「オッサリー」とは、グーグルアナリティクスで、課題発見をするときの
重要な3つの頭文字をとった語呂合わせです。
前回の記事にも書いたのですが、
重要な手順なので、掘り下げようと思います。
1.おしい、を探そう!
コンバージョンしている訪問に、パターンは似ているけれど、
なぜかゴールしていない・・・。そんなセッションを見つけられれば、改善の糸口が
つかめますよね。
「おしい!もうちょっとで成果出るのに・・・」というような。
◆見つけ方
詳細セグメント>>カスタムセグメントを新規作成
指標>>合計目標完了数>>「0」を上回る、など設定し絞り込みます。
そうしましたら、後はいろいろと傾向を調べます。
例えば、トラフィック>>すべてのトラフィック
直帰はほとんどせず、3ページ以上見て、検索や特定サイトから来ている・・・。
といったユーザー像が見えてきます。
そこで、例えば、直帰数0、ページ数3より多い、ユーザーで絞り込んでみます。
以下のように、直帰率0、ページ閲覧数4以上のセッションに絞り込めました。
あとは、閲覧開始ページやキーワードなど、さらに深堀して伸びシロを見つけましょう。
2.さらにテコ入れしよう!
すでに成果が出ているセッションに、更にテコ入れをして、精度を上げよう、
という考え方です。
「朝6時のユーザーの購買率が高いな、じゃあ6時限定でセールをやってみよう!」
などなど。
◆見つけ方
前述のように、コンバージョン、もしくはトランザクションの出ているセッションに
絞り込みます(詳細セグメント)。
そして、いろいろと傾向を見ていきます。
例えば、ユーザー>>ユーザーの傾向>>セッションで、時計マークをクリック。
「21~24時に集中しているな!夜のほうが確率高いのでは?
じゃあ、夜だけ試しにAdWordsやってみよう」などといったPDCAが考えられます。
また、コンテンツ>>上位のコンテンツ、$インデックスで並べ替え、というのも
有効な手立てです。$インデックス(ダラーインデックス)というのは、
コンバージョンに絡んだページの、その貢献度を示します。
したがって、$インデックスが高ければ高いほど、CVに絡んでいるわけですから、
たとえば、それらの高いページを、全頁にリンク表示させるなどすると、
更に売上げを引き上げられるかもしれません。
※$インデックス利用による売上げアップは、権氏の著書に実例が有用です。
※$インデックスはコンバージョン設定で目標値が設定されていると利用できます。
3.離脱を調べよう!
直帰してしまう、なぜかここで離脱してしまう、そんなボトルネックとも
とれる、喜ばざる離脱を徹底的に調べ、改善のヒントを見つけましょう。
◆見つけ方
例えば、以下のようなメニュー操作が考えられます。
コンテンツ>>離脱ページ、離脱率の高い順で並べ替え
問い合わせフォームの途中のURLなど、離脱して欲しくないページでの高離脱率をチェック。
コンテンツ>>閲覧開始ページ、直帰率で並べ替え
直帰率の高いページを見つけ、セカンダリーディメンションで閲覧開始に至る
キーワードと内容を吟味などすると良いでしょう。
トラフィック>>すべてのトラフィック、ピボットテーブルで、
新規ユーザー、リピーターごとの直帰率を調べのも、有効です。
コンテンツ>>上位のコンテンツ、サイトとの比較、平均ページ滞在時間
としますと、サイト全体のページ滞在時間の平均と比較して、そのページは長いのか
短いのかを、図示してくれます。
極端に読まれていないページや読まれているページが、すぐに分かります。
セッション数が多く影響が大きそうなページから見直しをすると良いでしょう。
さらに、ボトルネックを見つけるのに有効なのはサイト内検索です。
サイト内検索は、訪問者のニーズが直接わかるキーワードですので、それらの離脱率
やページ滞在時間などから、満足度を推し量ることが出来ます。
なお、サイト内検索は、Analytics設定>>編集>>編集
で、利用開始を設定します。
サイト内検索をしたときに、//www.kagua.biz/?s=keywordと、
表示されるサイトの場合は、上図のようにクエリパラメータを「s」にします。
そうしますと、コンテンツ>>サイト内検索、が利用できるようになり、
大規模サイトの場合は、より詳細なユーザーの悩みや要望が見えてくるはずです。
勿論上記以外にも、課題発見方法は無限大です。
ぜひ皆さんのサイトの課題を「オッサリー」で見つけてみて下さい!