは3つまで表示されるYouTubeハッシュタグ

モバイルでもしっかり表示されます。

とくにスマホ版YouTubeの場合、タイトルをタップしませんと概要欄が表示されませんが、ハッシュタグは標準で表示されるため、動画の補足情報を伝えるのに役立ちます。

YouTubeハッシュタグの付け方

YouTubeハッシュタグを付けるのはとても簡単です。概要欄に#をつけて、文章内に入れるだけです。

ハッシュタグ同士は、半角スペースで区切って続けて入力すれば、別のハッシュタグとして認識されます。

ハッシュタグの付け方

たったこれだけで、タイトル文の上に情報を付加することができます。3つ以上いれた場合は、4つ目以降が概要欄にリンクとして、そのまま表示されます。

YouTubeハッシュタグをつける効果

たとえば、任天堂公式のYouTubeチャンネルに表示されるハッシュタグ。

任天堂公式YouTube

それをクリックしますと、いわゆるハッシュタグ検索になります。

おなじハッシュタグをもつページ

URLも https://www.youtube.com/hashtag/xxxxx となり、このページ自体がGoogle検索にヒットし、表示されれば露出を増やせる可能性がたかまります。

>>YouTube、ハッシュタグで”動画だけ”まとめて表示に – Impress Watch
サイトで詳しく見る

記事によるとYouTubeハッシュタグページに表示される動画は、動画のみが人気順で並ぶ、とのこと。

ハッシュタグ検索をしますと、以下のように、ハッシュタグ専用ページへのリンクがどどーんと表示はされます。

YouTubeのハッシュタグ検索

YouTubeハッシュタグの見つけ方

前述のように、YouTubeのハッシュタグは、ハッシュタグ専用ページが自動的にYouTube内につくられます。

ですから、Google検索で、site:www.youtube.com inurl:hashtag (YouTube内で、URLにhashtagを含むもの)を検索しますと、すでに 約9,570,000件 ものハッシュタグが認識され、どういうYouTubeハッシュタグが使われているのかが、わかります。

YouTubeでハッシュタグをつけるのに迷っている人は、Googleで上記のハッシュタグ検索をして、候補をみつくろって検討すると良いでしょう。

フォートナイトハッシュタグYouTube

「フォートナイト」を含むハッシュタグだけでも、15000件もヒットしました。YouTube動画の内容に近いもので、競合が少なそうであれば使いとよいでしょう。

もちろん、通常のYouTube内検索で、ハッシュタグ検索をすれば、サジェストの範囲内では、すぐに関連するYouTubeハッシュタグが見つかります。

通常のハッシュタグYouTube

公式のYouTubeハッシュタグ情報

ネットで検索しますと、2016年7月頃にはすでに実装されていたようです。公式にもヘルプがありました。

>>動画検索でのハッシュタグの使用 – YouTube ヘルプ

  • 概要欄に#をつけて投稿すれば反映
  • 動画タイトル上には3つが表示
  • スペースは認識されない
  • 最大で15個、それを越えると全ハッシュが無視
  • 大量のタグはスパム認定される

さすがに動画タイトル真上にどどーんと表示されますので、下品なハッシュタグなど、使い方はかなり慎重にせよ、という口調で書かれています。

  • ユーザーに本当に役立つハッシュタグをつける
  • タイトル上部に表示させたい3つくらいをつける

運用としては、大カテゴリー、中カテゴリー、少カテゴリー、プラスアルファ、くらいにつければ良さそうです。

ただ、仕様が変わる可能性もありますので、効果に対して過度な期待や、文体にがっつり入れるよりは文末にさらっと2~3個入れるくらいの運用が良いかと思います。

YouTubeハッシュタグのSEO的効果は未知数です。そもそもハッシュタグとして概要欄にいれようと、通常のキーワードとしていれようと、Google側で強いシグナルとして識別するかは、ちょっとわかりませんよね。

内部リンクとしては、YouTubeハッシュタグページからのリンクが得られるかもしれませんが、それも限定的かとは思いますね。

YouTubeのハッシュタグ事例

ハッシュタグを使ってる企業アカウント

企業のYouTubeチャンネルはたくさんありますが、企業のYouTubeチャンネルでは、積極的にハッシュタグを使っている動画が見つからない気がします。

そんな状況下でも、YouTubeハッシュタグをつかっている企業チャンネルを見つけました。すべての動画につかっているかまでは確認していません。

UNIVERSAL MUSIC JAPAN

ハッシュタグをつけたりつけなかったりしています。ハッシュタグをつける場合も、シンプルなものを数個という感じです。

例:上白石萌音 昭和・平成を彩った歌謡曲を語ろう 前編
→ #上白石萌音 #cover

任天堂(海外)

海外アカウントではハッシュタグを3つ付けています。こなれた単語でつけています。

例:The Legend of Zelda: Skyward Sword HD UNBOXING
#Zelda #SkywardSwordHD #NintendoMinute

グリコ

概要欄を含めて5つのハッシュタグをつけています。タイトル上部に表示される3つは戦略的に選んでいる印象です。

例:プリッツ 高畑充希「みんなのどっプリッツ デビュー」篇(30”)
#じぶんの時間にどっプリッツ! #高畑充希 #Glico #プリッツ #ピタゴラ装置

人気ユーチューバー

いわゆるユーチューバーとよばれる人たちは、比較的ハッシュタグを使っている印象です。そのあたりは、とにかく露出を増やそう、という意志を感じます。

>>YouTube企業公式アカウントランキング & YouTuberランキング : 推定売上も掲載

Youtubeハッシュタグ検索されないのはなぜ?

