ついに明日からKindle等海外勢電子書籍にも消費税がかかるよ

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2015年10月1日、明日からいよいよ改正消費税法が施行されます。具体的には、海外からのダウンロードサービスなどにも消費税が加算されるようになるといった影響が注目されます。

こんにちは、カグア!です。みなさんは電子書籍を読みますか?わたしはもっぱら最近は電子書籍で本を買うことが増えています。

電子書籍の大手であるKindleと楽天Kobo(楽天ブックス)は、ダウンロードなど海外事業ということで、これまで消費税がかからず、国内ストアと比較して、消費税分安いというアドバンテージがありました。しかし、これが明日からは変わることになります。

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追記:2015年10月8日 楽天koboなど消費税がついてました。

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Kindle本に消費税がかかる、とは?

じつはこれまでは海外で事業を行うダウンロード商品には、日本国内の消費税が適用されませんでした。

>>消費税納めない電子書籍ストアに身を削って対抗、eBookJapanは価格据え置き -INTERNET Watch
>>税金不払い批判は収まるか?アマゾン経済圏に消費税の網|inside Enterprise|ダイヤモンド・オンライン

これは世界的にそういう仕組が多いですので、Kindleという黒船が上陸するとわかった時点で自明ではありました。しかし実際、Kindleがスタートしますと、その価格差にお得感を感じるツイートが散見されました。しかし、これがついになくなる、というが今回の改正消費税法です。

消費者にとっては価格上昇となるケースもあるため、改悪と思われる人もいるかもしれませんが、これは世界的な流れで、先行して欧州が実施をしていました。日本もそれにならった形です。

これにより、施工される明日から、書籍によってはまるまる消費税分値上がりする本が出てくると見られています。海外の本拠地を置く、楽天ブックスの楽天Koboも同様と見られます。

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実際に値段はいくらになるのか?

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すでにKindleも楽天Koboも価格に関する指示や対応をアナウンスしています。
>>【楽天Koboライティングライフ】ヘルプ

販売時点の希望小売価格のうち、8% 部分が消費税とみなされることになります。たとえば、これまでKoboライティングライフで希望小売価格を 1,000 円に設定していた場合は、10/1からは 1,080 円に変更してください。

楽天Koboの場合ですと、単純に消費税分8%が加算された書籍が増えそう、と見られます。しかし、実際にはそうならないケースもあります。

1.すでに同一価格の本も多い

集英社や講談社など大手書籍やコミックなどでは、消費税分を負担する形で、すでに同一価格がしかれていました。たとえば紀伊國屋の電子書籍ストアで売るときもKindleで売るときも同一価格で売っていた、というケースです。

ワンピースなど大手出版社の人気コミックのほとんどは、明日からも値段は変わらないと見られます。

2.消費税課税業者でない本は値上がりしない

KDPや楽天Koboライティングライフなど、セルフ出版本の場合、個人が消費税課税対象業者になっているケースは少ないと見られます。そのような本は消費税は加算されないと見られます。

ただ、上記の楽天Koboのような指示もありますので、その計算方法や対応には注目です。

3.消費税分値上がりする書籍もある

たとえばこちらは、Kindleでは423円。
>>(cache) Amazon.co.jp: 君がオヤジになる前に eBook: 堀江貴文: Kindleストア
消費税

いっぽうBookLive!など、国内の電子書籍ストアは、オープン当初から消費税込みの価格で販売してきました。Kindleに対して8%上乗せされた値段であることがわかります。
>>君がオヤジになる前に – 堀江貴文 – 電子書籍ストア BookLive!
ブックライブ

これが、いくらになるのか注目が集まります。出版社が、値上げによる売上減少を懸念して消費税分を負担して価格を据え置く、ということもあるでしょうし、単純に値上げするところもあるかと思います。その去就に注目が集まります。

2015年9月29日現在、Kindleでどれくらいの書籍が同一価格でないのか、といった数字は出ていません。明日以降の売れ行きが気になりますね。ソーシャルなどタイムラインやTogetterなどまとめサイトで、多くの声が見られるでしょう。

>>君がオヤジになる前に【電子書籍】[ 堀江貴文 ]
追記 2015年10月8日現在、楽天koboでは463円に。

電子書籍ストアの競争はすでに別のところで

さて、今後ですが、電子書籍ストア側でもこれはわかっていた流れですので、想定内のことと言えるでしょう。業界としてはそれよりは、次のような動きに注目が集まっていて来年以降も激しい競争が繰り広げられると見られます。
>>無料漫画アプリの台頭 ── それを支える重要な2つの要素とは? (THE PAGE) – Yahoo!ニュース

コミュニティ化

comicoなどWeb漫画投稿プラットフォームではすでにコミュニティ化で盛り上がっています。その中からTVアニメ化をされる作品がでるなど、マネタイズの道筋もできつつあります。

出版社直販

集英社や講談社など直販アプリのダウンロード数が伸びています。発売日の夜中0時に新刊が読めるなど好評です。

ストアのすみ分け

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Kindle一強というイメージが強いかもしれませんが、じつはストアによるすみ分けがかなり進んでいます。電子書籍は買ったストアのアプリでしか基本読めないため、乗り換えがしにくいジャンルと言えます。

>>原点回帰―Running possible― 他ストア配信の結果7ヶ月目~読み放題すごい
>>キンドルだけがセルフパブリッシングじゃない! ラノベを他の書店で売ってみて思ったこと(電子書籍個人出版のあれこれ) – ぐらんこ。の部屋(るーるるー♪)

Kindleはビジネス、BOOK☆WALKER(KADOKAWA)はラノベ、SONYのReaderStoreは文芸が強い、など読者層がかなり変わると言われているのです。まして前述のcomicoではコミュニティ化していますので、どの層をとっていくのか各社戦略を練っています(eBookJapanやKADOKAWAなどは海外展開を加速させているなど)。

今回の改正消費税法施行により、国内の電子書籍ストアの競争もようやく始まったともいえます。まだ電子書籍を読んだことがない、という人はさまざまな新規獲得キャンペーンなどで、お気に入りの電子書籍ストアを見つけると良いかもしれませんね。

>>参考:電子書籍に消費税!10月1日から施行される消費税の改正を徹底解説

まとめ

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改正消費税法は、これまで消費税がかかっていなかったダウンロードコンテンツに課税されます。読者としては値上がりする書籍もあるなど、歓迎すべきではない流れかもしれません。

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しかし、多くのストアがクーポンや割引など工夫をこらした競争をしています。一般書店よりもお得に買える状況は変わりません(電子書籍の多くはライセンス上無期限レンタルだという指摘はありますが)。大量に蔵書しても場所を取らないなどもメリットの1つです。

なお、紙書籍は、Amazonなどでも消費税込みで販売されていますので、価格は変わりません。

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