Googleアナリティクスは、Google社員さんたちの知恵とユーモアがたっぷり詰まった楽しいツールです。
こんにちは、カグア!です。Googleアナリティクスを使う人なら、ぜひとも知っておきたい・・・というほどのものではないけれど、半分くらいは役立つ、という細かすぎるマル秘テクニックをご紹介します。みなさんも他にも知ってるよ!というものがあれば、ぜひソーシャルで教えてください(@^▽^@)
なお、平成27年11月20日にWindowsの64bit版Chrome46.0.2490.86mで検証しています。Macや他のブラウザですと、再現できない挙動もあるかもしれませんが、ご了承を。
それではどうぞ!
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>>第1話 すみれはWebアナリスト
初級編
1.キーボードで[d][y]と押すと昨日になる
Googleアナリティクスのレポート画面(折れ線グラフの画面ですね)で、日本語をオフにして[d][y]と押します。コマンドキーや[CTRL]キーは併用しなくていいいですよ。dポチ、yポチみたいな。
すると日付が昨日だけになります。Yesterdayの「y」です。ほかにも、w(週間)、m(月間)、c(比較)などあります。また、ノートパソコンで画面が狭い人はメニューの「m」を押すと、左のメニューが出たり消えたりします。
>>超絶便利!「今日」の指定が2つのキーで出来る!Googleアナリティクスのキーボードショートカット
2.いろいろな箇所がドラッグできる
セグメントの色を、こっちをオレンジにしたいなあ、というときはドラッグして順番を入れ替えましょう。さくっと、好みの配色のグラフが出来ます。
ちなみに、メニューさえもドラッグできます。タブの右にドラッグすれば、そのメニューで新規タブが開きます。
3.項目名クリックで並べ替えができる
通常ですと一番左にある指標(上図ではセッション数)が、Googleアナリティクスのソート(並べ替え)基準です。
しかし、項目名(指標)をクリックしますと任意の箇所で並べ替えができます。また、さらにクリックしますと降順・昇順の入れ替えが可能です。
矢印が目印です。
4.グラフは最大8個表示できる
表示期間の比較、セグメントを4つ、表示させる指標の追加で、ぜんぶで8個まで表示できます。
折れ線グラフですと意味がわかりませんwが、ユーザー>サマリー で表示されます円グラフなどですと見ごたえあります。
中級編
5.IE9以前ではできない操作もある
じつは2014年12月からすでにマイクロソフトのIE9以前のバージョンは、Googleアナリティクスでサポート外となっています。
>>アナリティクス 日本版 公式ブログ: Google アナリティクスのご利用環境をよりよいものとするために
実際、いくつかのメニュー操作が使えないなど、公式ヘルプフォーラムでよくそういった嘆きを散見します。
Googleアナリティクスを使うときは、Chromeを使いましょう。
6.なぜ性別年代がわかるのかがわかる
Googleアナリティクスで、年代性別がデータに出てきますが、じつはあなたもGoogleにどういう属性として判断されているのか、知る方法があります。
上記をクリックしますとGoogleから見たあなたがわかります。この推定をもとにGoogleは最適な広告配信をしようと考えています。
7.じつは問い合わせ窓口がある
Googleにログインし、Googleアナリティクスの公式ヘルプにアクセスします。
すると、画面右上にお問い合わせがあります。しかもなんと、電話、チャット、メールと3つも。
>>アナリティクス ヘルプ
あと今は、AdWordsの電話サポートでも、最初にAdWordsなのかGoogleアナリティクスなのかを聞いてきてくれます(まあAdWords利用者のために用意されているものでしょうけども)。
8.一人が一日500ページ見るとその日は集計されない
正確には、「セッションあたり500ヒット~上限を超えると、以降のヒットはそれぞれ該当の日付中、セッション中は処理されなくなります」とあります。
>>Google アナリティクスのデータ収集上限 | ユニバーサル アナリティクス ウェブ トラッキング(analytics.js) | Google Developers
実際試したことはないのですが厳密に計測されなくなるそうです。ヒットとはデータ送信のすべてを指します。ページビュー以外にもイベントなども含まれるため、全クリックを計測していて、たくさんページを見られるようなサイトやAPI利用をしている場合ですと、上限が来ることも多そうですね。
9.iPhoneいくつなのかはわからない
Googleアナリティクスではブラウザから送信されるユーザーエージェント情報をもとに、端末を集計します。そこにiPhone6なのかiPhone5sなのかの記載は、ないのですよね。
ですから、残念ながら、以下のように解像度から想像するしかありません。
10.Googleアナリティクスにゴミ箱がある
ビュー設定やアカウントを間違って消してしまうこともあるかと思います。
そんなときは慌てず、アカウント>ゴミ箱 をみましょう。35日未満であれば、そこに設定が残っていますので、復活が可能です。復活は、復元後 1 時間以内に処理が再開されます。
ですから、今は削除というボタンもありません。「ゴミ箱への移動」となっています。
移動後は上図のようにメニューに打ち消し線がひかれます。
11.GAの障害情報を知ることができる
膨大なデータをさばく堅牢なGoogleアナリティクスであっても、ごくまれにデータ障害が起きることがあります。
Googleアナリティクスだけでなく、上記ページでGoogleサービス全般の障害情報を告知しています。