  • YouTubeハッシュタグの認知度が低い
  • ブランディングを考えすぎてしまう
  • メリットが見えない

ハッシュタグが話題になったころにはサントリーやソニーなどのYouTubeチャンネルでも、ハッシュタグを見たのですが、最近は大手企業のYouTubeチャンネルでは、ハッシュタグはあまり見なくなりました。

やはり露出する文字量が増えると、ブランド的にも考慮しなくてはならない、という判断なのかなと思います。露出が増える可能性はあるかもしれないが、その手間とのバランスがよくない、ということなのでしょうね。

また、認知度が低いことがあげられる可能性があります。Instagramほどメジャーではなく、またもともと実装されていたキーワードとの違いがわかりづらいなどです。

設定自体は、概要欄にハッシュタグを書くだけですので、手間はほとんどかかりません。しかし、導入したメリットがどうにもわかりづらいことが大きいのかなと思います。

とくにハッシュタグはタイトルの真上に来るというインパクト絶大なため、企業としてはブランディングとしての運用に、初期導入コストが高くつくという可能性が考えられますね。

あとは、やはりGoogleを始めとするクラウドサービスはいつ仕様が変わるかわからないため、よほど大きな差別化でないかぎり、とくに大きい企業ほど踏み込めない、というのはあるかなと思います。

YouTubeアナリティクスで見るハッシュタグの効果

YouTubeハッシュタグの積極的利用が推進しづらいと思われる背景を、数字からも見てみましょう。

わたしのYouTubeチャンネルの直近1年のトラフィックソースです。YouTubeアナリティクスの数字を公開します。

YouTubeアナリティクスで見るハッシュタグページ

ハッシュタグページからの流入は年間通して見られません。可能性としては、その他というソースですが、それでも割合にすれば0.5%です。

もちろん私のYouTubeチャンネルだけの結果ですので、あくまで参考ですが、流入を期待したハッシュタグ付けには、それほど労力を割かなくてよさそうです。

Instagramのように、YouTubeではハッシュタグ検索がそれほど認知されていないのかなと思います。YouTubeはもともと検索が優秀でしたし、そもそも、検索オプションにもハッシュタグ絞り込みがないなど、YouTube側での扱いも、疑問なところもあるほどですので。

YouTubeにハッシュタグ検索はない

以上をふまえて、「入れないよりは入れたほうがいいかもしれないが、それほど重要ではない」というのが、YouTubeのハッシュタグかなと思います。

それよりは、キーワード設定はまずはしっかりつけるほうが効果があるような気がします。ここは昔から、扱いが変わっていないように思いますので。

YouTube自身も、公式に、タイトルや概要欄を検索では、まず重視しているとありますので、概要欄にハッシュタグと同様のキーワードが入っていればそれで、ほぼ同等の効果は得られるかなと思います。

ですから、企業YouTubeチャンネルでは、標準では露出しない、キーワードのほうに工夫をするほうが効率はいいかなと、私は思います。

YouTubeに限らず、Googleのサービスで機能実装時に、競争上つけましたという機能が少なくありません。スキームに取り入れるかどうかは、しっかり効果をみきわめて、リソースを割り当てるようにしましょう。

TikTokや他のウェブサービスなど、運営が積極的展開しているところは、ハッシュタグが機能するのですけどね・・・。

>>「#TikTok夏祭り」、7/19スタート!この夏おすすめの最新トレンドが大集結:時事ドットコム
サイトで詳しく見る

リソースは有限。

YouTubeハッシュタグをつけるかつけないかは、ブランディングやリソース次第で判断しましょう。

関連情報リンク

YouTubeのデフォルトのアップロード設定に、よく使うハッシュタグを入れておくと良いですね。消すのは簡単ですから。
>>デフォルトのアップロード設定 – YouTube ヘルプ

ハッシュタグはあくまでユーザーにむけた認識性向上のために。
>>すぐできる動画再生回数アップのコツ!タグの工夫 | YouTubeのことならYouTube総研

大文字小文字はちがって認識されるようです。
>>YouTube ハッシュタグって効果あるの?その付け方と使い方

まとめ

YouTubeでもハッシュタグが使えることは、ユーザーの情報視認性の向上にも繋がりますので、手間も少ないですから、ぜひとも使いたいですよね。

私もわかりやすいカテゴリー分けのようなハッシュタグを考えてみることにします。#初心者 や #フォートナイト など。タイトル、難易度、ジャンル、プラットフォーム とかですかね。

YouTubeをやられているかたは、ぜひハッシュタグを付けてみてはいかがでしょうか。

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