Googleアナリティクススイートポータルで組織カードを作ってみた

Googleアナリティクススイートって何
Googleアナリティクススイートポータルという画面で、アカウントなどをまとめてリンクさせられる「組織」を作ってみました。上位の枠組みっぽいのですが、360との住み分けなどちょっと私にはわからなかった点もあり、また2018年3月2日時点での情報で今後変わる可能性はありますので、注意してお読み下さい。

こんにちは、メディアアナリティクス大好きカグア!です。

先日、Googleアナリティクスを操作していましたら、Googleアナリティクススイートポータルという聞きなれない操作体系の画面に移動してしまいましたので、そこで行った操作や調べたことを共有します。ただし、本記事における操作を実践される場合は自己責任でよろしくお願い致します。個人的結論としては、販売パートナーでなければ、360として自動的に課金されたら怖いのでいじらないがいいと思います。

関連記事
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Googleアナリティクスの組織とは

今回取り上げますのは、Googleアナリティクスの左上のメニューに関する操作です。
今までのGoogleアナリティクスの一覧がなくなった

かつては、Googleアナリティクスにログインしますと、管理しているプロパティが一覧表示されていました。「2016年11月15日にGoogle アナリティクス ポータルを廃止」され、一覧表示に変わるものとしてメニュー化されたという認識でした。
>>ポータルから 360 スイートに移行する – Analytics 360 Suite ヘルプ

ここで、このメニューについての操作をおさらいします。
360スイート
ログインした状態で https://www.google.com/analytics/web/ にアクセスしますと、管理している1プロパティのホーム画面に遷移します。

スイートポータルとは何か

「スイートの全データに関するサマリー」を取得できる統括的なサイトと思われます。
>>Google アナリティクス 360 スイートについて – Analytics 360 Suite ヘルプ

実際、クリックしてみますと2018年3月3日現在、以下のような画面が表示されます。たしかに、GoogleアナリティクスやGoogleタグマネージャなどスイート製品群のサマリーが一覧され、かつてのGoogleアナリティクスのホーム画面のような様相です。
Googleアナリティクスポータル

しかし、タイトルタグには、「GA360 Suite Home」とあり360製品群?とも見てとれます。
Googleアナリティクス360ホーム

360製品群とは何でしょうか。

360は大規模向けのサービス群

公式ヘルプでは、360版の発表があったとき有料版と、わたしは認識していたのですが、その認識と近い説明が書かれていました。

360: 大量のデータを生成し、高機能な分析ツールを必要としていて、プロフェッショナル サービス契約を利用している企業向けです。
>>Google アナリティクス 360 スイートについて – Analytics 360 Suite ヘルプ

こちらのヘルプには、有料とは書かれていないのですが、無料版とは異なると読み取れます。

Google アナリティクス、Google タグマネージャ、Google オプティマイズには、2 つのバージョンがあります。スタンダード: 無料版であり、・・・360: 企業版であり・・・。
>>アナリティクス 360 スイート アカウントとスタンダード アカウント – Analytics 360 Suite ヘルプ

ヘルプには明確に、異なる版として記載されています2つのバージョンが、同一のURLで表示されていて、かつ前述のメニューからも容易に行けてしまう状況となっています。さらにヘルプにはリンク切れの箇所もあるなど、今後の充実を待つべき箇所も散見されます。
Googleアナリティクス見つかりません

現状では公式ヘルプに書かれているように「360 スイートの管理画面であるスイート ポータルがGA360を使っていなくとも使える状態」のようです。

  • Googleアナリティクス スイート ポータル
  • GA360 Suite Home

ですから、まだ変更がありそうなこれらの枠組みを承知で、自己責任で、操作を進めてみました。公式パートナー企業のブログなどでも詳細記事を見たことがないような気がしますので、おそらくまだ不確定な要素も多い機能なのかなと推測しています。私も不確実な情報のなかで書いていますのでご注意下さい。

Googleアナリティクススイートポータルは、組織という、アカウントよりも大きな枠組みを作れるようです。

スイートポータル・組織の作り方

本操作の前置き

以降の操作は、Googleアナリティクス360と一度も接続したことがないGoogleアカウントで実践しています。

私のメインのGoogleアナリティクスアカウントは、これまでのお客様とのやりとりの中で、360と連携したことがある可能性もありますので、使用していません。

ただ、前述のアカウントとメインアカウントは、どこかのGoogleアナリティクスプロパティでは共通の管理者として連携しているくらいはあるかもしれません。

では、アナリティクススイートポータルの操作をしていきます。

組織とは

Googleアナリティクススイートポータルに移動しますと、以下のように「組織」が管理していますGoogleアナリティクスやGoogleタグマネージャなど、スイート製品群のサマリーを一覧できるようになります。
アカウントというよりも組織

組織の作り方

Googleアナリティクスにログインし、家アイコン「スイートポータル」をクリックし、「スイートポータルに移動」をクリックします。
アナリティクススイートポータル1

スイートポータルの説明が表示され「設定」ボタンが表示されます。「新しい組織を作成」でも同様に、組織作成が開始できます。
組織の作成

組織名を入力し、その組織にGoogle+ページがあればそのURLを入力します。画面下をクリックしますと連携させたいアカウントを選べます。最後に右上の「CREATE」をクリックしますと、すぐに組織が作成されます。とくにアラートなどは出ません。
リンクするアカウント

そして以下のように組織カードが生成され、連携させたアカウントのスイート製品群に効率的にアクセスできます。販売パートナーなどであれば、ここに顧客のカードがずらっと並ぶのでしょうかね。前述の画面一番左上の6個のタイルのようなアイコンは、ここに遷移するリンクのようです。
組織カードが作成完了