わたしはかつて、一回だけ障害を見たことがあります。数時間で復旧しデータはとくに問題無かったですけどね。
上級編
12.ゼロを付けないといけない数字もある
ディメンションは、Googleアナリティクスのレポートの縦軸です。ここはおもにデバイス名や参照元など名称が入ります。数値として処理できるのは、基本的には指標(横軸)なのです。先日、計算指標という指標を独自に計算に使える機能が実装されました。
>>Googleアナリティクス応用:計算指標で独自の計算式を使う
ですから、いかにも数値というようなものもディメンションの場合、文字列として処理されていることがあります。ですから、上図のように絞り込むときもゼロを付けないといけない場合もあるんですね。
13.上限はアカウントあたり1000万ヒット
また上限ネタですが、こちらには1プロパティあたり1000万ヒットとあり、何とこちらはモバイルページにおいて、です。
>>Terms of Service | Google Analytics – Google
実際には利用規約に書いてあるこちらが基準です。「アカウントにつき1ヶ月あたり1000万ヒットを上限として、無料でお客様に本サービスを提供」とあります。
>>Terms of Service | Google Analytics – Google
「Googleアナリティクス 上限」で検索しますと、上記ページが出てくるのですが、利用規約を見てみるとアカウントにつき、と記されており混乱しそうです。ですが、利用規約のほうが、より上位の決まりです。注意しましょう。
なお、「アカウント」についても、利用規約では「本サービスの課金アカウント」とあるため、Googleアナリティクスアカウントなのか、Google自体のアカウント単位なのかは、不明です。ただ、Googleアカウント1つにつき100個までGoogleアナリティクスアカウントは作れますので、さすがにGoogleアカウント単位のような気はします。どうなのでしょうか。
14.すべてのデータを送信しているわけではない
サンプリングを自分ですることも含むのですが、それ以外でもデータ送信しないケースがあります。というか、余計なデータを送らないでくれている、という。
Googleアナリティクスでは、データがsendされる前に、タスクとよばれるデータチェックをして、データをGoogleに送るべきかどうかを判断しています。
>>タスク – ウェブ トラッキング(analytics.js) | ユニバーサル アナリティクス ウェブ トラッキング(analytics.js) | Google Developers
たとえば、Safariブラウザでのサムネイル表示のためにアクセスされた場合なども、データ送信をブロックしています。たしかに、これはページビューとは呼べませんものね。凄い。
15.米国は州レベルまで拡大できる
Googleの本国だけあって、アメリカは州まで拡大ができます。
まあ合衆国なので州も国ほど違うという意味かもしれませんが、日本で都道府県まで拡大できない(マウスオーバーで一部拡大は可能)ですから、羨ましいですね。
雑学編
16.バルーンヘルプがかわいい
Googleはじつはかつて、TV広告の計測も出来た頃がありました。いや、アメリカでの話しで出来たのかは私はわからないのですが、ヘルプにはその名残が残っています。
バルーンヘルプとは、メニューや画面の「?」で、マウスオーバーすると見られる解説です。
仕事で疲れれたとき、わたしはヘルプを見ると癒されます。ああ、なんてツンデレな解説、もうそのままのもあるん。
ところでTVですが、今のAndroidTVではなく、ちょっと前にGoogleTVという戦略もあったんですよね。そことのシナジーを狙ってたのかなあと想像します。
>>「Google TV」は結局終了 「Android TV」に一本化へ – ITmedia ニュース
17.Googleアナリティクス自身はGAを4つも使ってる
じつはGoogleアナリティクス自体に、Googleアナリティクスが4つも入ってます。カスタムディメンションを見ると、本当にいろいろなデータを取得してるんですよね。参考になります。
ちなみに有名どころですと、AmazonのサイトやTwitterでも使ってますよ(Twitterアナリティクスもありますが)。
>>Amazon アソシエイト・プログラム(アフィリエイト) 公式ブログ: 売れる!アフィリエイトサイトの作り方
それと、GoogleアナリティクスのヘルプにもGoogleアナリティクスが入ってます。ヘルプやFAQはユーザーの知りたいことがわかるので、これこそアクセス解析の使いどころですよね。
18.まぎらわしい名前をつけられる
ビューの名前を「新しいビューを作成」にすると、非常に紛らわしくなります。
ビューの名前は日本語でも付けられ、最大で25個まで作ることが出来ます。ゲームで「ああああ」と付けたことがあるひとはもう不可避ですねw。
まとめ
Googleアナリティクスは、今年で10週年。ほんとうにいろいろな機能を次から次へ実装し、まだまだ進化します。
いつかGoogleアナリティクスも「オッケー!GA」「昨日のコンバージョン教えて」というと、CV数を教えてくれる日も遠くないかもしれません。
2015年3月には、ロンドンでGoogleアナリティクスハッカソンが行われました。リアルの世界をトラッキングしている様子が興奮とともに伝わってきます。IoTと絡んで、想像もできない新機能がこれからも追加されそうですね。
まだまだ、いろんなハックがいっぱいのGoogleアナリティクス。みなさんも、ユニークな使い方を見つけてみてはいかがでしょうか。
プロが教えるいちばん詳しいGoogle アナリティクス 4 | NRIネットコム株式会社, 神崎健太
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