たしかに、ここまで作成しますと、アイコンの位置関係と、管理権限の大小関係と合点がいきます。

360スイート画面

360スイート画面では、組織カードがたくさん並ぶデザインになっています。メニューは非情にシンプルで管理系のものが並びます。
アカウントや組織

「組織を削除」も試してみたのですが、この1つしか無かったからか、削除できませんでした。さすがにここで連携させた全てのGoogleアナリティクスやGoogleタグマネージャが消えてしまったら・・・、という恐怖も覚えながらクリックしましたが、削除されなかったことにちょっとだけホッとしました。
削除できませんでした

このあたりは、1つ間違えばとんでもない事態になるため、迂闊には操作しないようにしましょう。わたしは現在360製品群を使っていませんが、このような画面になってしまいましたので、いちおうフィードバックは送りましたがどうなるでしょうか。

もしかすると、販売パートナーが多くのクライアントをここで管理し、360にアップグレードするなどを管理する、というものなのでしょうかね。利用規約へはこちらがリンクされていました(いくつかあるのですがリンクが辿れたのはここだけでした)。
>>Google Analytics 360 Suite Partner Program Agreement – Google Analytics Partner Services and Technologies

360スイート自体は上位互換(?)でしょうから、360製品群も無料版スタンダード群も使え、今回両方がまざっているのは、私が操作したアカウントが元々360利用権限ユーザーであれば合点がいくものとも言えます。しかし、前述したように、試したアカウントは直接的には販売パートナーさんにも360サービスにも、一切接触したことのないアカウントでしたので、今後の整備が待たれる(いや私の理解が進むことが待たれるか?!)といった感想です。

アナリティクススイートポータル利用の注意点

こちらには禁止している使い方なども書かれています。気になるかたは、とりあえずこちらのヘルプを読まれることくらいはされていたほうが良いかもしれません。

「Googleは、ハウスアカウントで禁止行為が行われていないかどうかをモニタリングしています」と書かれています。私は、今回操作を試してしまいましたが、セーフかどうか正直ビビってます。
>>販売パートナーのハウス アカウントとデモアカウント – Analytics 360 Suite ヘルプ

というわけで、私もさすがにだんだん怖くなってきたので、これくらいにしておきます。とりあえずは人柱としての役目は果たせたかなと思います。

以上、お疲れ様でした。正式発表が待たれますね。

アナリティクススイートポータルまとめ

  • Googleアナリティクスなどスイート製品群をまとめるポータルのようなものが作られるっぽい
  • そこでは「組織カード」というアカウントを高次にリンクさせる大きな枠組みが作れる
  • 360権限者は、360スイートとスタンダードの両方を使えるポータルとしては便利っぽい
  • かつてプロパティ一覧がGoogleアナリティクスのホームで見られたようなリスト表示が見られる
  • そもそも販売パートナーでないのになぜかスイートポータルがいじれてしまう。多分バグなのだと思う

とりあえずまとめますと、今回の調査でわかったことはこんな感じです。ただ、こうした課金やビジネスに関わる機能にはバグや不明瞭な導線はちょっと困るなあ、というのが今回いじってみての正直な感想です。

Googleではトップコントリビューターサミットなど、多くの技術イベントを開催しています。2017年は、9月にシンガポールのGoogleオフィスで行われました。
>>Top Contributor Summit 2017 in Singapore のご報告 – Google 広告主コミュニティ

この時期などに詳細ははっきりとわかるのでしょうか。期待したいところです。

さて、ドイツではこうしたサミットもあるのですね。Google主催ではなく、パワードbyグーグルのイベントのようですが、Googleアナリティクスだけのサミットっぽく、それでも、販売パートナーやサポートなど関連サービスや情報が一度に集う場所のようですので、日本でもいつか実現されると良いですね。
>>Analytics Summit 2018 – Google Analyticsカンファレンス
ドイツのアナリティクスサミット

Googleアナリティクススイートポータルについて調べてみました。

お疲れ様です。

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関連情報リンク

AdWordsのトップコントリビューターさんにもGA詳しいかたがいますよね。
>>Google 広告主コミュニティ TC サミット 2016 のご報告 – Google 広告主コミュニティ

360スイートについて書かれています。
>>Google アナリティクス 360 スイートとは│株式会社イー・エージェンシー


360スイート自体はすでに多くの事例が存在しています。

Googleアナリティクスの導入ページ。
>>顧客の行動分析とユーザー行動分析 – Google Analyticsソリューション

360製品についてのお問い合わせページ。
>>ご利用方法 – Google アナリティクス 360 の料金体系とお申し込み – Google

デベロッパー関連の情報はこちらです。
>>Google アナリティクス  |  Google Developers

まとめ

今回は、多くの箇所で不確実な状況下を示す文体を使ったことをお詫びするべきかもしれません。しかし、Googleアナリティクスが変わろうとしている現状は事実ですので、その状況の共有、アーカイブ的に書くということで、なるべく混乱しないよう配慮しつつ書いたつもりです。ご注意頂ければ幸いです。

いっぽう、Googleアナリティクスも、Google製品群のなかの大きな戦略の1つとして機能していますので、その大きな枠組みのなかでは一気に変わることもあれば、徐々に変わっていかなくてはならない箇所もある、という事情は察せられるところではあり、今後の進展も気になりますね。

そういう意味では、変化はキャッチアップするにしても、行動するかどうかはユーザーに委ねられている点は、変わらないとも言えます。慎重に対応するようにしましょう。

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